ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

ある公爵夫人の生涯

2009-07-01 | 映画 あ行
衣装デザインがアカデミー賞を受賞。レイフ・ファインズが助演男優賞にノミネートされていました。キーラ好きだし、これは見るしかない。キーラって本当に時代劇が似合います。衣装栄えするなあ~。。女性は誰でもあのお姫様ドレスにあこがれることがあるのでは?私は今でも、レースやドレープやリボンが付いて膨らませたドレスにあこがれちゃうんです。

2009年(公開) イギリス、イタリア、フランス 歴史ドラマ、伝記
2009年5月18日 ワーナーマイカル・シネマ・多摩センター
監督 ソウル・ディブ
出演 キーラ・ナイトレイ(穴、ベッカムに恋して、パイレーツ・オブ・カリビアン、つぐない、ほか)、レイフ・ファインズ(シンドラーのリスト、ハリーポッターシリーズ、ナイロビの蜂ほか)、ドミニク・クーパー(マンマ・ミーア!)、ヘイリー・アトウェル
(出演作品などは私が観たものに限る)

18世紀後半。スペンサー家の娘・ジョージアナ(キーラ・ナイトレイ)は美しく輝いていた。名門貴族・デボンジャー伯爵(レイフ・ファインズ)に見初められ結婚。世間は美しい新妻に注目し、彼女も幸せになると信じた結婚だったが、二人の間には愛がなかった。女の子が生まれても見向きもしないし、ベッドで会話もない。挙句に結婚前に外でできた女の子を育てさせられる。孤独を深める彼女はエリザベス(ヘイリー・アトウェル)と出会い、女同士の友情に支えられるが、伯爵はエリザベスと親密になり・・・。

ダイアナ・元王妃の直系の先祖であるジョージアナ・スペンサーの生涯との前置きは、あまりピント来なかったですね。確かに、若く美しく、多くの人に愛されたけれど夫にだけ愛されなかった妻としては同じだけれど、ダイアナは苦しみながらも成長して、社会事業に積極的に後見しました。ジョージアナも聡明だったけれど、政治に無関心な夫よりも能動的に活躍したとはいえ、時代的な制約があってその程度だったという感じがしました。それより、同時代に生きたマリー・アントワネットとの共通点があると思いました。
ジョージアナの場合、母親が有力貴族である公爵との結婚を強く後押しします。夫は妻には跡継ぎを生むことしか期待していません。当時の貴族ではよくあるケースなのでしょうが、それが顕著だったのでしょう。しかし、若くして結婚したジョージアナは、結婚に夢を抱いていたのです。そして、その夢はあえなく消えます。
レイフ・ファインズのノーブルな容姿は貴族にぴったり。(たぶん)イギリス英語の中でも、さらに洗練された貴族的な台詞回しだったと思います。冷たい夫を憎らしいほど上手く演じていました。しかし、最後に近くなって彼の不器用ながら誠実さを感じさせるシーンがあります。ここがぐっと来るのですね。このシーンのための、「冷たさの演技」だったのかと納得です。公爵も血の流れる人間であり、跡継ぎを設けなければならないプレッシャーの下にあったのです。
親友のエリザベスが夫と親密になり、三角関係になりながら暮らす辛さ、気まずさは胸が締め付けられます。後に首相になるチャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー)との関係で初めて愛を知るジョージアナのせつなさ・・・!
これでもか、これでもかとジョージアナは辛い状況に陥って行きます。それでも雄々しく運命に立ち向かう姿がダイアナ妃に重なるのでしょうか?大人の女性として強く寛容に生きていく成長振りが、感動的です。キーラが豪華衣装を次々と着こなし、結婚前はさすがにちょっと年齢的にキビしかったですが、苦難の時代を生き抜いて潔い大人の女性となっていくところを良く演じました。ドミニク・クーパーは、ちょっとズラがあってないような?丸顔がちょっと難点あり・・・だったように思いました。残念!


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