何かことが起きるときは
普段と何かが違ってた
思い起こすと
そういうことが多い
出勤前のあわただしいとき
爺の携帯がなり
話をしながら薬を飲んだ
この〇〇しながらも
危険を生み出す要素
普段は各1錠の計2錠を
一度に口に含み飲む
ただそのときは
電話しながらだったので
一錠づつ口に含み
その都度水で服用した
当然神経は電話にあり
電話を切った後
ふとテーブルの上を見て
一瞬思考が停止した
戸惑いの「あれ~」
から
驚きの「え~」
そんなに時間はかからなかった
...と同時に
背中にひんやりとアルプスの風
アルプスは行ったことはない
血圧のくすりの2錠パック
ありえへんことに
中身はそのままご健在
一方
不整脈のくすりの2錠パック
中の2錠がなくなってる
考えられることはただ一つ
血圧の薬を飲まず
不整脈のくすりを2錠飲んだ
爺自殺
不整脈のくすり
同時に2錠飲んで覚悟の自殺か?
そんな見出しが脳裏に浮かぶ
妻が
「余りに各大臣を兼務させた」
「全部私の責任」
そうウソなきしてる
そう言えばもらいたくないチョコ
それを避けられないで悩んでた
長男もさらに証言
次男は次男で
母親に誕生日をとられて
父は最近は落ち込んでた
そうかぶせてる
状況証拠はそろってる
これじゃ保険金が減らさちまう
事故ですよ
ほんとにこれは事故ですよ
そんな妄想から我に返る
その後の爺の行動は的確だ
●チョコを食せば不整脈が起こる
●不整脈のくすりを2錠飲んだ
2つの事実をつき合わせば
爺にやれることはただ一つ
オスにはオス
メスにはメス理論の実行
思い切りチョコを食べました
それを見ていぶかる妻
まさか不整脈のくすりを
間違って2錠飲んだなんて
めがねまでかけ忘れて
出かけようとする妻に
何かいやみでも言われたら
爺はもう生きてはいけない
そんなぞっとするお話し
おしまいおしまい