日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 22:07:44 | 晩酌
道内最初の晩酌は、例によって岩見沢のコープさっぽろとセイコーマートで食材を調達しました。献立はこちらです。コープを回ったにもかかわらず刺身がないのは、時間が遅くめぼしいものが残っていなかったからですが、その代わりに今日は鰊の焼魚を押さえました。これを今般調達した網で焼こうという算段です。
それにしても、初回ということもあり、つい調子に乗ってあれこれ買い込んでしまいました。今後日が経つにつれ、分量の勘所を押さえた過不足のない献立になって行くでしょう。そんな展開もまた北海道の旅の一幕なのです。

★酒
サッポロクラシック
琥珀エビス
辰泉

★ホットシェフ
フライドチキン
フライドポテト

★100円惣菜
きゅうりの 酢の物
ツナマカロニサラダ

★焼物
塩にしん
豚串

★揚物
ほっけフライ

★果物
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 21:36:06 | 北海道
移動と買い出しに手間取りながらも、破綻しない程度の時間に今夜の宿へたどり着きました。去年と同じ萱野駅のライダーハウスです。先客はチャリダーが一名。自他ともに認める人嫌いではありますが、似たような旅人同士であればその限りではなく、全くの初対面でも平気で雑魚寝ができてしまいます。むしろ、このような一期一会が北海道の旅らしくてよいのです。
この後はお待ちかねの晩酌となります。気温は適度で風もなく、さらには十三夜の月が浮かんだ最高の条件、と思ったところが、岩見沢を出る頃から時折雨粒が落ちるようになり、先ほど瞬間的に通り雨が降ってきました。今回は駅舎の庇の下でやるのがよいかもしれません。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 18:43:49 | 温泉
お待ちかねの温泉にやってきました。立ち寄るのは自身三度目となる「ながぬま温泉」です。
近隣の温泉がいくつかある中、あえて既出のところを選んだのは、巨大な浴槽に轟々と掛け流される圧倒的な湯量と、海水を沸かしたかと思うほど塩辛い源泉が秀逸だからです。三年ぶりとなれば、ここを選ぶということで迷いはありませんでした。

ながぬま温泉
夕張郡長沼町東6線北4番地
0123-88-2408
900M-2130PM(最終入館)
入浴料600円
泉質 ナトリウム・塩化物強塩泉(弱アルカリ性高張性高温泉)
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 18:00:27 | 北海道
六時を待たずに夕日が落ちました。しかし西の空はまだ茜色に染まっています。去年渡道したときには三時過ぎに日が傾き始め、五時前には暮れていたことを考えると、思ったよりも日が長いものだというのが実感です。まあ四週間早いのですから当然ではあります。早くも晩秋という雰囲気だった10月上旬の北海道に対し、今の北海道には初秋という言葉が合っているようです。

