四度目の週末を迎えて地方大会は山場へ突入。本日までに49大会中44大会が開幕し、この先三日で愛媛、岡山、島根の三大会も立て続けに開幕します。明日明後日には、朝刊に載る試合結果も一挙に増えるでしょう。それに合わせてこちらの生活も高校野球一色となり、今日は朝から晩までPCに張り付いたままでした。次の連休までが今季の最盛期となりそうです。今夜はそれに先立つ過去四日分の試合結果を振り返ります。
・第18日(7/8)
北海道の地区大会が終わって淋しくなった一方で、山梨大会が新たに開幕し、10大会68試合の開催でした。宮城大会で仙台高専名取と仙台高専広瀬の揃い踏みが実現。初戦で西武岸の出身校名取北を下した仙台高専名取が、この日も勝って3回戦に進出する一方、電波高専の流れを汲む仙台高専広瀬は大敗で散り、現校名に変わってからの選手権初勝利はなりませんでした。茨城では、常総学院と水戸商に次ぐ9回の全国出場経験を有する古豪竜ヶ崎一と、鈴木康二朗を生んだ磯原郷英が初戦を突破しています。
1試合のみの東東京、2試合のみの山梨を経て、舞台は遠く九州へ飛びます。まず福岡では、柳川の藩校を発祥とする創立191年の名門、伝習館が初戦を突破する一方、選手権無敗かつ甲子園無敗という空前絶後の記録を持つ三池工は惜敗し、選手権では四年連続の初戦敗退となりました。八幡対行橋は今季初の不戦勝不戦敗です。
佐賀では藩校の流れを汲む佐賀西が初戦を突破。厳木対三養基という難読地名同士の直接対決も秀逸です。6試合中コールドが7点差の1試合しかなく、1点差が2試合と3点差が1試合あり、うち1試合は延長11回で決着となりました。接戦の宝庫は今年も健在です。その一方で、熊本大会では今季最大となる40点差が出現しています。
鹿児島では県都の双璧甲南と鶴丸の揃い踏みが実現。離島勢では奄美、与論、大島北と離島勢の3校が初戦に臨み、奄美だけが次戦に駒を進めました。
・第19日(7/9)
埼玉大会が開幕する一方、熊本、宮崎、鹿児島が雨で全試合中止となって8大会37試合の開催。と思ったところが、宮崎の一試合が不戦勝不戦敗に終わり、記録の上では9大会38試合となりました。二日続けて不戦勝不戦敗が出たのは、少なくともblog開設以来では初めてのような気がします。昨日の行橋が選手不足を理由とした棄権だったのに対し、本日の宮崎海洋は部員の飲酒によって辞退に追い込まれるという、何とも後味の悪い結末でした。しかもその結果を伝える朝刊に、三年前の大阪代表である東大阪大柏原も暴力沙汰で出場辞退との知らせが。これで今季は少なくとも三回の不戦勝不戦敗が出現することになります。
福岡では、草創期の古豪が揃い踏みを果たしています。一つは98年前の第二回大会に出場し、それが最後の全国大会だったという中学明善改め明善、もう一つは第六回と第七回に連続出場し、その後93年ご無沙汰の豊国中改め豊国学園です。明善は天明年間の創立以来231年の歴史を持つ県内屈指の名門でもあります。佐賀では珍しく31対0の大量得点差が出現したものの、6試合中2試合が1点差、1試合が2点差で決着し、接戦の傾向は変わりません。
・第20日(7/10)
福島と新潟は開幕したものの、同日開幕予定だった青森は雨で順延に。九州では元々試合の予定がなかった福岡に加え、開催中の残り五大会が雨で全試合中止となり、東日本の6大会で39試合のみの開催となりました。そのうち実に27試合が埼玉大会ということもあり、開幕以来最も見所の少ない一日となった感は否めません。しいていうなら、宮城大会の大量得点差試合と、選抜無敗の記録を保持する大宮工の初戦でしょうか。
同校は昭和43年の春夏連続出場を最後に甲子園から遠ざかっており、甲子園に出場したのは選抜に初出場初優勝した年だけだったという、高校野球史上に残る一発屋です。同様の例として日大桜丘と観音寺中央の二校があることについては、静岡の回でも述べました。昨年こそ4回戦まで進出したものの、例年は初戦か2戦目で姿を消すのが常であり、昔の光今いずこといった感はありますが、そんな儚さこそがよいのです。ちなみに勝った市浦和も昭和最後の選抜でただ一度の甲子園出場を果たし、優勝した広島商に惜敗しての4強入りを果たしています。
