日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 21:45:11 | 晩酌
一風呂浴び、諸々の準備を終えたところで今夜も晩酌の時間です。
岩見沢、遠軽という比較的大きな町で調達できたこれまでと違い、今日は佐呂間以外に事実上の選択肢がありませんでした。しかし、こんなときに絶大な威力を発揮するのがセイコーマートです。スーパーで完結させた昨日から一転、今日はA-coopで買った秋刀魚の飯寿司以外は全てセイコーマートの世話になりました。
序盤に比べて品数が少ないのは、めぼしいものがなかったというより、回数を重ねて分量の勘所がつかめてきたという事情によるもので、昨年も同様の現象が見られました。長旅にも仕舞いの時が少しずつ近付いているようです。

サッポロクラシック
さんま飯寿司
味付ラムジンギスカン・もやし
白菜漬け
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 21:02:16 | 北海道
この展開を予想できた方はいらっしゃるでしょうか。計呂地のライダーハウスに舞い戻ってきました。出発からの走行距離は1200km, 今日一日で160km走ったことになります。網走にすらたどり着かなかったというのに、意外と走ったものだというのが実感です。佐呂間の前後で二時間ほど雨に降られはしたものの、最初と最後が晴れたため、天気予報を思えば上出来でした。勝ちに近い引き分けには持ち込めたといってよいでしょう。

ここまでの経過を説明すると、日が傾いたところでサロマ湖畔のキムアネップ岬へ移動し、ここで日没を見届けました。そしてこのキムアネップ岬には、旅人御用達のキャンプ場があります。サロマ湖に沈む夕日を眺めたところで、目の前にはおあつらえ向きのキャンプ場があり、なおかつ気温は適度で風もなく絶好のキャンプ日和という状況です。しかも、昼間湧別の漁港で見かけた、自分と同じE46のソロキャンパーも来ており、もうここでキャンプをするしかないだろうという流れが完全に出来上がりました。しかし、ここで思わぬ難敵が立ちはだかったのです。
その正体とは「蚊」です。湖畔のキャンプ場で蚊が出やすいのは常識とはいえ、とにかく数が半端ではありませんでした。何しろ、車の窓を少しでも開ければ、たちまち車内が蚊だらけになる有様です。これでは蚊取り線香を焚いても防ぎようがありません。蚊との戦いに忙殺されては、せっかくのキャンプも台無しと考え、いささかの未練はありながらも断念しました。
蚊に比べれば取るに足らない問題とはいえ、風呂に入れる場所がなかったのも、見送りに至った理由の一つでした。キャンプ場が中湧別と網走のほぼ中間点で、いずれかまで往復100km近くを走らなければ風呂に入れないのです。この点計呂地なら、ライダーハウスにシャワーがあります。昨夜の経験から、蚊の心配が要らないことも分かっています。設営と撤収の手間もありません。これらの条件に加え、明日の行動を考えたとき、計呂地まで引き返しておいた方が後々都合がよいという事情もあり、結局元の鞘に収まった次第です。
ヘタレと笑っていただいて結構です。しかし本人としては、キャンプをしていればと死んだ子の歳を数えているわけではありません。今夜は先客がなく、客車を借り切ることができたため、むしろこちらでよかったとすっかり納得しています。人間万事塞翁が馬といったところでしょうか。

