ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

泥棒貴族

2007-07-26 | 映画 た行な行
エキゾチックでロマンチックなコメディ。先が読めない脚本と芸達者な主演の二人のおかげで、楽しい映画になっている。古い映画なのに、古びないのは名作という証だろうか?

1966年 アメリカ、イギリス、フランス ラブロマンス、コメディ
2007年7月24日 録画 
監督 ロナルド・ニーム(ポセンドン・アドベンチャー)
出演 シャーリー・マクレーン(奥様は魔女、イン・ハー・シューズ、マグノリアの女たちほか)、マイケル・ケイン(プレステージ、バッドマン・ビギンズ、奥様は魔女ほか
(出演作品などは、私が観た物にかぎる)

詐欺師ハリーは香港の踊り子に白羽の矢を立てた。なぜなら、彼が狙っている高価な彫刻を持っている中東の大金持ちの亡くなった妻に彼女がそっくりだったから。5000ドル払う約束で、自分はイギリスの貴族に、彼女はその妻と名乗って大金持ちの持っているホテルに乗り込むが・・・。

若い頃のシャーリー・マクレーンはほとんど知らない。オードリー・ヘップバーンと共演した「噂の二人」を観た事があるが、オードリーのチャーミングな魅力と比べて、地味な感じがしてならなかった。もちろん、今の彼女は演技においては大女優の貫禄が十分なのだが・・・。若い頃、こんなにかわいらしい魅力のある女優だったとは新発見だ。バレエダンサーだったこともはじめて知ったが、ダンサーの役に恥じない整ったスタイルと柔軟な肢体を十分に見せてくれた。衣装や髪型を何回も変えて、がらりと雰囲気を変えた魅力も存分に味合わせてくれて、それだけでも価値があると感じる。
マイケル・ケインはナイスミドルなおじ様俳優としての認識しかなかったが、若い頃のハンサムぶりはどことなくジュード・ロウに似ている。同じ1966年に彼が出演した「アルフィー」のリメイク版(2004年)の主演にジュードが起用されたのも納得がいく。今回は、単なる色男というだけでない。アクションも演じ、胡散臭い詐欺師でもあり、最終的にはピュアな愛を選び取る純な男の役を自然に演じた。ダンサーが予想していた誇り高いタイプではなく、やたらと話題が飛んでいく、扱いにくい女だと感じて反発していたが、次第に彼女に惹かれていく様子がとても自然なのだ。
脚本は、最期まで結末が読めず、目が離せない。秀作と言えよう。



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