この後は一風呂浴びて宿探しとなります。現在地からして、今夜の宿は必然的に岩見沢の近辺となります。去年世話になった萱野駅のライダーハウスに泊まるもよし、温泉併設のキャンプ場があると聞いているため、そちらにするもよしといったところでしょうか。岩見沢なら買い出しに不自由することもないでしょう。
ちなみに、この位置ならば札幌も十分射程圏内ではありますが、少なくとも本日は素通りします。あいにく土曜と重なり、手頃な宿がないのもさることながら、それ以前に今回の主題はキャンプにあるからです。旭川の「独酌三四郎」には、終盤に都合をつけて寄りたいと考えていますが、今のところ道中で他の店に行くつもりはありません。本降りの雨にたたられどうしようもなくなれば、やむなく投宿して呑むという選択は当然あり得るものの、週間予報を見る限り、そのような苦肉の選択を迫られる可能性は幸いにしてなさそうです。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 16:44:08 | 北海道
思わぬ発見が続きます。先ほどの砂利道に立ちそのまま振り返ると名撮影地が。枯れた草地の向こうに線路が走り、背後に大きな雲が浮かぶ中、逆光を浴びた列車が遠くから迫ってくるという、まさに北海道らしい絵柄が広がっていたのです。
しかし、惜しむらくは気付くのが遅過ぎました。背後で踏切の警報音が鳴り、振り向きざまに貨物列車が通過して行くのを見て、初めてここで撮影できるということに気付いたのです。しかも、油断している間に後続の特急まで撮り逃がす始末。どうやら最近時刻が大きく変わったようで、手元にある四月の時刻表とは全く違う時刻に通過して行きました。下調べの甘さにより、絶好の画を二度までも撮り損ねるという、何とも痛い結果です。
これも偏に、鉄道愛好家としての自分が堕落し切っているということでしょう。普通列車一本だけとはいえ撮影できたのがせめてもの救いでした。とりあえず、最新版の時刻表は早々に調達しておきますorz
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 15:58:01 | 北海道
たまたま入り込んだ砂利道に沿ってうねうねした草地が広がり、丘の上に針葉樹が並んで、その彼方には大きな雲が浮かび上がります。北陸と会津で眺めた黄金色の絨毯とは全く違う、しかし初秋の北海道らしい光景です。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 15:14:43 | 北海道
我が国における蒸気機関車終焉の地、追分にやってきました。町そのものは、ごくありふれた道央の片田舎といった雰囲気ながら、工事施設を併設した間口の広い駅舎と、かつては機関区まで擁した構内は、夕張線を分けた要衝の面目躍如といった感があります。駅前にはD51の動輪とナンバープレートが飾られ、少し離れた小公園には、最後の列車を牽引した241号機の動輪とプレートが残ります。我が国の鉄道史上に残る一両として永久保存されるはずが、あろうことか直後に機関庫もろとも焼け落ちてしまったという、少し悲しい運命を持つ機関車です。

至極当然ではありますが、こちらでは蝉の声などとうの昔に絶え果てました。代わりにトンボとバッタが飛び交い、草むらでは昼間から秋の虫の声が。しかもこの虫の声というのが内地とは違います。上陸早々、北海道へ来たことを否応なしに実感するひとときです。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 14:48:34 | 北海道
室蘭本線に沿って岩見沢方面へ北上します。室蘭本線といっても、優等列車が行き交う苫小牧までの区間とは全く違い、かつては石炭輸送で栄えた、しかし今は寂れたローカル線です。とはいえ、全国的にも珍しい複線非電化の線路と、石炭列車が停車したであろう長い長い構内に、昔日の栄華が偲ばれます。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 13:08:40 | 北海道
道内の給油事情を踏まえ、ガソリンを満タンにしてから移動を開始します。出発からここまでの走行距離は約480kmです。昨年は道内滞在七日間でわずか1000kmという、原付ライダー並みの悠長な旅でしたが、今季はどれだけ走ることになるのでしょうか。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 12:07:51 | MOS
最初の一仕事がこれとはやや興ざめではありますが、まずはお昼を兼ねて市内の新MOSに立ち寄ります。
MOSの店舗もすっかり安普請となり、わざわざ立ち寄るに値する店舗は少なくなってしまいました。その結果、開店したと知りつつ素通りするという局面が、近年では非常に多くなりました。この店舗も御多分に洩れず、一昨年、去年と二年続けて素通りし、今回が三度目にして初めての訪店となります。
このように、何の期待もなく、半ば惰性と義理で立ち寄ったつもりが、この店舗は思わぬ掘り出し物でした。まず、遠目にも安いと分かる、材木調の安い建材こそいただけないものの、よくよく見れば焦げ茶の羽目板を横方向に並べ、白い木材を縦横に通したハーフティンバーの造りをしていました。しかも、白い方はペンキで塗った天然木で、北海道の風雪にさらされよい味わいを放っています。建屋の前の芝地には小公園が作られ、小さなブランコが置かれるなどの演出も秀逸です。
広い敷地に比して小ぢんまりした店内は、高いパーティションで仕切られやや狭苦しく感じられる向きはあるものの、そのパーティションは白木の天然木で仕立てられ、フローリングともに居心地よさを演出するのに一役買っているようです。壁天井は白く塗装され、あえて剥き出しにした配管と材木の木組みで、吹き抜けの天井周りが効果的に活かされています。
そして特筆すべきは客席です。近年品質低下が著しいMOSの店舗の中でも、ほぼ全店に共通していえるのが、客席のテーブルが安物の合板製になってしまったことですが、こちらのテーブルは同じ合板であっても、光沢のある化粧板が奢られており、これなら往年のニス塗り天然木にも引けを取りません。正面の大きな壁に巨大な板を貼り付け、その板に愛嬌のある動物の線画を描くといった遊び心も心憎いものがあります。盛岡以来三ヶ月ぶりとなるMOSでしたが、そのときに引き続き、思った以上のよい店舗だったのは幸いでした。

