1週間前、痛ましい事故が起きました。
毎日のように報道されています。
マスコミは通夜の様子を、”悲しい気持ちで伝えています”紙芝居で、そしてさらに、”お気持ちはいかがですか?”と遺族の心を覗こうとします。彼女の父親は目の前で事故を見ているのですよ、娘が死ぬところを見ているのですよ。何と無神経な。人はその報道を望んでいるのでしょうか。
事故とは関係ないはずが、卒業文集まで晒されています。マスコミに文集を渡したのはどこの誰だ?
警察から表彰されました。遺族は何と思うでしょうか。誇りに思う?とんでもない、どうして止められなかった後悔を蒸し返すことではないでしょうか。
世間はマスコミは彼女を英雄に奉りたいのでしょうか。それは無責任で危険です。
彼女のとった行動は、勇気なのか。
残念ながら彼女は英雄ではありません、むしろ愚行だと思います。
何のための踏切遮断機なのかを考えれば、明白です。遮断機は決してくぐってはいけない物なのです。
遮断機をくぐる勇気より、自制する勇気を持たなければいけません。
もしかしたら助けられたかもしれなかった、という自責の念を一生抱えることの方が勇気のいることだと思います。
第二、第三の英雄が出てくるでしょう。このようなことは勇気とは言わず無謀です。
どうぞ安らかに。