Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

「歓喜の歌」を歌って

2011-12-11 22:50:50 | Weblog

 12月11日は清水市民文化センターで第21回「市民による歓喜の歌大演奏会」が午後2時から開演され、私は合唱団員として参加した。参加するようになってから5年目になるが、それまで合唱とは無縁であった。歌を趣味としてやろうと思ったのは、ベートーベンの第九「歓喜の歌」を歌いたいとの思いからであった。この「歓喜の歌」は原語で歌うことから5年前には6ケ月ほど集中して練習した。そして無我夢中で歌った。歌の意味もよく理解しないままでの出発であった。その後も、この演奏会で歌ってきたことから、今では、発音が悪いながらも原語で歌えるようになった。そして少しずつではあるがこの歌の意味も分り深みも出てきたような気がする。

 今日は午前9時30分までに清水市民文化センターに集まり、発声練習の後、オーケストラも入ってのゲネプロが始まった。以前はみんなの声に合わせるだけであったが、今は感情を込め思いっきり歌うことが出来るようになった。構成は第一部、第2部に分かれ、第一部は日本の歌が主であった。しかしその曲の中にNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌「ありがとう」があった。練習にあまり行かなかったのでこの曲は、まだ覚えきっていない。自信がないと声が委縮してしまい、指揮者からも何度も指導された。しかし本番では思いきっけ声を出して歌おうと思い臨んだ。

 自分として第一部も第二部も今までの四年間より満足いくないようであった。この清水市民文化センターは今年で取り壊され、来年は清水駅近くに新築されることになっている。この感謝の気持ちを込め歌うことが出来たと思う。心に残る演奏会であった。そのような感慨になったのは、各々のリーダーの熱意にもあるが、それを本番で引き出した藤崎 凡先生の指揮の妙味と情熱が生み出したことと思った。

 そして歌以外2人の言葉も残った。一つは静岡市長が、挨拶の中で「この一年は災害に苦しんだ一年であったが、いつかこの歌のように歓喜によいしれるときが来ると思う。丁度朝顔の花が、夏の朝の陽ざしを受けて綺麗な花を凛とつける。この美しさのもとは、夜のしじまの中で朝が来るかわからない中で咲かせようと努力した結果が美しい花になったのであり、太陽の光が咲かせたのではない。このことは未曽有の災害から明日を信じて立ち上がる被災した人達に重なる。その気持ちを(歓喜の歌)に出してほしい」と、それに運営委員長が最後に言った「今日の大演奏会を成功させた皆さんに感謝する。演奏が終わったとき会場から出たブラボーが連呼はそれを物語っている。力強い歓喜の歌は、人々に喜びと勇気を与え、被災地にも届けたと思う。きっとこの市民文化センターも嬉し泣きしているだろう。心からありがとうと言いたい」この言葉であった。


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