ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【書評など】小畑峰太郎「STAP細胞に群がった悪いヤツラ」難波先生より

2015-01-26 18:29:37 | 難波紘二先生
【書評など】
 エフロブ「買いたい新書」の書評No.253に小畑峰太郎「STAP細胞に群がった悪いヤツラ」を取りあげました。
 http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1422098349

 昨年12月末「今年最も腹が立ったニュース」(JCAST-News)を見ると,「朝日謝罪記事」がダントツで51.1%,2位の「大義なき衆院解散」に次いで「STAP騒動」は第3位10.4%に入っている。科学史上に残る大事件だったが,一般市民には「何のこっちゃ わからん」事件だったのだろう。
 著者は1960年生まれ,慶応大文卒で出版社勤務の後フリーライターとなり,雑誌「新潮45」に他の取材スタッフとともに一連の「STAP事件疑惑」について同誌4〜9月号に連載した。それを元に追加取材と加筆によるものが、本書である。特に巻末の年表が詳細でよい。
 本書は,事件の本質が単なる「科学者の捏造」ではないことを,明らかにしている。
 それは,STAP疑惑の理研による解明プロセスの進展と安倍内閣の政治日程が見事にリンクしていたこと,さらに12/19の理研「幕引き」発表を待ちかねたように、「日本再生医療学会」(岡野光夫(てるお)理事長:工学博士,早大理工学部卒,東京女子医大教授)が, 12/23に「再生医療認定医」なるものを発表していること、などからも明らかだ(「毎日」12/24記事)。

 この記事を書いた毎日の須田桃子記者(早大理工学部物理卒)には著書『捏造の科学者:STAP細胞事件』(文藝春秋, 2014/12)があるが,小畑が提起した早大の疑惑には触れていない。
  1/24毎日「今週の本棚」のトップ書評で、養老孟司が『捏造の科学者』を紹介している。さすが書評の専門家、誉めたように見せかけて、実はけなしている。
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