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KJワークスの『家づくりの現場から!』

KJワークスの建築現場担当者からお届けする家づくりのブログです。

外で塗装!

2006-03-13 15:46:25 | 京都木想館ができるまで
 長岡京市のk様邸では内部の工事も設備工事と一部の左官工事を残すのみとなり、外部の工事も大詰めを迎えようとしています。塗装工事も内部のEP塗装が終了しデッキや、板塀の塗装工事が行われました。外構が工事中であり、作業場確保のためKJW京都事務所階下の某倉庫を使用しました。使用した塗料はキシラデコールを使用した”やすらぎ”です。これは無色に近く木の持つ本来の木目や色を、ほとんどそのまま残すことができます。そして防腐、防虫効果に優れており、木に浸透し被膜を作らないため木の呼吸を妨げないためひび割れることも少ないのです。この塗料は仕上がって乾燥してしまえば害の無い優れた塗料ですが、乾くまでは溶剤の強い匂いがするのが難点です。倉庫も換気扇を全開で運転させていますが、少々匂いが残っています。塗装屋さんも大変です。そしてあと数日倉庫で乾燥させ溶剤等を揮発させてから板材を搬入します。そしていよいよ大工さんの最後の出番がやってきます!

外構の始まり

2006-03-08 21:09:01 | 京都木想館ができるまで
長岡京市のK様邸では、中は薩摩中霧島壁の左官工事と同時に外では外構工事に取り掛かりました。最近は雨の日も多く工程どおりにはなかなか進んでいませんが、外構第一弾の工事として現状のブロック塀の解体を行いました。長さ12mのブロックは古く何十年と経過しているため表面も欠けたり、塀自体が傾いたりしています。傾き方もお隣さんの側に倒れていたため解体方法としてハンマーで亀裂を入れつつ重機で引き倒すという方法を取りました。重機で引き倒すとバタンと倒れて埃が舞い散ると言う印象を持たれるかもしれませんが、内部に鉄筋が入っているためスローモーションのようにゆっくりと倒れてきました。ところが最下部の基礎部分は無筋ののため、重機で引っ張るとボキボキと折れていきました。ブロック解体という意外なところで鉄筋の力を目の当たりにしました。


左官とは

2006-03-07 19:40:45 | 京都木想館ができるまで
 現在長岡京市のK様邸で行なわれている内部左官工事ですが、この左官と言う名前の由来は謎に包まれています。諸説ありますがその中の有力な説として、奈良時代の律令制度のときに、木工事を司る官職に木工寮と言うのがあり、その中に属という役職がありました。この属は主典もしくは、佐(たすけるの意味)官とも書き、両方とも”さかん”と読みます。この役人が宮中の壁塗りをしていたことが現在の左官の語源だという説があります。遠い奈良時代から続く由緒ある仕事それが左官です。最近ではその左官工事も減っていると聞きますが当社の”木想家”では、なお健在です。

K様邸で吹抜け部分を施工中の左官屋さん

大工去り、左官襲来!

2006-03-06 15:10:02 | 京都木想館ができるまで
 長岡京のK様邸では長らくお世話になった大工さんの工事が一応完了し、内部工事の主役は左官屋さんにバトンタッチです。K様邸の内壁は薩摩中霧島壁という南九州の火山灰から作られた仕上げ材を使用しています。自然素材で作られているため、ホルムアルデヒド、トルエンなどの化学物質を出さない壁材料です。
 壁は左官屋さんが下の写真のような道具を使って仕上げます。

 一番上は面付き鏝(こて)と言って、角を仕上げる鏝です。真ん中は普通の鏝でこれで平面を押さえます。次に下の刷毛を使って一般にソフトヘアラインと呼ばれる筋状の表情を壁につけていきます。この仕上げでは、刷毛の当て方しだいでラインが深すぎで壁がえぐれたり、細かくラインが出なかったりするので、左官の熟練の技が光ります。



上の二枚の写真はできたてほやほやの壁の写真です。遠景が上で、下は近接写真です。横にラインが入っているのがわかると思いますが、正直写真と実物のイメージがずいぶん違うので気になられる方は是非今月下旬に行なわれる見学会にお越しください。社員一同、お待ちしております。

家具かぐkagu

2006-03-02 18:36:19 | 京都木想館ができるまで
 長岡京市のK様邸では内部工事の大詰め家具設置工事が完了しました。作り付けの家具が多く、小さいものまで含めると12点以上の家具が取り付けられました。K様邸のキッチンはオールステンレスの機能的なキッチンですが、L型キッチンのため天板がかなり巨大なものとなり4人がかりの据付となりました。家族の間のサッシがフルオープンタイプでなければ中に入れることすら難しかったでしょう。大工さんにも協力してもらったため、4t車に満載の家具もあっと言う間に搬入されました。ですがその後が大変でした。大工工事に満載の家具が現場にあふれとても賑やかな状態でした。それが家具が1つ付き、2つ付きしだすとスペースが出来始め、室内の雰囲気も家具が付く事によりぐっと家らしくなってきました。



 家具はキッチン廻りだけではなく寝室や洗面、子供部屋など各部屋にわたります。下の写真は子供部屋の間仕切り兼、本棚ですが将来用のエアコン配管を仕込んでいるため途中の段階では配線がベロンと出ています。

