不穏な空気 三たび

さて、九州行きを決めたのはよいのですが、ここで一つ問題があります。よりによってフェリーに乗ろうとするその日に台風が来るようなのです。最新の予想では、明日出るフェリーが宮崎へ着くか着かないかの頃に台風が現地へ来襲することになっており、欠航も十分考えられる情勢になってきました。今のところ上下便とも通常運航という情報が入ってはいるものの、この雲行きでは天気予報と運航状況を随時確認する必要がありそうです。
明後日は瀬戸内海から太平洋にかけてが暴風圏に入ると予想されていて、明日を逃すと二日続けて足止めなどという事態になりかねません。宮崎行が欠航になっても、大分、別府、北九州と他にも航路はあり、どれか一つでも出航するなら明日の便で九州へ乗り込んでしまいたいところではあります。全て欠航という最悪の結果に終わった場合、往路が自走で復路がフェリーという逆回りを選択するしかないでしょう。無事出航してくれることを願う次第です…

糸吉言侖

二度の延期に追い込まれるなど紆余曲折を経た北海道への旅ですが、結論としてはあえなく中止と相成りました。土壇場まで天候回復にわずかな望みをかけたのも空しく、曇時々晴が一回から三回あるのがせいぜいというのが明日以降の道内の週間予報となっています。これでは北の大地を走っても興ざめです。あと一週二週様子を見たいのはやまやまながら、待ったところで天候が上向く保証もありません。三度にわたって跳ね返された以上、縁がなかったものとあきらめるのが肝要と思い至った次第です。夏から秋にかけての北海道へ行くことが、昨年から温めていた今年最大の目標でもあっただけに、このような結末を迎えてしまったのは痛恨の極みというほかありません。結果としては、好天続きだった9月の上旬を職場の事情で棒に振ってしまったのが致命的でしたorz

以上の結果、今週末から翌週の三連休にかけて図らずも空いた10連休は、気を取り直して西へ向かいます。これだけの日程が確保できれば九州まで遠征するのが順当で、今のところ以下のような予定を立てています。

9/29 東京→大阪→宮崎
9/30 宮崎→鹿児島
10/1 終日鹿児島滞在
10/2 鹿児島→人吉→熊本
10/3 熊本→島原→長崎
10/4 長崎→佐世保→佐賀→福岡
10/5 福岡→徳山→柳井→広島
10/6 広島→尾道→倉敷
10/7 倉敷→姫路→篠山→京都
10/8 京都→八日市→桑名→東京

10日間の日程と、大阪から宮崎までの長距離フェリーが効いて、大分以外の九州を一周できるばかりか、山陽と北近畿にも寄れるという盛り沢山の内容になっています。ただし、時間が押して一日単位で行動が後ろ倒しになるのは長旅の常であり、以上の予定はあくまで理想に過ぎません。無理に遅れを取り戻すつもりはなく、なんとなれば途中で切り上げてフェリーか高速道で距離を稼げばよいと考えています。

天候は雲が多く蒸し暑い今ひとつの空模様と予想されてはいるものの、今週末を除けばおおむね晴天が続くようです。そもそも快晴が10日間続くことなどまずないわけで、これなら北海道よりはるかにましではないでしょうか。昨年などは、連日快晴と聞き喜び勇んで出かけたところが、いざ蓋を開ければ散々な天候で大いに落胆させられました。秋の空というのは元々そんなものなのでしょう。今回は元々の期待値が低く、裏切られる可能性もその分低いかと思えば、むしろ気が楽だと考えることにします。
風に吹かれるなどと申しますが、今回は風が北ではなく西へ向かって吹いています。もちろん、途中で風向きが変わればそのときはそのときです。実りの季節を迎えた西日本を、天候と気分に任せてさすらい歩く10日間になりそうです。