日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北斗星惜別乗車 - 雪の関東平野

2015-01-30 07:20:24 | 関東
宇都宮を通過し、最高時速が320kmに上がりました。ここから盛岡までの走りが「はやぶさ」の真骨頂です。
都内を出てからというもの、車窓には一貫して雪化粧をした関東平野が広がっています。積雪というには及ばないとしても、屋根と田畑はいずれも白く、空は一様に鉛色です。雪国を彷彿させるモノトーンの世界が、冬の関東としては特異に感じられます。
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北斗星惜別乗車 - みなみ北海道フリーきっぷ

2015-01-30 06:47:21 | 関東
万に一つの可能性と割り切ってはいながらも、取らぬ狸の皮算用をしていたことを白状しておきましょう。ただ行って戻ってくるだけでは芸がない、ましてや空路などに頼っては旅に出る意味がないという観点から、乗車の前日を休んで足掛け三日にすることは、早い段階から決めていました。復路の交通手段も当然ながら決まっています。問題は往路の交通手段をどうするかでした。
最初に思いついたのは、福島と山形に寄りつつ仙台に移動し、その日の晩のフェリーで苫小牧に渡るという経路でした。この場合、送迎バスに乗り継げば土曜の昼過ぎには札幌に着くため、時間配分としては理想的です。昨秋も体験した、豪勢な船上バイキングでの晩餐もできます。それにもかかわらず、新幹線と特急二本を乗り継ぐという比較的穏当な選択に落ち着いたのは、「みなみ北海道フリーきっぷ」の利用でかなり安上がりになると気付いたからでした。
過去に何度か利用した「北海道全線フリーきっぷ」が、道内全域乗り放題で五日間有効なのに対し、こちらの切符は札幌までしか使えず、有効期間も三日しかありません。東京札幌間の移動に片道一日かかる以上、有効期間が三日では現地に実質一日しか滞在できないわけで、このような切符の存在価値が果たしてあるのかと、個人的には常々疑問に思っていました。ところが、足掛け三日で札幌に行って戻るという今回の行程からすると、この切符はまさしくおあつらえ向きでした。有効期間を余さず使い切れる上に、往復の普通運賃よりも割安な価格で、道内では特急にも乗れるからです。
汽車旅を前提とする限り、北海道に二泊三日はあまりに短く、百歩譲って函館止まりがせいぜいです。それなら「三連休乗車券」が一万円も安く出ており、やはりこの切符の利用価値はありません。「北斗星」に乗ることだけを目的にした今回の活動の特殊事情があったからこそ、この切符が初めて優位性を持ったことになります。その「北斗星」が間もなく姿を消す以上、この切符の世話になるのは後にも先にも今回限りとなりそうです。
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北斗星惜別乗車 - 出発

2015-01-30 06:15:37 | 関東
始発の東北新幹線で旅立ちます。新青森からは「スーパー白鳥」に乗り継ぎ、函館に昼食がてらしばし滞在した後、「北斗」で札幌に移動するというのが本日の予定です。
予報通り、都内ではこの時間から雪が降っています。「舞う」のではなく「降る」と表現するのがふさわしい湿った雪です。この雪が降り積もって首都圏各線が麻痺状態に陥れば、今日の下り「北斗星」が運休となり、明日の上りも自動的に運休といった最悪の事態が懸念されるところ、そのような可能性が低そうなのは幸いです。
もっとも、万に一つの可能性が的中したことにより実現した活動だけに、不測の事態により乗れなくなったとしても、元に戻っただけのことです。札幌に二泊できると思えばそれもまた一興でしょう。転んでもただで起きるつもりはありません。

★東京632/はやぶさ1(3001B)/950新青森
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