アムロジンとテノーミン各1錠
死にたくなければ飲みなはれ
医者にそう告げられて
毎日飲み続けること約10年
その間ある悩みと戦っていた
恥ずかしながら
その日の薬を飲んだかどうか
毎日ともなると
そんな単純なことさえ
わからなくなることがある
寄る年波か本来の資質なのか
医者から
数量や飲む間隔を厳守せよ
そう命じらた爺は
飲んだかどうか?
どうしてもわからないときは
次の日まで飲まなかった
極力ダブって飲む
これを恐れた
31に区切られた薬箱
あるにはあるが
けっこう高いのである
そして苦節2ヶ月
ある秘策がひらめいた
DVDで有料公開も考えたが
そんな悩み爺だけかも
てなことで
惜しげもなく公開することにした
名付けて
太っ腹爺の秘術
「偶数奇数どっちだ錠(じょう)」
準備は簡単
くすりを2錠パックに切り離す
飲む日が奇数日だと
2錠パック内の1錠を飲む
偶数日だと残りを飲む
こうすれば
わからなくなったとき
その日が奇数日だとして
1錠欠けたパックがあれば
もう飲んでることになる
2日飲み忘れるアホは知らん
かくして長年の悩みが解消
毎日1日各1錠づつの計2錠
出勤前の午後6時30分
確実に胃袋の中へおさまり
医者も儲けさせつつ
爺も何事もなく日々を送ってた
忘れもしない
2011年02月17日までは