秋の気配 2012(7)

どんより曇った週末の空が、旅から帰るやいなや真っ青に晴れわたり、軽い苛立ちを覚えたこの一両日でした。しかし、それとともに印象的なのが通勤路の変わりようです。ミンミンゼミとアブラゼミがの声が途絶え、聞こえるのはツクツクボウシの弱々しい声ばかりで、帰り道では蝉に代わって秋の虫が喧しく鳴いています。とはいえ日中の気温だけは相も変わらず、空に浮かんだ大きな雲にも夏の名残が。立秋から一月以上が経ち、もはや秋の気配などという時期ではないにもかかわらずこの始末なのですから、蝉にとっては今年も過ごしやすい夏だったのではないでしょうか。去年も一昨年も、最後に蝉の声を聞いたのは十月の三連休でした。蝉の鳴き納めは今年もかなり遅くなりそうです。