日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北国へ 2014二日目

2014-09-06 12:07:51 | MOS
最初の一仕事がこれとはやや興ざめではありますが、まずはお昼を兼ねて市内の新MOSに立ち寄ります。
MOSの店舗もすっかり安普請となり、わざわざ立ち寄るに値する店舗は少なくなってしまいました。その結果、開店したと知りつつ素通りするという局面が、近年では非常に多くなりました。この店舗も御多分に洩れず、一昨年、去年と二年続けて素通りし、今回が三度目にして初めての訪店となります。
このように、何の期待もなく、半ば惰性と義理で立ち寄ったつもりが、この店舗は思わぬ掘り出し物でした。まず、遠目にも安いと分かる、材木調の安い建材こそいただけないものの、よくよく見れば焦げ茶の羽目板を横方向に並べ、白い木材を縦横に通したハーフティンバーの造りをしていました。しかも、白い方はペンキで塗った天然木で、北海道の風雪にさらされよい味わいを放っています。建屋の前の芝地には小公園が作られ、小さなブランコが置かれるなどの演出も秀逸です。
広い敷地に比して小ぢんまりした店内は、高いパーティションで仕切られやや狭苦しく感じられる向きはあるものの、そのパーティションは白木の天然木で仕立てられ、フローリングともに居心地よさを演出するのに一役買っているようです。壁天井は白く塗装され、あえて剥き出しにした配管と材木の木組みで、吹き抜けの天井周りが効果的に活かされています。
そして特筆すべきは客席です。近年品質低下が著しいMOSの店舗の中でも、ほぼ全店に共通していえるのが、客席のテーブルが安物の合板製になってしまったことですが、こちらのテーブルは同じ合板であっても、光沢のある化粧板が奢られており、これなら往年のニス塗り天然木にも引けを取りません。正面の大きな壁に巨大な板を貼り付け、その板に愛嬌のある動物の線画を描くといった遊び心も心憎いものがあります。盛岡以来三ヶ月ぶりとなるMOSでしたが、そのときに引き続き、思った以上のよい店舗だったのは幸いでした。

モスバーガー苫小牧柳町店
苫小牧市柳町2-6-6
0144-53-5200
700AM-2400PM
第4840号

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