山梨大会では、数ある一高の中でも屈指の名門たる甲府一が初戦を快勝で突破。雨天によりノーゲームとなったものの、昨年代表の日川が、無名校の山梨農林に11点を奪われるという一幕もありました。それ以上の14点を取り返したとはいえ、相撲にたとえるなら役力士が格下に土俵際まで追い込まれ、苦し紛れの投げ技、引き技で同体に持ち込んだようなものです。同体取り直しの一番は日川の圧勝で終わったものの、そのまま続けていればどちらに転んでもおかしくはなかったでしょう。このように、雨さえなければという展開が一夏に一度や二度はあるものです。
・第21日(7/11)
岩手、秋田、千葉の各大会が初日早々中止となり、埼玉と西東京も全試合中止になりはしたものの、青森大会が予定より一日遅れで始まり、山形、三重、和歌山、広島、香川と合わせて6大会が一挙に開幕。九州各地の大会も復活し、18大会108試合の開催となりました。
青森大会では開幕式後の1試合のみが戦われ、分校の大湊川内が散っています。相手は黒石商で、下北半島から津軽平野まで、陸路をたどれば150kmもの距離を隔てた遠隔地同士の対決でした。福島では二日目にして14試合と本格化し、藩校を発祥とする伝統校会津が大勝で初戦を突破。青森以上の遠距離対決となったのが梁川対田島で、こちらは中通りの北部から南会津まで陸路で170kmほどを要します。同じく遠距離といえば、新潟大会最大の目玉であった新井対村松の一戦が、延長15回引き分け再試合となりました。藩校を出自とする県下一の伝統校にして6回の全国大会出場経験をも有する長岡は、延長戦を戦い抜いて2回戦に進出しています。
近畿では、先週末に3試合だけ戦われた兵庫大会が中四日で再開し、17試合と本格化してきました。まず注目するのは、兵庫対神戸という、それぞれ神戸二中、神戸一中を発祥とする県都の名門同士の直接対決です。前者は栄えある第一回の代表校、後者は初出場した第5回大会で兵庫県勢初の全国制覇を果たしており、なおかつ両校とも全国に15校しかない予選皆勤の記録を保持しています。この日は第8回大会で初出場初優勝にあと一歩のところまで迫った神戸商と、翌年同校に代わって初出場初優勝を果たした甲陽学院も初戦を突破しました。錚々たる古豪の揃い踏みが、全49大会中最も歴史の古い兵庫大会ならではです。
福岡ではこれも第一回の代表校にして選抜5回、選手権4回の出場経験をもつ久留米商、昭和初期と40年代初頭の二度にわたって君臨した小倉工、昭和30年代半ばの五年間で四度の全国大会出場を果たした戸畑という古豪の揃い踏みが実現。36対0の圧勝だった戸畑を含め、三校とも勝ち上がったのはさすがです。この36点差が、福島大会で出た23点差を上回るこの日の最大得点差試合でした。古豪に加えて、藩校を発祥とする伝統校の揃い踏みも実現。福岡の修猷館、柳川の伝習館がいずれも次戦に駒を進めました。伝習館は初戦突破から中二日での二戦目で、明日は早くも三戦目、勝てば一日おいて四戦目という日程になります。一週間で四試合を戦うという苛酷さは、まさに福岡大会の真骨頂です。このほか宮崎大会では、同じく藩校の流れを汲む高鍋が初戦で散りました。
接戦の宝庫である佐賀大会は相変わらずの安定ぶりで、6試合中5試合が9回まで戦われ、1点差が2試合と2点差が1試合。うち2試合は延長にもつれ込んだ末の決着でした。唯一となったコールドゲームを制して三戦目に進んだのは、三日前にも登場した厳木でした。また熊本大会では天草から2校が登場。橋で地続きとはいえ、最も遠い牛深は県都から陸路を120kmたどった下島の南端にあり、実質的な遠さという点では県内一です。
最後は鹿児島の離島勢です。この日は種子島中央と徳之島が登場し、後者が次戦に駒を進めました。雨で二日続けて全試合中止となり、三度目の正直となった本日の試合でしたが、高速船で日帰りできる種子島はともかく、フェリーで一晩かかる徳之島では、鹿児島との間を往復するだけでも大仕事です。これでは試合が中止になったからといって引き返すわけにも行かなかったでしょう。島の球児たちは二日間雨空を見上げながら試合を待ったのでしょうか。長崎と沖縄ではあり得ない、鹿児島大会ならではの一戦でした。
