今年の夏は格別に暑いです。食欲も減退気味ですが、そんなときに欠かせない食べ物に冷や汁があります。
各家庭でいろいろ作り方があるようですが、味噌にイリコ（煮干し）か、アジなどのほぐし身、ゴマを入れ、すり鉢ですったものを焦げ目がつくくらい焼きます。出しかお湯でのばし、豆腐、キュウリ、シソ、お好みでミョウガを加えてもおいしいです。魚はイリコ、アジのほかタイ、トビウオを使った作り方もあるようです。
昔から食べられている宮崎の郷土料理として知られていて、お土産品店などで冷や汁の素がいろいろ売られています。近ごろ食べたものではトビウオの冷や汁がおいしかったです。
お昼に寄った宮崎市内の食堂に冷や汁があったので食べてみたところ、イリコ味で、結構おいしく、うれしくなりました。この暑さの中、少し元気になったような気がしました。
MUGIZOの一句
つつましく生きて無上の冷やし汁
夏に欠かせない冷や汁
鹿児島県湧水町の沢原高原ではユウスゲ（夕菅）の花が咲いています。近年は自生しているユウスゲを観に行っていないのですが、わが畑にも数年前、吉松物産館で買った園芸種の一株を植えていて、いま2、3輪ずつの花をつけています。
湧水町では季節を彩る代表的な花というべきユウスゲ。なんとも言えないレモン色の美しい花で、ニッコウキスゲに似ています。すっと伸びた茎に10センチほどの花をつけます。ただ、このユウスゲは夕方に開花し、朝になるとしぼんでゆく花なので、なかなかゆっくり観ることができません。
湧水町内では園芸種を植えている人が多く、あちこちの庭で見かけますが、先日は道路沿いに雑草の中に1本だけ咲いているのを発見。その美しい黄色が際立って見えました。
畑ではいま、ブルーベリーの摘み取り期に入っています。熟れ方が例年より早いみたい。摘み取りの予約が8月中旬まで入っているのですが、「遠くから来てもらうのに、収穫期が過ぎてしまったらどうしよう」と少々心配になってきました。
道路脇に見つけたユウスゲの花
野菜はキュウリ、インゲンがそろそろ終わりにさしかかっていますが、地這いキュウリの苗２本を追加して植えたので、しばらくするとまた収穫できることでしょう。ナス、ピーマン、トマトは、今が最盛期。ピーマンはパプリカとともに、今年はジャンボピーマンという種類を植えましたが、市販されているピーマンの２倍から３倍はあり、味も良好です。
まだだろうと思っていたオクラが、よく見るともう大きくなっているではありませんか。取り忘れることがあるかも、と思い、今年は丸オクラの種をまきました。丸おくらはかなり大きくなっても柔らかです。すでに20センチほどになっていましたが、包丁を入れるとさくっと切れました。もちろんおいしくいただきました。ゴーヤはこれからが本格的な収穫期。先の台風で支柱が倒れかかるなど被害がありましたが、何とか修復できました。
ピーマンやトマトの近くに、虫除けのためにマリーゴールドを植えましたが、これがきれいに咲いています。でも、どの程度虫除けになっているか、はよく分かりません。花では、花壇の片隅に植えておいたバラが一輪咲いていました。周りが雑草だらけなので、ピンクがよく目立ちます。このバラは義姉が庭に植えていたものをわが畑の花壇に挿し木、根付いたものです。
ジャンボピーマンや大きく育ったオクラ、ゴーヤ
虫除け用に植えたマリーゴールド
一輪だけ咲いた小さなバラ
雨の合間、近くの林の中から「キーコーキー」とイカルが高い声で鳴いています。一度その姿を見たい、と思っているのですが…。ブルーベリー畑に入ると、数羽のヒヨドリが「人間は出て行け」と言わんばかりに鳴いてます。メインの普通種のブルーベリーがぼつぼつ色づいてきているのをヒヨドリはよく分かっているのです。ま、鳥除けの糸を張るくらいで、共存ということでしょうか。
１キロほど初めて収穫しました。水洗いした後、例年はとりあえず冷凍で貯蔵するのですが、今年は早速ジャムに加工しました。小さな瓶に４個半。ヨーグルトに入れたり、パンに塗ったりしておいしく食べています。
今月半ばごろからは土、日曜を中心に宮崎や鹿児島の友人、知人や地元の人たちを迎え、日ごろは静かな畑も８月半ばごろまでにぎやかなるので楽しみです。
ぼつぼつ色づき始めたブルーベリー。今年も実がたくさん。
