TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

電話交換

2024年05月02日 | エッセイ
再就職してからひと月が経った。
むずかしい仕事はないが、簡単な仕事ほど体力を使うことがわかった。
コピーを取ったり、健康診断の希望項目を聞きに回ったり、福利厚生のパンフレットや郵便物を配ったりという、ひとつひとつの作業量はたいしたことではないものが、塵も積もればなんとやらで、1日の終わりにはちょっとした運動量になる。

電話交換のスタッフが休みの日には、その業務も受け持つのだが、わたしはこの電話交換業務が好きであることにも気づいた。
電話応対が好きなのではない。あくまでも「交換業務」。
電話は何を差し置いても優先される。
「〇〇さんお願いします」と受話器の向こうから声がする。
遠くのほうで同僚と話している〇〇さんが見える。
電話をつなぐ。すると〇〇さんは(当然のことながら)話をやめて電話に出てくれる。
その優先性がどういうわけか気に入っているのである。
加えて、重要(と思われる)な電話をつないで、相手の仕事を前に進めるために貢献したというプチ・達成感もこの業務のいいところである。
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