Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

「音楽の広場」に参加して

2015-08-02 22:49:34 | Weblog

 音楽の祭典「音楽の広場」がグランシップ会場で開かれた。この日は、リラックスして迎えたような気がした。昨日のリハーサルで皆さんに混じって声を出したが、それなりのレベルが確認できたからである。まだ多少の音程の乱れはあるが、本番では思いっ切り楽しもうとの気持ちになっていた。

 午前中のゲネプロは、3時間半ほどの長ちょうばであったが、座って待つ大変さはあったが余り苦には感じなかった。この間、司会の堀尾さんと出演者とのユーモアなやり取りや20数曲を指揮するマエストロのタクト捌き、その都度行う細かな指摘等を感心しながら聴いていた。また、どのような意図で演奏会を組立て生かしていくのかや、スタッフの協力する様など関心を持って見ていた。この間に歌った合唱曲は6曲であったが、本番さながらに声は出ていた。調子は良さそうである。

 午後3時開演となり、合唱団の一人として舞台に立った。今まで何度か舞台に立ったが今までの内一番落着いていた。周りを見渡せる余裕もあったが気持は集中していた。マエストロは勿論のこと、オーケストラ、ダンス、合唱団、スタッフを含めて700人、観客も入れ3000人の大音楽祭は始まった。気持は高揚していた。最初の合唱曲、「展覧会の絵」より《キエフの大門》は合唱団の一人として思いきり歌った。客観的に見ても相当迫力ある合唱になったと思った。その後の合唱曲も無難に歌えた。そして第二部はオペラ歌手の佐野 茂宏、腰越 満美の圧倒する歌声と演技にオペラの世界に入った。やはり日本を代表する二人の歌手の凄さを目の当たりにしたが、二年前と思ったが二人の歌を聴いた。その時より素晴らしい内容に思えた。私は、歌い終わると自然とブラボーの声を発していた。そして次は合唱曲《行け、黄金の翼に乗って》である。私にとって、初めて歌う曲であったが、練習するにしたがって好きになっていった。この歌には、囚われの身になった囚人が祖国を思い、いつか帰るとの強い気持ちを歌った曲である。その思いを感じ思いっきり歌えた。そしてフィナーレの《不二の山を望る歌》もよかった。全てを歌い終えると、込み上げてくる感動と達成感にしたっていた。

 この音楽祭から幾多のことを学び、そして音楽の理解を深めてきた。そして素晴らしい仲間達とそれを味わった。静岡と云う地方の都市から「音楽の広場」と云うクラッシック音楽を発信できたことを喜びたい。そして発足から8年、少しずつ地域に根ざし発展していることを感じている。内容も充実したものになってきているが、これに甘んずることなく、参加者一人一人が発展するために継承努力することが必要であることを感じた。そして来年も楽しみにして待ちたい。