★青森大会1回戦(7/11)
黒石商10-0大湊川内
★宮城大会
・2回戦(7/8)
仙台高専広瀬1-13宮城水産
柴田農林3-6仙台高専名取
・2回戦(7/10)
加美農0-21仙台西
★福島大会1回戦(7/11)
学法福島23-0小名浜・遠野
梁川1-0田島
長沼4-16会津
★茨城大会1回戦(7/8)
鬼怒商0-3竜ヶ崎一
古河二0-7x磯原郷英
★埼玉大会1回戦(7/9)
大宮工6-9市浦和
★山梨大会
・2回戦(7/10)
甲府一10-2増穂商
・2回戦(7/11)
日川11-0山梨農林
★新潟大会1回戦(7/11)
小出4-5x長岡(延長11回)
新井5-5村松(延長15回)
★兵庫大会1回戦(7/11)
神戸6-7x兵庫
甲陽学院3-2明石南
太子2-3神戸商
★福岡大会
・1回戦(7/8)
伝習館1-0柏陵
朝倉光陽3-1三池工
八幡不戦勝-不戦敗行橋
・2回戦(7/9)
明善1-5柳川
福岡水産0-18豊国学園
・2回戦(7/11)
福岡講倫館2-3伝習館
久留米商9-0八女工
沖学園3-4修猷館
戸畑36-0嘉穂総合
小倉工2-1常磐
★佐賀大会
・1回戦(7/8)
唐津青翔3-4伊万里(延長11回)
神埼清明2-1小城
白石3-8鹿島0-7x神埼
厳木7-1三養基
佐賀西3-0有田工
・1回戦(7/9)
高志館31-0太良
・2回戦(7/9)
伊万里商2-3龍谷
佐賀学園7-1唐津東
佐賀農3-5佐賀工
伊万里農林11-0嬉野
武雄5-4鳥栖
・2回戦(7/11)
唐津商8-2多久
佐賀東2-3x佐賀北(延長10回)
厳木8-0致遠館
杵島商5-6伊万里
神埼清明6-2鳥栖商
鹿島4-2鹿島実
★熊本大会
・2回戦(7/8)
玉名40-0天草倉岳
・2回戦(7/11)
東海大星翔11-1牛深
上天草0-7天草工
★宮崎大会2回戦(7/11)
延岡星雲8-3高鍋
★鹿児島大会
・2回戦(7/8)
奄美12-0垂水
鶴丸11-0与論
錦江湾5-4指宿商
甲南8-2鹿児島高専
・2回戦(7/11)
徳之島7-2大口
種子島中央0-1市来農芸
・第18日(7/8)
北海道の地区大会が終わって淋しくなった一方で、山梨大会が新たに開幕し、10大会68試合の開催でした。宮城大会で仙台高専名取と仙台高専広瀬の揃い踏みが実現。初戦で西武岸の出身校名取北を下した仙台高専名取が、この日も勝って3回戦に進出する一方、電波高専の流れを汲む仙台高専広瀬は大敗で散り、現校名に変わってからの選手権初勝利はなりませんでした。茨城では、常総学院と水戸商に次ぐ9回の全国出場経験を有する古豪竜ヶ崎一と、鈴木康二朗を生んだ磯原郷英が初戦を突破しています。
1試合のみの東東京、2試合のみの山梨を経て、舞台は遠く九州へ飛びます。まず福岡では、柳川の藩校を発祥とする創立191年の名門、伝習館が初戦を突破する一方、選手権無敗かつ甲子園無敗という空前絶後の記録を持つ三池工は惜敗し、選手権では四年連続の初戦敗退となりました。八幡対行橋は今季初の不戦勝不戦敗です。
佐賀では藩校の流れを汲む佐賀西が初戦を突破。厳木対三養基という難読地名同士の直接対決も秀逸です。6試合中コールドが7点差の1試合しかなく、1点差が2試合と3点差が1試合あり、うち1試合は延長11回で決着となりました。接戦の宝庫は今年も健在です。その一方で、熊本大会では今季最大となる40点差が出現しています。
鹿児島では県都の双璧甲南と鶴丸の揃い踏みが実現。離島勢では奄美、与論、大島北と離島勢の3校が初戦に臨み、奄美だけが次戦に駒を進めました。
・第19日(7/9)
