(裏)長男の荷物

それどこで買ったの?いくらしたの?Where did you get It? How much was It done?

金沢21世紀美術館 2017年 8月 15日

2017年09月06日 21時41分15秒 | 旅行
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金沢21世紀美術館(かなざわにじゅういちせいきびじゅつかん)は、石川県金沢市広坂にある現代美術を収蔵した美術館。2004年10月9日に開館した。ずっと来たいと思ってた。ようやく実現した。
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建物は地上1階、地下1階建て。芝生の敷地中央にあり、円形(直径112.5m)総ガラス張りで正面といえる面がなく、逆に言えばすべてが正面といえる。wiki より
「まる」開館10周年記念オブジェ
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どこかに私が写っているはず
中に入ってみた
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中に入っても面白い
「カラー・アクティヴィティ・ハウス」作:オラファー・エリアソン
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色とは何? たまたま目に網膜に届いた光線の波長が長い短いなのだが、色の付いたアクリル板を通すことで全く違う世界に変わる。同心円上に配置されているので、中心に立ち視線を移すだけで世界が変わる。色と色とが重なると究極は「黒」か? というオチでは無かった。日没から中心の球が点灯するそうだ、見てみたかった。
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この日は曇りでしたが、カラーアクリルを日光が透過するのも面白いと思う。

愛称「21美(にじゅういちび)」の椅子コレクション
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男ってコレクション癖があるのは世間様ご存知の通りで、一生に一度、家具に凝る時期がある(断言できる)。特に「椅子」は奥が深い深い沼。ケツはひとつしかないのに有名デザイナーの椅子が欲しくなる。ギャラリーとホールはヤコブセンの椅子、透明はカルテルなど。
カフェもカッシーナあたりで売ってそうな家具
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朝から飲むジン・トニックがおいしい、あぁーバーに行きたい
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カクテルがあるということは、シャブリとかも置いてあって夜はイタリアンを出すそうだ。機会があれば夜に来てみたい。さて、なぜ飲んでるかというと・・
入場に並ぶから
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30 分時間つぶしたけど、夏休みのド真ん中、前日のテレビのニュースで1 万2 千人だそうだ。
同30 分並んでチケットを買う
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開館時間に来たのに
まず、常設展示
「L'Origine du monde」 作:アニッシュ・カプーア
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(写真は金沢21世紀美術館サイトから)
明かりが無い部屋の「ただの黒く塗装された丸」なのだが、その黒い大きな円を見ていると、不思議と何かが見えてくる。見えてくるのは、「(本当に)何も無い」のではと思えてくるということだ。闇とは恐怖だ。夜、歩道に置かれた車止めに自転車でぶつかって右腕を骨折したことがあるから良く分かる。その黒い円に片足をかけたら、どこまで落ちるのだろう? 落下スピードがぐんぐん加速しやがて光速を超え、落ちていく私を見る私が見えるのかもしれない。深淵の底、永遠の宇宙の果てとでも表現したらいいのか、心が汚れている者ほど、その底は深く遠く暗く見えるのだろうか? そんなことは無い、想像力が豊かなだけなのだろう。目の錯覚と言ったら元も子もないが、美術館の一部屋から次元の違う空間を感じさせる、そんなところが作者の意図かもしれない。
フランス語でL'Origine du monde、日本語だと「世界の起源」で検索すると違う作品が出てくるので注意。
「スイミング・プール」 作:レアンドロ・エルリッヒ
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ぶくぶくぶくぶくぶく、、プールの中から空を見たことがあるだろうか? 私はあるよ。視界には波打つ水面とキラキラと太陽、そしてプールの縁(ヘリ)が見えている。プールの縁(ヘリ)が重要なのかもしれない、ここがプールだと理解できないとただ溺れているだけになってしまう。夏といえば第一にこの光景かもしれない、それとカルキの臭いと。過ぎた夏の追体験といったところか。溺れたことがある人は行かない方がいいかもね。
この日の企画展は、
川越ゆりえ 「弱虫標本 Insect Specim en of a Coward」
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(写真は金沢21世紀美術館サイトから)
「弱虫」って虫は存在しない。ヨワムシ目-ヨワムシ科-ヨワムシみたいな虫はいない。架空の虫を標本にした作品。「虫のしらせ」とは第六感のことだそうだ。だから弱虫も心の囁き。「弱虫」とか「泣き虫」とか基本は相手を卑下する言葉なので良い事ではないが、女性から「もう弱虫なんだから・・」と言われても悪い気はしない。英語でなんと言うのだろう? 調べたら何てこと無い “a weakling” だった。「虫の声」を聞けるのは日本人くらいだろうか。私は虫が大嫌い大嫌い大嫌いなのだが、この作品はタイトルといい面白いと思ったが、やはり虫が嫌い。
※coward【名詞】臆病者,卑怯者
ヨーガン レール Jurgen Lehl 「文明の終わり The End of Civilization」
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何だろう? 「浮き」かな? 当たりだった。漁やイケスにつかうプラスチックでできた浮きにライトを仕込んで吊るしてるそうな。なるほど、それで空中に浮かんでいても違和感無かったのか。元は海岸に流れ着いたものを拾ってきたもので、つまりゴミだ。環境問題を議論、となるがあえて置いておいて、海って世界をつないでいるのね。昔の人が椰子の実に思いをはせたように、私もこの光る浮きがどこから来たのかを思う。どこまでも続く波間を孤独に耐えながらと。中国とかの一網打尽漁船からだったりすると腹が立つけどな。
実際に飛ぶ「メーベ」
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メーベとは書いてなかったし、何かの企画展の一部だったと思うが忘れたスマン。

ミュージアムショップ、激混み
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公式ガイドブックとお土産を買いました。

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何の階段? 「スイミング・プール」の” 水中 ”に降りて行くための階段。何でここにオフィスビルて感じだ。もったいないな。
夏が終わる。次は、、、ボジョレーヌーボーか、早いな一年。