南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

高鍋美術館へ

2022-09-25 23:19:19 | 芸術文化

ほんとうに久しぶり。25日は宮崎市街地から路線バスに1時間ちょっと揺られ、高鍋町美術館を訪れました。11日までの特別展特別展「児島虎次郎 もうひとつの眼」に行けなかったので今回訪れることができてとてもうれしく思いました。
お目当ては23日からスタートした後期常設展「坂本正直 玄奘三蔵法師の旅」。坂本氏(1914-2011年)は一兵士として中国の戦場に赴いた戦争体験を基にした戦争シリーズで知られた画家ですが、それとは別に三蔵法師が経典を求めてインドに向かう苦難の旅を描いたシリーズがあります。生前にまとめて同館に収蔵された作品群の中から今回「馬と語る玄奘法師」「不東・歩く」「伏して観音経を唱える」のなど大作11点が展示されています。決して振り返るなという自らの画業、人生とも重なる遙かな旅。やや暗めの照明の下でかえってブルーや赤の色彩が際立っていたり、独自の精神性の深い作品として迫り、心躍らされるものがあります。この常設展は来年3月26日まで開かれているのでぜひ訪れてみてください。
 また同町教委主催の持田遺跡発掘調査速報展「地下式横穴墓に納められた副葬品 金銅製馬具」(10月2日まで)も開催中。

高鍋町美術館入り口

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やっぱり生演奏

2022-09-23 23:41:43 | 芸術文化

コロナの不安から芸術鑑賞も久しくご無沙汰していたのですが、ついに待ちきれず再スタートしました。そのはじめに23日、メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)で開かれた「ピアソラ没後30周年 ガラコンサート」に行ってきました。クラシック・キャラバンの一環で、日本クラシック音楽事業協会、同館共催。
このコンサートに出かけようと思ったのは、ギターの第一人者・福田進一氏をはじめ毎年宮崎国際音楽祭に来ているヴァイオリン・小林美樹、チェロ・上村文乃氏や、バンドネオン・三浦一馬氏ら好きなメンバーが出演すること。14人の弦楽アンサンブルが盛り上げ、「リベルタンゴ」をはじめに「オブリビオン」「タンゴの歴史」「アディオス・ノニーノ」ほかピアソラの名曲を次々に演奏。情熱的な中にも叙情性、哀切感も漂わ独自な魅力を存分に伝え、多くの聴衆は何よりもすばらしい生演奏の音楽世界を堪能した様子でした。

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