 こうした作り付けの家具を思い通りに設置できるのも当社の木想家の特徴のひとつです。

板壁いろいろ

2006-02-27 19:58:40 | 京都木想館ができるまで
 長岡京市のK様邸の完成まで残り1ヶ月を切り木工事も大詰めです。
 K様邸ではメインの壁は左官仕上げですが一部はいろいろな板張りの壁になっています。

上の写真はお風呂ですがハーフユニットバスという下半分がユニットバスで腰から上の壁は自由にすることができるお風呂でK様邸では高野槙の板を天井、壁に貼り巡らしています。貼りながらにして槙のほのかに甘い良い香りが立ち込めています。


また、この写真は収納部屋の押入れ部分の壁で赤松の板を貼っています。天井と床の赤松と相まって暗くなりがちな収納スペースが赤松の軽い色合いで明るく感じます。


 最後にこの写真はお子様の部屋になる壁は静岡の唐松を使っています。この唐松は節の少ない良い材料が入ったたためとてもすっきりとしており、かつK様が望まれたログハウス調のほのぼのとした子供部屋に仕上がっています。

時は流れて足場バラシ

2006-02-24 19:02:12 | 京都木想館ができるまで
 長岡京市のK様邸は本日足場がバラされ、晴れてその外観のお披露目となりました。午前中で足場の解体が終了したため大工さんや電気屋さんは休憩中に外に出て感慨ひとしおに眺めていました。まだまだ内部工事は残っていますが足場が無くなったことにより完成にかなり近づいた気がします。
それでは今までの工事の流れを一応同じ位置で撮影された写真と共に振り返って見ます。

解体中の前のK様のご自宅です。


基礎工事中でベース配筋が完了しました。


建て方中です。レッカー車がちょっと邪魔。


建て方が完了しOSBの壁パネルが見えています。


足場がかかり、防護シートがかけられ作業の様子がほとんど分かりません。


めでたくほぼ仕上がった外観のお披露目です!道行く人が思わず振り返っていきます。

ボード貼り

2006-02-23 17:01:24 | 京都木想館ができるまで
 長岡京市のK様邸では、現在壁や天井の下地となるプラスターボード貼りの真っ最中です。プラスターボードとは石膏を固めて両面に紙を貼った板です。このボードの上から水生ペンキを塗ったり、タナクリームや薩摩中霧島などの左官壁を仕上げたり、和紙を貼ったりします。
 またプラスターボードは耐火性に優れています。理由は石膏が燃えにくいだけでなく、石膏自身に含まれる結晶水と呼ばれる全重量の20%に及ぶ水分があります。この結晶水は普通の状態では化学的に安定していて発散されませんが、温度が上がると蒸発します。その時の蒸発により奪われる熱によりプラスターボードは一定時間、温度が上昇するのを防ぐのです。

 写真中央のように山積みになっているボードが無くなる時、いよいよ長い間お世話になった大工さんの工事も終焉を迎える一歩手前の時です。

今年初の左官教室

2006-02-20 19:47:03 | 京都木想館ができるまで
 先日の日曜日に、KJW本社のある彩都木想館にて左官教室が行われました。京都からもスタッフとして参加しました。テーマは”タナクリーム”高知県の田中石灰さんが製造している、クリーム状の漆喰です。タナクリームは健康志向の高まりで全国各地で使用され始めており、手軽に漆喰壁を楽しめることからDIYをされる方からプロまで幅広く使われているようです。

 講師としては田中石灰さんの北川さん(上写真:右)に高知よりお越しいただいて基本知識と塗り方や調合などのアドバイスをしていただきました。また、左官経験のある京都スタッフの横井川も一緒に塗り方の手ほどきをさせていただきました。
 
 来場されたお子様は焼石灰を使用した”型抜き”と着色に夢中でした。これはお子様のみならず大人の方も一緒に楽しまれていました。特に着色ではそれぞれ個性的な色付けで一生懸命になり終了すると疲れてぐったりされるお子様もいらっしゃいました。
 今回も大人気のうちに終了した左官教室ですが6月にも第二回を行いますので、今回参加できなかった方も奮ってご参加ください!

外壁完了!

2006-02-18 19:12:25 | 京都木想館ができるまで
先日より行われた外部左官工事によって長岡京のK様邸はガラッとその様相を変えました。K様邸は薄い黄色の藁スサ入りの掻き落し壁です。昨日は左官屋さんが5人がかりで壁を塗って塗っていきました。

 壁を塗る際に日が変わってしまうと色が変わってしまう可能性があるので、塗りこむのは1日で仕上げました。配合も手で行っていては追いつかないので機械で混ぜ合わせ、ポンプを使い2階に送ったりもします。

 下の写真は外壁に一緒に混ぜてある藁スサです。

 塗り終わって1日経った今日は、表面を剣山のようなものでゴリゴリと擦ります。表面がバラバラと崩れて素朴なテクスチャーとなります。これが掻き落しと呼ばれる所以です。そうしてできた外壁です。

 優しい色合いと表情が土佐の無垢材と良く調和しています。写真の屋根の一部が欠けていると思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、これはまだ未施工の部分です。完成すると、どうなるかは、3月後半に行われる見学会にてご確認ください~