すでに先週のことになってしまったが、久方ぶりに鹿児島県湧水町に行ってきました。今回はバスを利用せずオールJRの列車で。まず宮崎駅から日豊線で都城駅、吉都線に乗り換えて京町温泉駅、そこからタクシーで鹿児島県境を渡って湧水町へという道程でした。一部バスを利用するのと時間はそう違わずに2時間ちょっと。違うのはずっと足を伸ばすことができることでしょうか。
吉都線は吉松駅と都城駅を結ぶ線ですが、とにかく揺れが激しいこと。一度車両の製造年を見たことがありますが、昭和30年代でした。赤字路線なので仕方ないと思うのですが、その古さが鉄道ファンにはたまらないのでしょう。時折カメラを持った若い人が旅をする姿を見かけます。自分にとっての吉都線の魅力は大正時代にできた駅舎など風情があるのと、なんと言っても車窓からの眺めです。ずっと米処の田んぼの風景と、遠くに霧島連山を見渡しながら進むのですが、田んぼも四季折々表情が違うし、霧島山も少しずつ見る角度が違って異なった山容を見ることができます。今の田んぼは所々にレンゲソウのピンクが広がっていたり、田植え直前のエネルギーを秘めているようにも感じられました。もう4、5日経つのでそろそろ水が張られ田植えが始まるのかもしれません。
えびの市の田園風景(えびの駅近辺)