モスバーガー苫小牧柳町店
苫小牧市柳町2-6-6
0144-53-5200
700AM-2400PM
第4840号
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 11:12:50 | 北海道
17時間あまりの航海を終えて、鴎たちの出迎えとともに苫小牧港に着岸しました。現在の気温は24度、空は清々しい秋晴れです。これなら夜も絶好のキャンプ日和になってくれるでしょう。
さて、まずは開始早々前言撤回です。本日は道央圏で活動します。天候がさらに上向き、札幌近郊まではおおむね晴れるという情報が入ってきたためです。襟裳岬も捨て難いものの、いきなり進路を南に振ると、道北を目指すという元々の構想から大きくかけ離れてしまいます。あえて初日の移動を抑えることにより、その後無理なく北上できる流れを作ろうというわけです。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 09:14:40 | 北海道
腹ごしらえを済ませて再びデッキに上がると、いよいよ北海道の陸地が見えてきました。あと二時間弱かけて、あの陸地へ少しずつ近づいて行くことになります。昨日に続いてやや蒸すものの、暑からず寒からず適度な風が吹いてくるため、残り時間はデッキに立ち続けるのもよさそうです。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 08:34:17 | B級グルメ
ひとしきりデッキに立った後は、レストランで朝食をいただきます。昨日の夕食もなかなかのものでしたが、朝食がこれまたよくできています。和洋それぞれ十分な品数が揃い、味噌汁、サラダ、デザートなど、昨日と重なるものについては内容も変わっていました。その朝食を、朝日が差し込むテーブル席でいただくという優雅さもたまりません。
昨日の夕食は、割引があって初めて値打ちのあるものでした。しかしこの朝食は、千円の正規料金でも十分価格に見合うといってよいのではないでしょうか。旅行客がやたらに多く、船内の雰囲気に関しては新日本海フェリーに一歩譲るこの航路ですが、レストランにかけてはこちらが文句なしの圧勝です。
コメント

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 08:02:53 | 北海道
おはようございます。二日目の朝は、レストランの営業開始を告げる船内放送とともに目覚めました。現在恵山岬沖を航行中です。空はいかにも秋らしい絹のような雲に覆われ、そこから薄日が差してきます。これなら天候にはそこそこ期待してよいでしょう。
改めて最新の天気予報を確認すると、道内の射程圏では依然として胆振と日高だけが晴れるようです。苫小牧に着くという条件からしても、道内初日は襟裳岬に向かって南下していくのが順当でしょう。そうすると、その後は必然的に十勝へ向かって北上するという流れになります。それ以上のことを現時点で考えても、得てして絵に描いた餅で終わるものです。今日明日の行動が決まればそれでよしということにしておきます。
彼方には恵山岬に駒ヶ岳とおぼしき影が浮かんではいるものの、それ以外はどこまでも渺茫たる海と空が広がるという眺めです。北の大地が見えてくるのは、もう少し先のことになりそうです。
コメント