Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

ミュージカルを観る

2015-08-21 22:03:54 | Weblog

 静岡市民文化会館で劇団四季がミュージカル「美女と野獣」を8月2日から行っている。劇団四季は毎年この場所で1か月か2ケ月行なっているが、今回は約2か月間の予定である。オペラは好きで、たまに見ることはあったが、ミュージカルは始めてである。昨年劇団四季が「キャッツ」を公演した時は、ネットで予約したが、一週間以内に振り込まなかったので、キャンセルとなってしまい観るチャンスを逃してしまった。それ故今回は予約しないで、事務局に電話すると「当日券もありますから、直接会場に来て購入してください」との返事があった。

 午後1時30分が開演であり、30分ほど前に会場に着いた。しかし行列することなく入場券は買うことが出来た。場内に入ると若い人が多かった。その中でも小学生高学年から中学生ぐらいの生徒が目立っていた。また両親と一緒に来た幼い子供さんも何人かいた。大人のミュージカルを考えていたので、何か場違いなところに来た感じがした。パンフレッドをよくよく見ると、≪「美女と野獣」は劇団四季とディズニーが贈る、永遠のラブストーリーである≫とあった。このミュージカルは子供用に、よりメルヘンチックに描かれていて、夏休みの時期子供さんに人気があるものになっていた。しかし大人にも十分堪能できる内容であった。

 平日であったがほぼ満員の状態になっていた。この公演は約2か月近く続き、ほゞ連続して行なわれる。「美女と野獣」はよく知られたミュージカルであるが、そこには観客を魅了する演出があったように思う。息を呑むイリュージョンが散りばめられ、そして舞台いっぱいに繰り広げられる華やかな歌とダンス、そして出演者の個性豊かな演技は、観客を劇中に吸い込まれるような感覚を覚えた。それに舞台でのスムースな動きや光の陰影や誇張した音等が相まって舞台を引き立てる効果があった。私も感動したが子供達にとってもより深い印象を受けたことだろう。

 歴史的にはまだ数10年しかたっていないミュージカルは感動を与え、共感を得、今では大きなジャンルを持つまでになった。しかしこうしたものを観ると音楽とダンス、動きのある演技は舞台でオールマイティーさが要求される。これは人間社会にとっても同じで、これだけ目まぐるしく変わる世の中で、一つのことに磨きをかけ表現することにかけるか、野球で言う走攻守揃ったものを目指すのかは、その良否は一概に云うことは出来ない。しかし観る者にとっては、音楽、ダンス、演技の3部門を観賞することができることの方が多く人に支持されるのでないかな。そんなことを考えていた。