ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

オーストラリア

2009-03-02 | 映画 あ行
題名で分かります。オーストラリアLOVEって映画です。オーストラリア出身の監督がオーストラリア出身俳優でオーストラリアの見所をたっぷりと語ってくれました。広大な自然と牛の大群、エキゾチックなアボリジニの文化と人種差別、戦争の歴史。ついつい、3時間近い長尺になっちゃったってことでしょう。

2009年(公開) オーストラリア ヒューマンドラマ、ラブロマンス、アドベンチャー
2009年2月28日 ワーナーマイカル・シネマズ・新百合ヶ丘
監督 バス・ラーマン(ロミオ&ジュリエット)
出演 ニコール・キッドマン(ライラの冒険、白いカラス、コールド・マウンテン、めぐりあう時間たちほか多数)、ヒュー・ジャックマン(プレステージ、X-MENシリーズほか)、デヴィッド・ウェンハム(300<スリーハンドレッド>、ヴァン・ヘルシング、ロード・オブ・ザ・リング・サーガ)
(出演作品などはメモのため、私が観たものに限ります)

イギリスの貴族、レディ・サラ・アシュレイ(ニコール・キッドマン)は領地であるオーストラリアに行ったきり戻らない夫を連れ戻すために、はるか海を渡ってやってきた。時は第二次世界大戦直前である。そこで彼女が出会ったのは野生的なカウボーイである「ドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)」である。彼女は思いもかけないことに、1500頭の牛を追って彼と荒野を旅することになる。目指す港・ダーウィンは遠く、数々の困難が待ち受けていた。


ニコールファンです。そして、先日のアカデミー賞授賞式で、すっかりヒューも気に入ってしまったため、これは見逃しちゃいかん・・・と。予告編も盛んにやっていて興味がありましたしね。
で、その結果・・・。うう~ん。主役二人は綺麗で、格好良くてセクシーで頑張っているし、大自然が素晴らしく、アボリジニの少年とおじいさんがすごく良いし、LOTRのファラミア(デヴィッド・ウェンハム)に再会できたし(悪役だけど)、とりあえず満足はしているのですが・・・。やはり大味なのと、長すぎるのが欠点かな?何でも盛り込みすぎてしまったような?

ニコールはややイギリス貴族に見えないような気もするけど、細い身体で乗馬もこなし、頑張りました。彼女、40歳なんだよね~。まだまだ綺麗よね~と、感心、感心。鼻っぱしらの強い「ミセス・ボス」は、彼女に当てて書いた脚本なのでしょうね。似合っていました。
ヒューはわざとらしく上半身裸になるシーンがいくつもあって、サービス満点。鍛えた筋肉を見せてもらいました。野生児だけど「ミセス・ボス」のために髭をそって白いタキシードに身を包み、ダンスパーティーにも、来てくれます。これ、サービスしすぎと違う?(笑)

オーストラリアの街といえばすぐ思い浮かぶのは、シドニーなどの南の都市。ダーウィンは北の都市です。ずっと昔に私の友人の友人が、ご主人の海外転勤で数年間暮らした街でもあり、彼女によると「オーストラリアも北のほうはかなり赤道に近くてトロピカルなのよ~」とのこと。そのトロピカルな港町まで1500頭の牛を追っていくのはただならぬ旅です。野生的なカウボーイと、美しく鼻っぱしらの強い女の組み合わせは、古典的な西部劇のパターンです。旅を続ける間に二人の間に信頼感と愛情が生まれる・・ってお決まりのパターンですね。
それに、アボリジニの人種問題とオーストラリアの雄大な自然を絡ませてあるって訳です。しかも、悪役はかの、ファラミア様(LOTR)です。好きなデヴィッド・ウェンハムなので、悪役でもうれしいのですが、上手いのでなかなか憎らしかったです。ww

それにしても、アボリジニの少年・ブランドン・ウオルターズはとても良かったですね。何しろ、目が素晴らしい。目だけでも主役を食ってしまいそうです。演技的な経験のないブランドンをここまで生かしたのは、彼が持って生まれたもの、演出や脚本の力だけでなく、撮影中は彼の一族が撮影チームと共に旅をしたとHPにありましたが、こんなスタンスが良い方向に動いたのでしょうね。素晴らしいです。アボリジニのおじいさんもとても良かったです。イメージとしては、インドの賢人って感じですかね?あの1本足で立つヨガみたいなスタイルから連想しただけですが、存在感があってすごいです。この人は「クロコダイル・ダンディ」にも出演しているとか。そういえば、存在感のあるアボリジニのおじさんが出ていましたよ。あの人がおじいさんになって出演しているってわけです。
その他にも脇に、オーストラリアの知らない俳優さんを配役。私なんか知るはずもないのだけど、実力も経験もばっちりで、魅力的な味のある人が何人もいました。監督が、ここぞとばかりにキャスティングしたのかしら?(プロデューサーも兼ねています)

しかし、牛追いの素晴らしい旅と、美しいダンスパーティーで終わっていれば・・・とどうしても思ってしまいます。後半はだれて盛り上がりに欠けます。ストーリーはご都合主義だし、あえて長尺にしてまで表現しなければならない主題が見つかりません。確かにオーストラリアが第二次世界大戦に参戦していて相手が日本だったことは、認識不足でした。だけど、こっちは別の映画でもう1本撮ったら良かったのではなかったかな?
結果的に、盛りだくさんで大味、人物造詣も浅く、残念な作品になってしまいました。


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