知らない 電話番号
普段なら 絶対 出ないのに
ずいぶん 遅い時間だったから
きっと 知ってる人だろうと思って
ちょっとだけ 勇気を出して
ちょっとだけ 面倒くさがりながら 通話ボタンを押した
懐かしい声だった
どうしたの? こんな時間に?
携帯 変えたんだ
ふうん
とりとめもない おしゃべりに つきあって
イライラした頃 気づいたんだ
僕の電話って きっと 相手はこんな気持ちで聞いてるんだろうな って
ふうん
でも しばらくは忙しいから
会う約束は 保留にして
花粉症の お見舞いを言って
「酔ってるの?」
『うん そっちだって 酔ってるんでしょ?』
「いや 今 家では 飲まないことにしてるんだ」
『えー! 続いてるんだ! 珍しい!』
どうやら 表のブログは見てるらしい
でも 歯車は 合うわけないよね
もう一度 花粉症の お見舞いを言って
解放された頃は 今日になっていた
また 寝不足だ
出るんじゃなかった
着信記録を 削除して
送信記録を 削除して
同じ迷惑を かけないようにしようと思った
早起きが 続くのに
頭が重くなってきた
また 熱 出そうだな・・・
あいつ どうせ ふられたんだろうな
いや また ふったのかな
ま どうでもいいか