「交差する視点 辻野精一・道北昭介」展を鑑賞するため、宮崎県高鍋町にある高鍋町美術館に行ってきました。同美術館は8月以来今年2回目です。
2人は同町の出身。すてに20年から30年近く前に亡くなった作家てすが、壁面に飾られた抽象の大作からはつい何年か前に描かれたような新鮮さを保ち、制作に命を捧げた情熱がひしひしと伝わってきます。いすれも宮崎県の戦後美術の流れの中で欠かせない人でありながら、めまぐるしい現代にややもすれば忘れられがち。2人の仕事を再評価しようという企画の意図も伝わってくるようです。
同じく県美術の先輩である故・雨田正さんの美しい水彩画も特集として展示されていて、じっくりと見てまわる鑑賞者の姿が見受けられました。この展覧会は11月29日まで。入場料は常設展示も含めて大人210円。
抽象画の大作が並んだ会場