埼玉大会が開幕する一方、熊本、宮崎、鹿児島が雨で全試合中止となって8大会37試合の開催。と思ったところが、宮崎の一試合が不戦勝不戦敗に終わり、記録の上では9大会38試合となりました。二日続けて不戦勝不戦敗が出たのは、少なくともblog開設以来では初めてのような気がします。昨日の行橋が選手不足を理由とした棄権だったのに対し、本日の宮崎海洋は部員の飲酒によって辞退に追い込まれるという、何とも後味の悪い結末でした。しかもその結果を伝える朝刊に、三年前の大阪代表である東大阪大柏原も暴力沙汰で出場辞退との知らせが。これで今季は少なくとも三回の不戦勝不戦敗が出現することになります。
福岡では、草創期の古豪が揃い踏みを果たしています。一つは98年前の第二回大会に出場し、それが最後の全国大会だったという中学明善改め明善、もう一つは第六回と第七回に連続出場し、その後93年ご無沙汰の豊国中改め豊国学園です。明善は天明年間の創立以来231年の歴史を持つ県内屈指の名門でもあります。佐賀では珍しく31対0の大量得点差が出現したものの、6試合中2試合が1点差、1試合が2点差で決着し、接戦の傾向は変わりません。
・第20日(7/10)
福島と新潟は開幕したものの、同日開幕予定だった青森は雨で順延に。九州では元々試合の予定がなかった福岡に加え、開催中の残り五大会が雨で全試合中止となり、東日本の6大会で39試合のみの開催となりました。そのうち実に27試合が埼玉大会ということもあり、開幕以来最も見所の少ない一日となった感は否めません。しいていうなら、宮城大会の大量得点差試合と、選抜無敗の記録を保持する大宮工の初戦でしょうか。
同校は昭和43年の春夏連続出場を最後に甲子園から遠ざかっており、甲子園に出場したのは選抜に初出場初優勝した年だけだったという、高校野球史上に残る一発屋です。同様の例として日大桜丘と観音寺中央の二校があることについては、静岡の回でも述べました。昨年こそ4回戦まで進出したものの、例年は初戦か2戦目で姿を消すのが常であり、昔の光今いずこといった感はありますが、そんな儚さこそがよいのです。ちなみに勝った市浦和も昭和最後の選抜でただ一度の甲子園出場を果たし、優勝した広島商に惜敗しての4強入りを果たしています。
山梨大会では、数ある一高の中でも屈指の名門たる甲府一が初戦を快勝で突破。雨天によりノーゲームとなったものの、昨年代表の日川が、無名校の山梨農林に11点を奪われるという一幕もありました。それ以上の14点を取り返したとはいえ、相撲にたとえるなら役力士が格下に土俵際まで追い込まれ、苦し紛れの投げ技、引き技で同体に持ち込んだようなものです。同体取り直しの一番は日川の圧勝で終わったものの、そのまま続けていればどちらに転んでもおかしくはなかったでしょう。このように、雨さえなければという展開が一夏に一度や二度はあるものです。
・第21日(7/11)
岩手、秋田、千葉の各大会が初日早々中止となり、埼玉と西東京も全試合中止になりはしたものの、青森大会が予定より一日遅れで始まり、山形、三重、和歌山、広島、香川と合わせて6大会が一挙に開幕。九州各地の大会も復活し、18大会108試合の開催となりました。
青森大会では開幕式後の1試合のみが戦われ、分校の大湊川内が散っています。相手は黒石商で、下北半島から津軽平野まで、陸路をたどれば150kmもの距離を隔てた遠隔地同士の対決でした。福島では二日目にして14試合と本格化し、藩校を発祥とする伝統校会津が大勝で初戦を突破。青森以上の遠距離対決となったのが梁川対田島で、こちらは中通りの北部から南会津まで陸路で170kmほどを要します。同じく遠距離といえば、新潟大会最大の目玉であった新井対村松の一戦が、延長15回引き分け再試合となりました。藩校を出自とする県下一の伝統校にして6回の全国大会出場経験をも有する長岡は、延長戦を戦い抜いて2回戦に進出しています。
近畿では、先週末に3試合だけ戦われた兵庫大会が中四日で再開し、17試合と本格化してきました。まず注目するのは、兵庫対神戸という、それぞれ神戸二中、神戸一中を発祥とする県都の名門同士の直接対決です。前者は栄えある第一回の代表校、後者は初出場した第5回大会で兵庫県勢初の全国制覇を果たしており、なおかつ両校とも全国に15校しかない予選皆勤の記録を保持しています。この日は第8回大会で初出場初優勝にあと一歩のところまで迫った神戸商と、翌年同校に代わって初出場初優勝を果たした甲陽学院も初戦を突破しました。錚々たる古豪の揃い踏みが、全49大会中最も歴史の古い兵庫大会ならではです。
