昨日のことなのですが、宮崎市江平西の真栄寺にある納骨堂(五重塔)にお彼岸のお参りに行きました。このお堂の前に俳人・金子兜太さんの句碑が建っていて、毎回お参りのたびにこの句碑の前に立ち、合掌することにしています。
ご存知のように兜太さんは現代俳句の重鎮でしたが、2018年98歳でお亡くなりになりました。この句碑はたしか10年近く前に建立されたもので、岩の表には
谷間谷間に満作が咲く荒凡夫
と刻まれています。ふるさとの埼玉県秩父の風景を詠んだものと思われます。金子さんの筆跡を生かしたこの句碑、下の方が黴のせいでしょうか白くなっていますが、どっしりとした風格を備え、素朴でエネルギーに満ちた金子さんの風貌さえ連想させます。心落ち着くお寺の敷地の中にこのような句碑があることはすばらしいことだと思います。
風情ある兜太さんの句碑