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KJワークスの『家づくりの現場から!』

KJワークスの建築現場担当者からお届けする家づくりのブログです。

お待ちかねの座卓!

2006-04-13 15:34:07 | 京都木想館ができるまで
 長岡京市のK様邸を引き渡して2週間が経ち、着々とKさんも新生活になじまれてきました。そんな中、引渡し時に間に合わなかった家族の間の座卓が、ついに到着しました。この座卓は、巾98cm、長さ182cmの杉製で一般の座卓より1まわりも、2まわりも大きなサイズです。さすがにこれほどの大きな天板となると何枚かの板を継ぎ合わせたものを想像していたのですが、この度、奈良吉野の坂口製材所さんの努力とご協力があったおかげで、1枚ものの天板を用意していただきました。聞けば樹齢200年以上の大木から採ったものらしく、江戸時代から生えていた貴重な材料です。これくらいの材料はなかなか他では用意するのは難しく、歴史ある吉野の杉山の懐の深さを感じさせる一品でした。材を探したりする時間がかかり納品が遅れましたが、Kさんはとても感激してくださり待っていただいた甲斐がありました!

お久しぶりでした

2006-04-10 18:18:46 | 京都木想館ができるまで
自然の物というのは、経年変化が目に見えてよくわかります。木であれば変色や、反り、変形など木の呼吸によって引き起こされる現象が多々あります。と、簡単に言っても実際は戸が開きにくくなったり、隙間が空いたりと日常生活であまり芳しいものではありません。今日は高槻のO様邸の1年点検ということで数ヶ月ぶりにお伺いしました。ちょっと広めの戸が少し反っていて手直ししたり、木の隙でぐらつく部材を留め直したりと目に付くところから始まり、O様が気にされていた床下の状況も点検し異常無しをご報告しました。O様邸は改造のお客様なので土台や柱など構造躯体は、ほとんど建築当初のままのため少し気になる部分もあったようです。ですが実際点検し安全を再確認したことでほっとされたようでした。部屋の様子も、木の素材が暮らしになじんできて完成当初よりもいい感じに思うのですが、これからさらにいい雰囲気になってそうで来年の点検がたのしみです!


そしてお客様の手に

2006-03-29 16:53:44 | 京都木想館ができるまで
本日、長岡京市のK様邸の引渡しが行われました。鍵のお渡しに始まり、各機器の説明、今後のことなどをお話させていただきました。K様もとても喜んでくださっている様子で我々もうれしく思います。約5ヶ月の現場には京都の事務所に近いこともあり頻繁に通っていました。大工さんからは、”また来たんか”と言われたりもしました。そうした現場もお客様の手に無事渡り、うれしいやら寂しいやら複雑です。最後に家の前の道の掃除を行い、おしまいです。とは言うもののこれからはメンテナンスなどの用事でちょくちょくとお訪ねするので、K様とのお付き合いは一つの節目を迎えただけですね。K様ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。       
京都STAFF一同

完成見学会

2006-03-27 11:48:36 | 京都木想館ができるまで
先週末の3月25日、26日にK様邸の完成見学会が行われました。10月末よりこの工事スタートよりこの日を無事迎えることが出来とても感慨深いです。
来場者の方は両日合わせて20組以上の方が来場され、とても好評のうちに終了しました。こられた方は、玄関建具や内部の家具、居間の格子、内部の薩摩中霧島の壁など特にご熱心に見られ質問も多かったように思われます。外部の左官仕上げやK様邸の特徴的な部分のひとつである作業場もかねた駐車場は、屋根がかかっているにもかかわらず北側の天窓のおかげで安定した採光が得られ、高い天井もあってとても開放的で大好評でした。なかにはこのスペースだけで欲しいとおっしゃる方もいるほどでした。
こうした来場者の方とのご縁がつながり再びお会いできる日を心待ちにいたしまして、長岡京市のK様邸の現場実況中継を終了させていただきます。京都では他の現場も進行中ですのでいずれブログにてお会いいたしましょう!
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春の訪れと共に

2006-03-24 22:50:31 | 京都木想館ができるまで
長岡京市のK様邸は、明日いよいよ見学会開催の運びとなります。今日は最終確認と清掃で締めくくりました。春の訪れを感じさせる陽気の中、フルオープンサッシが明るい春の日差しを居間の中に取り入れ思わずうたた寝してしまいそうです。それでは明日、明後日の2日間よろしくお願いいたします。