現在の気温は15度、昨夜に比べ1度低いだけとはいえ、体感温度にはそれ以上の違いがあります。 無風なのは昨夜と同じなので、雨上がりという条件によるところが大きいのでしょうか。今夜は長袖二枚を着込んでの晩酌となりそうです。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 16:50:35 | 北海道
農地に同化するか、藪に紛れるかでほとんど判然としなくなっている湧網線の線路ですが、仁倉の先に初めて遺構らしい遺構が出現。コンクリート製の小橋梁と、それに連なる築堤が残っていました。
昨年名寄本線を辿ったときには、路盤が消失していても、国道の跨線橋が随所に残って、ここに線路があったのだと時折確認することができました。しかし、今日はそのような遺構が全くありません。おそらく現役当時は踏切で道路と交差していたのでしょう。道内でも屈指の閑散路線としては、それで十分だったのかもしれません。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 16:32:14 | 北海道
続いて立ち寄るのは知来駅です。この路線特有の、小柄な割に窓の大きい木造モルタル駅舎が、ゲートボール会館として残っています。駅前で今なお盛業中の商店と、その傍に咲くコスモスもよい味を出しています。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 15:39:26 | 北海道
旧佐呂間駅を訪ねます。かつての駅舎そのものではないながらも、駅舎風の建物が鉄道記念館となり、その裏手にはD51と郵便車と車掌車、それにDE10の四両が屋根付きで保存されています。惜しむらくはこれらの車両が塗装中で、撮影するにはあいにくのところに重なってしまったことです。だからといって落胆しているわけではありません。むしろ、駅と車両が今なお大切にされていることを喜びたいと思います。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 14:55:22 | B級グルメ
佐呂間のセイコーマートでお昼をとります。ホットシェフを続けるにもやぶさかではなかったものの、半端な時間ということもありめぼしい品はなし。その代わりに100円パスタが3割引の見切り価格だったためこちらを選択しました。ボンゴレビアンコとクリーミーカルボナーラ、〆て166円のささやかな昼食です。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 13:14:00 | 北海道
湧別から道道を東へ走り、サロマ湖とオホーツク海を隔てる砂嘴の先端にやってきました。地図上では見るからに興味を引く独特の地形ですが、実際のところは地形があまりに平坦で、誰が撮っても絵になる襟裳岬などとは勝手が違います。漁港の先のキャンプ場で道道が行き止まりとなり、そこからざっと1kmほど彼方に灯台が立ち、辺り一は一面の荒地となっていて、まあこんなものかというのが率直なところではあります。このような地味さもあってか、半島には観光客を当て込んだ土産物屋の類も一切なく、ライダーと旅行者が時折現れるにすぎません。
もっとも、三階ほどの高さがある展望台から岬を望むと、オホーツク海が左に、サロマ湖が右に広がり、それを隔てる灯台の先には、反対側の砂嘴が続いて行くのを目の当たりにすることができます。晴れていればいかほどかと想像したくなる眺めです。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 12:13:19 | B級グルメ
湧別の町内にセイコーマートがあったため、こちらで遅い朝食兼昼食をとります。本日選んだのはホットシェフの豚丼です。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 11:16:34 | 北海道
かつて中湧別は、三方向へ線路を分ける要衝でした。興部方面の名寄本線、網走方面の湧網線、それに名寄本線の通称湧別支線です。遠軽からの線路が湧別に達した後、紋別方面への線路が中湧別から分かれたため、結果として一駅分だけ枝線になったという来歴があり、中間にある仮乗降場を入れても実質二駅だけの支線でした。末期には一日わずか二往復しかなかったため、国鉄全線走破を目指す乗り鉄泣かせの路線だったといいます。その湧別支線の跡をたどります。
切り崩されて農地と同化したり、藪に覆われ判然としなくなっている名寄本線の他の区間に比べ、こちらの跡をたどるのはきわめて容易です。というのも、全線が道路に転用されたからです。もともと一直線の線路だったため、道路化された今ではごく普通の道にしか思えず、有り体に言えば面白味も何もありません。しかし、中湧別の跨線橋を背にして一直線に道が延びる様子からは、往年の姿を辛うじて偲ぶことができ、中間にあったその名も四号線仮乗降場の跡地は小公園で判別できます。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 10:48:00 | 北海道
さらに戻って、ホームの一部と跨線橋、それに車掌車とモーターカーが残る中湧別に立ち寄ります。昨秋北海道の旅を彩ってくれたナナカマドが、今回も赤い実を結んでいます。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 09:52:44 | 北海道
昨日来た道を引き返し、一つ隣の芭露駅に立ち寄ります。自身三度目となるこちらの駅、初めて訪ねた十数年前には小さな駅舎が残り、次に訪ねた七年前にはその駅舎が取り壊されて更地となっていました。そして今回、跡地には老人福祉施設が建っており、時代の移り変わりというものを実感させられます。とはいえ、国道から折れた短い道道と、その突き当たりに建つ小さな記念碑が、かつてここに駅があったことを物語っています。
ちなみに現在の気温は19度、風が吹くとやや肌寒く感じられ、先ほど着替えた半袖を再び長袖に替えました。昨日に比べて気温がやや低いのもさることながら、数字以上に寒く感じるオホーツクの気候に変わったということでしょう。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 08:54:35 | 北海道
駅周辺を散策してから出発します。自身七年ぶりに再訪した計呂地駅でしたが、当時は車中泊をするのがせいぜいだったため、この駅が宿泊施設としてこれほど有用とは知りませんでした。
オホーツク沿岸で列車の宿といえば、思い出すのは去年世話になった興部です。風呂、買い出しの利便性と、無料であることについてはあちらに軍配が上がるものの、駅の雰囲気にかけてはここが断然勝っており、総合点では甲乙つけがたいものがあります。今後オホーツク方面を旅するときには、どちらを選ぶかという贅沢な悩みを抱えそうです。
ちなみに、先ほどの青空がまんまとこちらへ移動してくるという僥倖が。晴天は束の間で終わったものの、依然として青空がのぞいている部分は少なからずあり、これなら時折日が差す場面もありそうです。この空が続くうちにできる限り動き回るしかないでしょう。
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色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 06:48:20 | 北海道
おはようございます。昨夜は日付を少しまたいだところで切り上げ、只今目覚めたところです。先客のうち二名ほどは既に発った後で、先ほどもう一人の先客が中湧別方面へ走り去って行きました。やはりライダー達は早寝早起きです。
三夜滞在した萱野に比べ、計呂地の夜は非常に静かでした。何しろ風が全くありません。国道に面しているにもかかわらず、車の行き来もほとんどなく、十分二十分にわたって車が来ないという場面も珍しくありませんでした。さらに違ったのは、虫の声がほとんど聞こえなかったことです。去年北海道を旅したときも、空知で聞いた秋の虫の大合唱が、オホーツク沿岸へ出た頃にはすっかり途絶えていたということがありました。特に今季の場合、気温には大差がないというのに不思議な話です。黄金色の絨毯が牧草地に変わるなど、道東に移動してきたことを早くも実感しています。

さて、空は今のところどんよりと曇っており、すぐさま雨が落ちてきてもおかしくはない状況です。しかし、西の空には青空も広がっており、あの空がこちらへ移動するか、こちらが向こうへ行けばという一抹の期待もあります。改めて天気予報を確認すると、本日の行動圏内は日中が曇で、夜に一時雨が降ってくるようです。どのみち降るなら日中だけは避けてほしいというのが本音なので、過去二日を含めそのような展開になっているのが、せめてもの救いといったところでしょうか。
そのようなわけで、本日は旧湧網線に沿って網走へ向かいます。予報が的中するなら、今夜もキャンプは避けた方が無難でしょう。列車を使った宿の心当たりが他にもあるため、これが最も手堅い選択となりそうです。
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