日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北国へ 2014七日目

2014-09-11 11:16:34 | 北海道
かつて中湧別は、三方向へ線路を分ける要衝でした。興部方面の名寄本線、網走方面の湧網線、それに名寄本線の通称湧別支線です。遠軽からの線路が湧別に達した後、紋別方面への線路が中湧別から分かれたため、結果として一駅分だけ枝線になったという来歴があり、中間にある仮乗降場を入れても実質二駅だけの支線でした。末期には一日わずか二往復しかなかったため、国鉄全線走破を目指す乗り鉄泣かせの路線だったといいます。その湧別支線の跡をたどります。
切り崩されて農地と同化したり、藪に覆われ判然としなくなっている名寄本線の他の区間に比べ、こちらの跡をたどるのはきわめて容易です。というのも、全線が道路に転用されたからです。もともと一直線の線路だったため、道路化された今ではごく普通の道にしか思えず、有り体に言えば面白味も何もありません。しかし、中湧別の跨線橋を背にして一直線に道が延びる様子からは、往年の姿を辛うじて偲ぶことができ、中間にあったその名も四号線仮乗降場の跡地は小公園で判別できます。

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