ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

アバター(3D)

2010-02-13 | 映画 あ行
3D初体験となりました。これから映画が変わっていくとさえ言われ、一種の革命かも・・・って期待しました。何しろタイタニックのジェームズ・キャメロンが力を込めた作品でもあるのです。前評番も上々。大ヒット中。国家試験が終わったので、とりあえず1人打ち上げと称してみて来ました。

2009年 アメリカ アドベンチャー、ファンタジー
2010年1月31日 ワーナーマイカル・シネマ・新百合ヶ丘
監督・脚本・製作 ジェームズ・キャメロン(タイタニック、)
出演 サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ(スター・トレック、ターミナル他)、シガニー・ウィーヴァー(ヴィレッジ、ワーキング・ガール、エイリアン他)、
(プレビューは覚え書きのため、出演作品などは私が観たものに限る)

ジェイクは負傷して下半身不随となった元海兵隊員。急死した双子の兄と同じDNAであるため、急遽あるプロジェクトに抜擢される。遠い星・パンドラで貴重な鉱石を採掘するため、先住民であるナヴィとの交流がその目的である。ナヴィのDNAと人間のDMAを掛け合わせたアバターが作られていて、ジェイクは最先端の技術でそのアバターに意識をリンクさせる。アバターの身体を借りて、パンドラの地を歩き、走ることができるジェイクだが、ナヴィの美しい娘ネイティリと出会い・・・。

う~~ん。一口で言うと、微妙です。どうしてなのか考えてみたら、私はそもそもキャメロンが好きじゃなかったみたいなのです。「タイタニック」の、どこが良いのかわからんかったんだった~。泣くって聞いていたけど、終わった後、どこで泣くんだったんだって思ったのでした。ってことで、今回一番楽しんだのは美しい星・パンドラの森の自然かな?やっぱり3Dだから、ぐっと迫ってくるものがあります。
しかし、しかしです。私が映画に求めているのはこういうものじゃないのですね。もちろん、こういうのがあっても良いのだけど、白黒映画でも画面が小さくても感動して涙が止まらない作品がありますよね。私が映画に一番求めているのは、「人間を描くこと」です。そういう意味じゃ、この作品に出てくる人間は薄っぺらなのです。ジェイクは確かに下半身不随の車椅子生活でとても不自由で負北感に満ちた日常を送っていたことでしょう。それがアバターによって何不自由ない日常が与えられているような気持ちになり、そっちが現実のように感じるとか・・・その設定は確かに面白いと思ったのですが、所詮そこまで。
未開だと決め付けていた先住民が、自然と共存した素晴らしい文化を持っていて、それを犯そうとしていたって話・・・まるで「ダンス・ウィズ・ウルブス」ですよね。あの映画の方が、人間をちゃんと描いていて、こっちは完全な焼き直し。人間ドラマとして、完全に見劣りします。
それに、悪役が魅力的じゃないのです。こういう映画で悪役に魅力があると作品に立体感が出て、リアリティもあるし共感できますよね。それが外見はそこそこマッチョで魅力のあるクオリッチ大佐ですが、薄っぺらな人間性しか与えられていなくて、画像は3Dかもしれないけど、人間が二次元だぞ~って思っちゃいました。
というわけで、目を楽しませるには十分な映画ですが、全体的に平均以下の作品に感じてしまったわけでした。


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