福岡ではこれも第一回の代表校にして選抜5回、選手権4回の出場経験をもつ久留米商、昭和初期と40年代初頭の二度にわたって君臨した小倉工、昭和30年代半ばの五年間で四度の全国大会出場を果たした戸畑という古豪の揃い踏みが実現。36対0の圧勝だった戸畑を含め、三校とも勝ち上がったのはさすがです。この36点差が、福島大会で出た23点差を上回るこの日の最大得点差試合でした。古豪に加えて、藩校を発祥とする伝統校の揃い踏みも実現。福岡の修猷館、柳川の伝習館がいずれも次戦に駒を進めました。伝習館は初戦突破から中二日での二戦目で、明日は早くも三戦目、勝てば一日おいて四戦目という日程になります。一週間で四試合を戦うという苛酷さは、まさに福岡大会の真骨頂です。このほか宮崎大会では、同じく藩校の流れを汲む高鍋が初戦で散りました。
接戦の宝庫である佐賀大会は相変わらずの安定ぶりで、6試合中5試合が9回まで戦われ、1点差が2試合と2点差が1試合。うち2試合は延長にもつれ込んだ末の決着でした。唯一となったコールドゲームを制して三戦目に進んだのは、三日前にも登場した厳木でした。また熊本大会では天草から2校が登場。橋で地続きとはいえ、最も遠い牛深は県都から陸路を120kmたどった下島の南端にあり、実質的な遠さという点では県内一です。
最後は鹿児島の離島勢です。この日は種子島中央と徳之島が登場し、後者が次戦に駒を進めました。雨で二日続けて全試合中止となり、三度目の正直となった本日の試合でしたが、高速船で日帰りできる種子島はともかく、フェリーで一晩かかる徳之島では、鹿児島との間を往復するだけでも大仕事です。これでは試合が中止になったからといって引き返すわけにも行かなかったでしょう。島の球児たちは二日間雨空を見上げながら試合を待ったのでしょうか。長崎と沖縄ではあり得ない、鹿児島大会ならではの一戦でした。
★青森大会1回戦(7/11)
黒石商10-0大湊川内
★宮城大会
・2回戦(7/8)
仙台高専広瀬1-13宮城水産
柴田農林3-6仙台高専名取
・2回戦(7/10)
加美農0-21仙台西
★福島大会1回戦(7/11)
学法福島23-0小名浜・遠野
梁川1-0田島
長沼4-16会津
★茨城大会1回戦(7/8)
鬼怒商0-3竜ヶ崎一
古河二0-7x磯原郷英
★埼玉大会1回戦(7/9)
大宮工6-9市浦和
★山梨大会
・2回戦(7/10)
甲府一10-2増穂商
・2回戦(7/11)
日川11-0山梨農林
★新潟大会1回戦(7/11)
小出4-5x長岡(延長11回)
新井5-5村松(延長15回)
★兵庫大会1回戦(7/11)
神戸6-7x兵庫
甲陽学院3-2明石南
太子2-3神戸商
★福岡大会
・1回戦(7/8)
伝習館1-0柏陵
朝倉光陽3-1三池工
八幡不戦勝-不戦敗行橋
・2回戦(7/9)
明善1-5柳川
福岡水産0-18豊国学園
・2回戦(7/11)
福岡講倫館2-3伝習館
久留米商9-0八女工
沖学園3-4修猷館
戸畑36-0嘉穂総合
小倉工2-1常磐
★佐賀大会
・1回戦(7/8)
唐津青翔3-4伊万里(延長11回)
神埼清明2-1小城
白石3-8鹿島0-7x神埼
厳木7-1三養基
佐賀西3-0有田工
・1回戦(7/9)
高志館31-0太良
・2回戦(7/9)
伊万里商2-3龍谷
佐賀学園7-1唐津東
佐賀農3-5佐賀工
伊万里農林11-0嬉野
武雄5-4鳥栖
・2回戦(7/11)
唐津商8-2多久
佐賀東2-3x佐賀北(延長10回)
厳木8-0致遠館
杵島商5-6伊万里
神埼清明6-2鳥栖商
鹿島4-2鹿島実
★熊本大会
・2回戦(7/8)
玉名40-0天草倉岳
・2回戦(7/11)
東海大星翔11-1牛深
上天草0-7天草工
★宮崎大会2回戦(7/11)
延岡星雲8-3高鍋
★鹿児島大会
・2回戦(7/8)
奄美12-0垂水
鶴丸11-0与論
錦江湾5-4指宿商
甲南8-2鹿児島高専
・2回戦(7/11)
徳之島7-2大口
種子島中央0-1市来農芸