(裏)長男の荷物

それどこで買ったの?いくらしたの?Where did you get It? How much was It done?

悪夢 ~夢の続きの話

2017年08月06日 22時00分27秒 | お話
嫌な夢を見ることは誰でもあるよね。3 時とか4 時に嫌な夢で目が覚めるとうっとうしいよね。
なぜ夢を見るかというと、脳が起きている時に体験した出来事を整理しているからだという。夢に算数の公式や年号が出てこないのは、夢とは追憶、気分、メンタルに関わることを整理しているのではないか。算数や年号は「記録」と書いた方がいいかも。記録とは直接、脳にプリントされることであって、記憶とは目で見て、触って、臭い、音、そしてどう感じたかで構成される一連の事象を脳内に再現することだと思う。
さて、毎度、前置きが長くてスマン、、

悪夢って何だろう? なぜに夜中、深夜にハッと目覚めなきゃならんのか? 睡眠中は体温維持、呼吸、心臓の鼓動など最低限の機能だけで生命維持して、脳を含めて体のスイッチ切ればいいのに、、と思わない?? そうすれば、ぐっすり眠れるのに。
「悪夢」で検索すると「ストレスを抱えてる・・」と無責任にネットには書いてある。次から次へと襲ってくるゾンビと闘う夢、歩いている歩道が急坂になって奈落の底に落ちる夢。確かに「ストレス」と言えばゾンビはあのクソ野郎やあのクソ野郎やあのクソ野郎、、、だろう、そして急坂といえば今の私の崩れそうな立ち位置・存在なのだろう。
「悪夢はストレスの現れ」説は半分理解できる、だがなぜ目覚めているときのストレスを夢で追体験しなければならないのか? しかし夢に中には、あのクソ野郎本人は出てこない、ゾンビだ。自分のすれすれのスケジュールは多分、急坂なのだろう。つまり、夢で擬人化・擬態化して和らげたストレスで脳への耐性を構築しているのでは無いかと思う。
ゾンビと闘う夢は何度も見たかもしれないが、そのうちゾンビの夢を見ても、早朝目が覚めることはなくなったし、そもそも次の日の朝、どんな夢をみたのか覚えていない。
ストレスにさらされると「悪夢」を見るが、脳がストレスを無害なものに変えるために擬人化、抽象化して「悪夢」というスリラー映画に変えて脳内上映して、ストレスなんぞに余計な能力を削がれないように働いているのではないか。しかも悪夢を見る時間帯って明け方・早朝で、十分体の休息のための睡眠を取った時間帯じゃないか。
「悪夢」って嫌なものだが、あなたのストレスを軽減し、ストレスを次に持越しをしないようにしている正常な脳の機能だと思う。言葉の使い方が間違っているかもしれないが、自分を守る免疫機能なのかもしれない。「悪夢」を見ているうちは正常な脳なのだと思う。だから安心しよう。
昼間に劇的に眠くなったり、それこそ昼間に夢か現実が分からなくなったら専門家に相談して下さい。

すっかりフロイトやユング説に横やりを入れた私の「悪夢」説だが、間違っていないと思う。

今日は原爆忌。今ではすっかり老齢になった生き残った方々が、今でもあの出来事が夢となって苛まれるという。「なぜ私だけ生き残ったのだろ?」、「目の前の人を助けられなかったのは自分の力不足や勇気が足りなかったのではないか?」と負わなくていい後悔、何ら落ち度もないはずなのに背負う後悔に涙する。前述の通り「悪夢」とはストレスから脳を守るための1つのステップで、時間が経てば脳が上手いように処理してくれるはず。しかし生き残った人たちの脳には脳自体が処分できる記憶が許容範囲を超えて、72 年経った今も彼らの夢に現れ、彼らを苦しめる。ナショナリズムや宗教に何ら正義は無い、あって然るべきは人間の尊厳だけだ。人が死ぬことは当たり前のことだが、どうせなら納得して死んでいきたい、それ以上に遺していく人々に後悔残さず見送られたい。