私はこんなことはめったにしないのですが、とにかく完成度の高いこの映画に魅せられました。見ていたときもすごいと思ったのですが、帰宅してからじわじわとこのすごさを感じてしまいました。で、2回目の鑑賞となりました。
2008年 アメリカ アクション、サスペンス、
2008年7月27日 ワーナーマイカル・シネマ・新百合ヶ丘
監督・製作・原案・脚本 クリストファー・ノーラン(バットマン・ビギンズ、プレステージ)
出演 クリスチャン・ベイル(バットマン・ビギンズ、プレステージほか)、マイケル・ケイン(リトル・ヴォイス、ウォルター少年と夏の休日、奥様は魔女、バットマン・ビギンズほか多数)、ヒース・レジャー(サハラに舞う羽根、カサノバ、ブロークバック・マウンテン)、ゲイリー・オールドマン(ハリー・ポッターシリーズ、バットマン・ビギンズ)、アーロン・エッカート(抱擁、幸せのレシピほか)、マギー・ギレンホール(モナリザ・スマイル)、モーガン・フリーマン(ドライビングMissデイジー、ショーシャンクの空に、バットマン・ビギンズ、最高の人生の見つけ方ほか多数)
(出演作品などは私が観たものに限る)
ストーリーは2回目のため、割愛。
この映画を見た夜は寝ようと目を閉じるとジョーカーの顔が浮かんで来て、これは寝られるかしらと不安になるほど神経がとがっていました。もちろん、連日の肉体疲労の疲れと暑さの為に寝られましたが、刺激の強い画面と深い意味のある物語に相当にひきつけられた自分に気が付きました。その上、あとからレビューを書くために思い起こすと、改めて完成度の高い全体像や演技のすばらしさにひきつけられていったのです。レビューの長くて力の入ってること!
これはまたもう一度見るべきと、心に誓いましたが、忙しい日々であり、実現可能か・・・?と危ぶんでいました。しかし、何とか今日のレディースデイに合わせていくことが出来ました。良かったわ~。
さて、映画の方ですが2回目なのでやや落ち着いて見ていられるのですが、初っ端の銀行強盗のシーンから惹き付けられますね。向かいのビルにレスキュー張りの身軽さでワイヤーを伝って行く二人。街に立つ後姿の男の手には気味の悪い道化師のマスク。その男は車に乗ると同時にマスクをつけるのです。同乗の男2人も似たようなマスク。これで5人になりました。何が起こるのか・・・と固唾を飲ませるこの手法。やられましたね~。あの後姿の男の正体もあとから明かされるのです。
観客たちを飽きさせないのはストーリーの展開もありますが、改めて感じたのはカメラワークとカット割のテンポの良さ。このキレの良いテンポが特に生かされるのはアクションシーンなのですが、香港の街をビルの上からいきなり眺めてみたり、洋上のヨットのシーンに行ってみたりなど、目を楽しませてくれる小粋な計らいに満ちています。
一度見ているのにまだまだ発見の多い2回目でした。はらはらドキドキは減ったのですが、細かい演技や演出の見所はますます増えるばかりです。1回目はストーリーの展開に目を奪われ、クリスチャン・ベイルの素敵なタキシード姿にイマイチ目が行かなかったという不手際。落ち着いて見た今回は、全編とっても素敵~って思いました。
熟年組も、モーガン・フリーマンとマイケル・ケインにばかり目が行っていましたがゲイリー・オールドマンも良いですね。デントに追い詰められた時の迫真の演技が印象に残ります。あの苦しい状況をアーロン・エッカートと共に演じ抜きました。
ヒースの舌をペロペロ出しながらしゃべるのは、不気味で気味が悪く、生理的嫌悪感を狙ったのでしょうが、蛇みたいですよね。狙い通りなのですが、ずっと気味の悪さが後味にも残るほどの成功振りです。あらゆる意味で残酷で邪悪で、想像以上の悪であるジョーカーは不敵な男です。それがナース姿になって病院を去りながら爆破していくのも、考えてみたら皮肉なジョークですよね。バズーカでもない限りぶっ飛ばされないよと言った直後に、バズーカが出てきちゃうのもすごい。そのバズーカをいとも簡単にぶっ放すジョーカーの残虐さ。札束の山に火を放つのも、前回よりその残虐さを際立たせる意味のあるシーンと納得でした。共感できない悪の具現化がジョーカーです。それを演じたヒースの神経が参ってしまったのは、再度見て、さらに納得したのでした。
