長岡京市のK様邸では木工事の正念場の一つ階段製作にかかりました。室内で一番危険な場所。それは階段です。危険回避のため階段の勾配をゆるくしたり、踏み面を広く取ったり、手すりを使用しやすい位置に設置したりと独自のノウハウで階段を製作します。そのため大工さんもかなり慎重です。当社の階段は無垢材のため以前はノミで一段一段刻んでいましたが最近は階段定規なるものを使用します。

これは可動式の円盤が内部に仕込まれており自由に角度を変えられる定規でこれに刻みの機械を据えて慎重に刻みます。この器具により正確にすばやく溝を彫ることができます。とはいえ階段には大工さんも慎重を期すため完成には2日程度かかってしまいます。

これは可動式の円盤が内部に仕込まれており自由に角度を変えられる定規でこれに刻みの機械を据えて慎重に刻みます。この器具により正確にすばやく溝を彫ることができます。とはいえ階段には大工さんも慎重を期すため完成には2日程度かかってしまいます。

最近は一段と寒く、現場のトイレの水も凍ってしまい最初の水の出が悪い今日この頃ですが、長岡京市のK様邸では空調配管工事が行われました。
通常エアコンなどは壁などが完成してから取り付けますが、今回子供部屋に当る部分のエアコンは配管を家具に組み込むため、今から早々に配管を仕込みます。しかもこのエアコンは将来用のため、すぐに機器を設置するわけではありません。したがって今日仕込まれた配管は、完成してしばらくは家具の中に埋もれる日々をすごすのです。そうとも知らず配管は空調屋さんの手によってグニャグニャと形を変え壁を抜けて固定されていきます。一見無駄の無いシンプルな構成の当社の”木想家”ですが、しっかり将来の設備も見据えて計画されています。
通常エアコンなどは壁などが完成してから取り付けますが、今回子供部屋に当る部分のエアコンは配管を家具に組み込むため、今から早々に配管を仕込みます。しかもこのエアコンは将来用のため、すぐに機器を設置するわけではありません。したがって今日仕込まれた配管は、完成してしばらくは家具の中に埋もれる日々をすごすのです。そうとも知らず配管は空調屋さんの手によってグニャグニャと形を変え壁を抜けて固定されていきます。一見無駄の無いシンプルな構成の当社の”木想家”ですが、しっかり将来の設備も見据えて計画されています。

長岡京市のK様邸では、来週の左官外壁の仕上げを控え板壁部分の工事が行われました。K様邸は法区画上、準防火地域にあり消防の指導が厳しく軒天井に続き外壁の板にまで防火上の工夫を凝らさねばなりません。今回外壁には一部唐松の外壁が露出してきますのでこの部分を不燃化しなければいけません。そのために板壁の下に左官の壁を塗りこむことによって防火対策としました。
しかしこうやって書くと左官が壁を塗って大工が板を上から貼るだけのように聞こえますが実際は大変です。まず一般の壁の厚みをはるかに越える厚みとなるため、サッシの出幅などを各所を変更したりしなければなりません。そして一番の難関は左官と大工との取り合い部分です。板は直線により構成されています。そのため左官壁は真っ直ぐ仕上げなければ、板を貼るとあからさまに曲がって見えます。そこが左官と大工の腕の見せ所です。大きなタイル面を仕上げるかの如く、水平な平面に壁を仕上げ、大工が最後の微調整をして板を張っていきます。一見するときれいな唐松の外壁、完成すると全く知ることのない職人達の技がそこに眠っています。
しかしこうやって書くと左官が壁を塗って大工が板を上から貼るだけのように聞こえますが実際は大変です。まず一般の壁の厚みをはるかに越える厚みとなるため、サッシの出幅などを各所を変更したりしなければなりません。そして一番の難関は左官と大工との取り合い部分です。板は直線により構成されています。そのため左官壁は真っ直ぐ仕上げなければ、板を貼るとあからさまに曲がって見えます。そこが左官と大工の腕の見せ所です。大きなタイル面を仕上げるかの如く、水平な平面に壁を仕上げ、大工が最後の微調整をして板を張っていきます。一見するときれいな唐松の外壁、完成すると全く知ることのない職人達の技がそこに眠っています。

今日はちょっとマニアックな工程をご紹介いたします。
建具のレールは当社ではV字型のレールを使用しますが、バリアフリーを実現するためには、床板である無垢の板にレールを埋め込まなければいけません。それも真っ直ぐに彫らないと戸が閉まらないので慎重に溝を掘らないといけません。そんな時はトリマと呼ばれる機械を使います。

写真のように大工さんが、真っ直ぐな板にトリマを当てながらゆっくりと溝をついていきます。ちなみに現場では溝を彫るときは”つく”と言っています。

これがトリマです。右を下にして丸く出っ張った刃が回転して溝を彫ります。

これが彫りあがりです。彫ったあとは周りがささくれているので、紙やすりを当てて仕上げます。

そして、金属のレールを叩き込んでいきます。ぎりぎりの寸法で溝を掘るため、溝をついて直ぐにレールを入れないと床板が膨張してレールが入らなくなるそうです。

出来上がりです。こうして無垢の板で全床が同一高さのバリアフリーを実現しています。普段何気なく使っているところでもいろいろな工夫があるものです。
建具のレールは当社ではV字型のレールを使用しますが、バリアフリーを実現するためには、床板である無垢の板にレールを埋め込まなければいけません。それも真っ直ぐに彫らないと戸が閉まらないので慎重に溝を掘らないといけません。そんな時はトリマと呼ばれる機械を使います。

写真のように大工さんが、真っ直ぐな板にトリマを当てながらゆっくりと溝をついていきます。ちなみに現場では溝を彫るときは”つく”と言っています。

これがトリマです。右を下にして丸く出っ張った刃が回転して溝を彫ります。

これが彫りあがりです。彫ったあとは周りがささくれているので、紙やすりを当てて仕上げます。

そして、金属のレールを叩き込んでいきます。ぎりぎりの寸法で溝を掘るため、溝をついて直ぐにレールを入れないと床板が膨張してレールが入らなくなるそうです。

出来上がりです。こうして無垢の板で全床が同一高さのバリアフリーを実現しています。普段何気なく使っているところでもいろいろな工夫があるものです。
左官屋さんが外部工事にせっせと励んでもらっている頃、大工さんは仕事の舞台を屋内に移していました。床を貼るためです。当社の真壁の家では配線を外に出すことができないため、床を貼る前に梁などに配線を隠さなければなりません。そのため電気屋さんは大工さんが外の仕事をしている間、室内で網の目のように張り巡らされた電気配線を設置します。その作業がようやく終了したため、大工さんは内部に、外壁は防水屋、左官屋さんに移動し作業をしていたのでした。床が貼られた様子を見ると長岡京市のK様邸は全ての床がロシア赤松を使用するため、ぱっと明るい感じがしてとても清々しいです。ですがその床も傷を防止するため上から2重に養生シートを被せるためしばらくは顔を隠します。次に表に出てくるのは3月の完成間近の時です。
