ノーベル経済学賞

今年のノーベル経済学賞にゲーム理論・マッチング理論を研究している
米ハーバード大学のアルビン・ロス氏（60）と
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のロイド・S・シャプレー氏（89）
が選ばれました。



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ノーベル経済学賞に米２教授　「市場の失敗、補正可能」
産経新聞 10月16日(火)7時55分配信
　【ロンドン＝内藤泰朗】スウェーデン王立科学アカデミーは１５日、今年のノーベル経済学賞を、経済理論を実践に移す実験経済学の分野で功績をあげた米ハーバード・ビジネススクールのアルビン・ロス教授（６０）と、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校（ＵＣＬＡ）のロイド・シャプレー名誉教授（８９）の２人に授与すると発表した。

　アカデミーは授賞理由について、両氏は「経済学の公正な配分理論とマーケット・デザイン論を実践し前進させた」と説明した。

　伝統的な経済学では、市場の「見えざる手」によって需要と供給は最適化されるといわれている。これに対し、ロス教授らはゲーム理論と実験経済学の研究から導かれた「マーケット・デザイン」という理論を構築。市場の失敗を補正するのは可能だとしている。

　さらに、「マーケット・デザイン」論は、伝統的な経済学では困難だった制度設計を可能とし、電波周波数帯を割り当てるオークションや公立学校の選択制度、臓器移植プログラムなど現実の経済問題に対して具体的な解決法を示すことに成功。応用先も広いという。

　ロス教授は「予測していなかった。これから学生たちの注目を浴びることになるね」と喜びを語った。

　授賞式は１２月１０日、ストックホルムで行われ、賞金８００万スウェーデンクローナ（約９４００万円）が贈られる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121016-00000092-san-bus_all