マ、マホガニー・・・

2006-03-23 19:18:48 | 京都木想館ができるまで
長岡京市のK様邸の玄関を飾るのが下の写真の、マホガニーの玄関建具です。

外から                  内部から

 マホガニーとは呼びにくい名前ですが中南米原産の硬くて狂いの少ない良材でチーク材と共に欧米で特に評価されています。この建具はK様のご要望に沿って制作された1品ものです。マホガニーは家具にも使用される広葉樹ですが、耐久性に優れているため建具にも適しているでしょう。
 その重厚な感じが玄関のテラコッタタイルと調和して落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
 是非その質感を現地見学会にてお確かめください!

中も外も洗いまくり!

2006-03-22 18:08:18 | 京都木想館ができるまで
 長岡京市のK様邸は今週末の見学会を控え内部の洗い工事が完了しました。”洗い”とは美装工事とも言い、要は建物の大掃除です。専門の美装屋さんがプロの技であれだけ埃や汚れもあっという間に落としてしまいます。養生を行っているとは言えボードのカスなど付着してしまったものもきれいになりまるで、家が風呂上りのようにさっぱりとしています。
 外は最後の外構工事となる”洗い出し”の土間工事です。この洗い出しと言うのは”ビリ”と呼ばれる小さい石の混ざったコンクリートを打設し、ある程度鏝で均して水気が少なくなってきたところに、表面に薬剤を塗布し表面のみ硬化を抑えます。そして翌日水とブラシで表面の硬化していないコンクリートを文字通り”洗い出し”ます。すると下から表面のモルタルが流れ、ビリと硬化したコンクリートが残り、ゴツゴツとしたテクスチャーの土間が仕上がります。
 こうして外も中も”洗う”事により完成まで手が届いてきました。



洗い出し土間の表面です

追い込み中!

2006-03-21 14:33:10 | 京都木想館ができるまで
 いよいよ長岡京市のK様邸も完成に近づいてまいりました。外も中も、朝も夜も、晴れても雨でも工事は黙々と進んできました。あいにくの天候が続き外構工事も工程が若干ずれましたが職人さんの気合と情熱でクリアし予定通り今週末の見学会を迎えられそうです。外構では唐松のバルコニー、デッキ、板塀に囲まれた庭が完成し、将来K様の手によって完成形を迎えるであろう空白の空間が中央に広がっています。夜遅くまで作業が行われた空洞レンガ積みも終局をむかえ、移動による道路からの視覚の変化を楽しむことができます。

雨中の現場

2006-03-16 19:31:58 | 京都木想館ができるまで
 長岡京は昼前からの雨でしたが、K様邸では内外の追い込み作業が行われました。大工さんは板塀を、外構屋さんは土間の下地作り、左官屋さんは外部ポーチのタイルをブルーシートをテントのようにして作業を続けてくれました。おかげ様でなんとか予定通りの工程をすますことができました。職人さん、ありがとうございます!そしてお疲れ様でした。
 K様邸では道路面から高さ2mを超える板塀が完成し庭からの眺めが一変しました。あのグレーの薄汚れたブロック塀からは想像も出来ない唐松のいい味の板塀をバックに大きな庭が広がっています。
 内部では衛生器具(便器、水道の蛇口、洗面器など)が取り付けられ着々と生活が出来る状態に近づいていっているのが目に見えて分かり、完成が待ち遠しくなってきます。

テラコッタでお出迎え

2006-03-15 20:09:04 | 京都木想館ができるまで
 長岡京市のK様邸では、K様の強いご要望により玄関及びアプローチの土間はテラコッタタイル仕上げとなりました。テラコッタとはイタリア語で”焼いた土”を意味し日本で言うと素焼きの赤い粘土です。素焼きの植木鉢や埴輪を思い出していただくといいと思います。K様邸で使用するのはスペインで焼かれた輸入物なので日本製のように寸法がきっちりしていないものの、その不揃いさが素材感を醸し出し良い味を出しています。ただ寸法がそろわないタイルのため職人さんは寸法を合わせるのにかなり苦労していました。苦労して貼られたタイルが最初に見学会に来ていただいた方を何気なくお出迎えしてくれます。