2008年 アメリカ アクション、サスペンス、
2008年7月27日 ワーナーマイカル・シネマ・新百合ヶ丘
監督・製作・原案・脚本 クリストファー・ノーラン(バットマン・ビギンズ、プレステージ)
出演 クリスチャン・ベイル(バットマン・ビギンズ、プレステージほか)、マイケル・ケイン(リトル・ヴォイス、ウォルター少年と夏の休日、奥様は魔女、バットマン・ビギンズほか多数)、ヒース・レジャー(サハラに舞う羽根、カサノバ、ブロークバック・マウンテン)、ゲイリー・オールドマン(ハリー・ポッターシリーズ、バットマン・ビギンズ)、アーロン・エッカート(抱擁、幸せのレシピほか)、マギー・ギレンホール(モナリザ・スマイル)、モーガン・フリーマン(ドライビングMissデイジー、ショーシャンクの空に、バットマン・ビギンズ、最高の人生の見つけ方ほか多数)
(出演作品などは私が観たものに限る)
ストーリーは2回目のため、割愛。
この映画を見た夜は寝ようと目を閉じるとジョーカーの顔が浮かんで来て、これは寝られるかしらと不安になるほど神経がとがっていました。もちろん、連日の肉体疲労の疲れと暑さの為に寝られましたが、刺激の強い画面と深い意味のある物語に相当にひきつけられた自分に気が付きました。その上、あとからレビューを書くために思い起こすと、改めて完成度の高い全体像や演技のすばらしさにひきつけられていったのです。レビューの長くて力の入ってること!
これはまたもう一度見るべきと、心に誓いましたが、忙しい日々であり、実現可能か・・・?と危ぶんでいました。しかし、何とか今日のレディースデイに合わせていくことが出来ました。良かったわ~。
さて、映画の方ですが2回目なのでやや落ち着いて見ていられるのですが、初っ端の銀行強盗のシーンから惹き付けられますね。向かいのビルにレスキュー張りの身軽さでワイヤーを伝って行く二人。街に立つ後姿の男の手には気味の悪い道化師のマスク。その男は車に乗ると同時にマスクをつけるのです。同乗の男2人も似たようなマスク。これで5人になりました。何が起こるのか・・・と固唾を飲ませるこの手法。やられましたね~。あの後姿の男の正体もあとから明かされるのです。
観客たちを飽きさせないのはストーリーの展開もありますが、改めて感じたのはカメラワークとカット割のテンポの良さ。このキレの良いテンポが特に生かされるのはアクションシーンなのですが、香港の街をビルの上からいきなり眺めてみたり、洋上のヨットのシーンに行ってみたりなど、目を楽しませてくれる小粋な計らいに満ちています。
一度見ているのにまだまだ発見の多い2回目でした。はらはらドキドキは減ったのですが、細かい演技や演出の見所はますます増えるばかりです。1回目はストーリーの展開に目を奪われ、クリスチャン・ベイルの素敵なタキシード姿にイマイチ目が行かなかったという不手際。落ち着いて見た今回は、全編とっても素敵~って思いました。
熟年組も、モーガン・フリーマンとマイケル・ケインにばかり目が行っていましたがゲイリー・オールドマンも良いですね。デントに追い詰められた時の迫真の演技が印象に残ります。あの苦しい状況をアーロン・エッカートと共に演じ抜きました。
ヒースの舌をペロペロ出しながらしゃべるのは、不気味で気味が悪く、生理的嫌悪感を狙ったのでしょうが、蛇みたいですよね。狙い通りなのですが、ずっと気味の悪さが後味にも残るほどの成功振りです。あらゆる意味で残酷で邪悪で、想像以上の悪であるジョーカーは不敵な男です。それがナース姿になって病院を去りながら爆破していくのも、考えてみたら皮肉なジョークですよね。バズーカでもない限りぶっ飛ばされないよと言った直後に、バズーカが出てきちゃうのもすごい。そのバズーカをいとも簡単にぶっ放すジョーカーの残虐さ。札束の山に火を放つのも、前回よりその残虐さを際立たせる意味のあるシーンと納得でした。共感できない悪の具現化がジョーカーです。それを演じたヒースの神経が参ってしまったのは、再度見て、さらに納得したのでした。
俳優さんたちも上手だし、テンポも良く
全体のレベルが高いです。
何度でも観たくなりますね。