日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

ジレンマゾーン

2012-09-27 22:56:11 | 旅日記
北海道への出発を明後日に控え、ますます悩ましい状況になってきました。何が問題なのかといえば、天候が悪いということではなく、決行も中止も決断できない微妙な状況だということです。現時点で判明している来週木曜までの週間予報によると、週末は道内のどこへ行っても雨で、週明け四日間の平日は曇時々晴が一回から三回程度あり、残りが曇か曇時々雨ということになっています。つまり、先週末と同様、雨こそ降らないものの晴れたり曇ったりの煮え切らない空模様になるのでしょう。しかし、道内のどこへ行っても週間予報に晴れマークが一つもないなどという先々週の状況と違って、この天候では中止を即断することもできず、それでいながら喜々として出発するほどの天候でもなく、これが何とも悩ましいところなのです。

もう一つ微妙なのが気温の問題です。かつてないほど長引いた今年の残暑で道内の気温が総じて高く、この先一週間も最低気温が10度を切ることはまずないと予想されており、これなら十分キャンプができるのです。10月の北海道でキャンプができるなどという機会も滅多にないだろうと思えば、進路を北へ向けたくなるところではあります。ところが、ここでさらに問題となるのは、半端な天候で北海道へ行っても楽しみが半減してしまうということです。例えば西日本なら、古い町並みを歩いたり、早々と切り上げて酒場へ繰り出したりと、天候がよくないなりの使い道があるものです。これに対して北の大地の景色というのは晴れてこそ絵になるものがほとんどで、酒場で呑むといっても札幌、釧路など数えるほどの選択肢しかありません。キャンプにしても、星空を眺めながらのキャンプと、いつ雨が降り出すか気を揉みながらのキャンプでは大違いです。
そうなると俄然頭をもたげてくるのが、潔く北海道をあきらめて西へ向かうプランです。長らく遠ざかっていた秋の北海道へ行くという懸案がある一方で、山陽路などマイカーではしばらくご無沙汰になっている場所が西日本に多々あるのも事実で、こちらはこちらで悪くありません。目先の天候を考えると西日本の方が退屈しにくく、北海道の旬も彼方へと去りつつあるため、秋の北海道はまた来年の楽しみに残しておこうとする考えが徐々に大きくなってきました。

このように、北か西かという両極端で揺れ動く状況が続いており、前々日の時点でも最終決断をすることができませんでした。「迷ったら出ろ」という経験則からすれば、ここは強行するのが順当な選択ではあるものの、おそらくは土壇場まで葛藤しつづけることになるでしょう。どちらに転ぶかは自分にも分かりません。明後日はどこを旅しているのでしょうか。お楽しみに(ニヤリ)
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