(裏)長男の荷物

それどこで買ったの?いくらしたの?Where did you get It? How much was It done?

ローストビーフ 完成編 Roast Beef

2015年07月22日 21時31分19秒 | 料理
質問:「料理が趣味な男子はどう?」(・ω・)
ステイサム:「人も料理出来て、はじめて一人前だ。」
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人を” 料理 ”してはいけない。ステイサム祭りがまだ続く

「極上ローストビーフ、自宅で安く&手間なしでつくれる!硬い米国肉が和牛並みに!」、” 並み "だったら最初から和牛を選ぶね、「18歳に見える! 46歳の美魔女」が、本物の18歳に勝てないように
さて
熱伝導率は、水(H2O)0.6、和牛赤身 0.41(単位: W/m・K)とします。和牛の熱伝導率は0.40~0.42と諸説あるので0.41を採用
簡単にモデルで表すとこんな感じ
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炊飯ジャーのお釜の直径が15cm、高級米沢牛長辺10cm、短辺6cm。さて、ここで「ローストビーフ続く。本当の話、炊飯器に入れたまでは良かった・・」では無くて、一度解凍したのですが予定が変わって冷凍庫へ、やはり宴会しますになって米沢牛もも肉が室温に戻っていない状態でした。
炊飯ジャーの保温モードでのお湯の温度が67℃、冷凍肉の中心温度が生解凍で0℃で温度差67℃。
計算式はこんな感じだと思う。熱力学はほとんど理解できていなので人様に説明できません。
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ちなみにお肉の長さは約10cmです。そこから求められる必要な熱量は426wです。これを保温モードの消費電力約80wなので426÷80=5時間20分、、うーん、ワットをワットで割ったら時間になるか?同じ次象だからいいと思う
で湯煎すること7時間(写真は3時間経過)
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なぜ7時間かというと、前述の通り急に決まったから計算が間に合わなかった
そしてもう一つの失敗は、お菓子用袋の空気を抜くポンプが、最初は負圧で袋に貼りついているのですが、肉汁が出て内圧が大気圧に近づくとバルブがポロリと。お湯に油が浮いているのはそのせいです
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これ。お菓子用を真空調理とかに使うのが、そもそも肉汁が出るので真空!真空!と意地にならなくても、肉汁で満たされるから大丈夫。肉汁で押し出される空気を適当な時間にジプロックの口を開けて逃がせばいい。お湯は熱いのでやけどに注意
ソースを作ります。” グレイビーソース ”です。本ブログはソースだけはマジで作ります
香味野菜を用意します。冷蔵庫の余りもの。セロリの葉っぱの軸とか、そしてローズマリー
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7時間湯煎して出た肉汁がこれだけ。この肉汁には旨味成分イノシン酸が含まれています。油脂も溶出されているので、さらに旨味が濃い
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結構な量が出て失敗したかな?と思った
香味野菜を炒めます
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赤ワインをドボドボを
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なるべく濃い、フルボディを。これはスペインの果実味が濃い種類
缶のフォンドボーも投入。便利だな
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味付け、いつもの「チューブでバター」を適当に
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そこに「赤味噌」!
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【解説】
大豆をすりつぶし団子状に固めてから麹菌を振り掛けるのです。これを味噌玉というそうなのですが、どうしてわざわざ、味噌玉を作るのでしょうか。2年間も巨大な味噌樽で熟成させる。その理由は、大豆に納豆菌大豆のタンパク質をうま味であるアミノ酸に変えるには時間がかかるのです。結果、豆味噌と他の色々な米味噌とのグルタミン酸の量を比較してみると、なんと豆味噌にはどの米味噌よりも2倍以上のグルタミン酸が含まれていた。旨味まみれ、旨味尽くし
地獄煮!肉汁が1、フォンドボーが1、赤ワインが1くらい、味付けは赤味噌の塩分
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キーワードはメイラード反応とガストリックとしました。「ガストロノミー」とは調理を物理的、化学的に解析した科学的学問分野。分子美食学ともいう。「肉の表面を強火で焼くと肉汁が閉じ込められる」と「肉をローストする時間は重さで決まる」は迷信だそうだ。本記事でもお肉が変性し始める温度、つまり肉汁を保っていられる温度を70℃として、それ以上温度を上げないことに注意しました。しかし温度が変化しなければ、上がらなければ時間は関係ない。
そしてもう一点が「メイラード反応」。還元糖とアミノ化合物を加熱したときなどに見られる、褐色物質を生み出す反応。玉ねぎを炒めた茶色やお肉が焦げた茶色、赤味噌もそうである。
このローストビーフとグレイビーソースは科学と科学の結晶「超科学!」なのです
煮詰まったら、ザルで濾して出来上がり
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おお!照り照り。ほら、結構やっつけでもグレイビーソースができた、もちろんおいしい
7時間湯煎した高級米沢牛を切ります、入刀
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おお!成功!Yeah!外表面が茶色のメイラード反応、しかし内部はピンクで肉汁が溢れそう
盛り付け例。せっかくなので厚切り、付け合わせはローストビーフには定番のマッシュポテト、クレソン
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赤い粒々はレッドペッパー。特に意味はありません” いろどり ” 見た目のアクセントです。まあ、私のセンス
お好みでホースラディッシュをどうぞ。チューブで売っています
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開けたワインはメルローの当たり年のもの
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隣のスパークリングは乾杯用で、ローストビーフには全くもって関係ない
で、味?もちろん、おいしいよ。好きなだけお肉が食べられる幸せ。
という訳でコンフィとローストビーフは火加減や、火を使わないので非常に楽に作れてインパクトがデカい料理です。何かのイベントにどうぞ
まとめ
「常温に戻した1kgのお肉は70℃で5時間調理するとちょうどいい」

正直、デパ地下の切り落としの方がおいしい気が、、どんなお肉を使っているのだろう?やはり少ししか食べられないからおいしく感じるのだろうか?

※おまけ
グレイビーソースの素も売っています
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初めてのグレイビーだったので買うだけ買ったけど使いませんでした。インスタントラーメンに入れるといいかも。
人間、心配性くらいがちょうどいい