南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

新緑のころ・入院

2023-04-27 20:33:57 | 日記

三月末から約一か月間、入院しました。宮崎市の県立宮崎病院。ちょうど桜が満開のころで、花見どころではありませんでした。新しく建てられた同病院の階上から外の歩道を眺めると、燃えるような緑のクスの若葉が美しく、日に日にツツジが満開に近づいていました。

長年、食事療法で頑張ってきましたが、ついに血液の数値が芳しくなく、腕の血管を太くする手術を中心に本格的な維持透析に向けての準備のための入院でした。注意をしていたつもりでも、1日1400キロカロリーの食事は特におかずが日頃より量的にずいぶん少なく、反省しきりでした。後半は血液浄化室で1日おきの透析がスタート、7回目で退院し、翌日から街の透析医院に通っています。

週3回、4時間の透析はまだ慣れないでいますが、両病院の医師、看護師さんの親身になった援助のおかげで、何とか前向きな日常生活が送れそう。27日は宮崎国際音楽祭のチケットを一枚購入しました。

クスの若葉といえば故・黒木清次さんが昭和31年、詩人・山中卓郎さんをしのんで作った作品「秋」の冒頭部分をしきりに思い出しました。

 

きみを おくつたのは

くすの若葉のころだつた。

―もう秋になつたよ。

 落葉が はらはらと散つている。

 

『よせやい』

きみの 口ぐせの ふといあの独特の声とにがい笑い。

まだ

どこかそこらの街角で

ばったりきみに逢いそうな日があるんだ。

『よせやい』

だが、そういいながらも

やっぱり きみは去っていつたんだ。

病室から見た眼下のクスとツツジ 

コメント (1)
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