すべりの悪くなった椅子
それを爺の椅子と交換した妻
弁護するわけじゃないが
爺を困らせよう
そんな悪意からではない
だが結果は
爺の大好きなヨーグルト
これを床にぶちまけてしまった
リベンジを誓う爺
それをあざ笑うように
爺にとって悔しいことが
またまた起こりました
確認しなかった爺が悪い
それが重々わかるだけに
悔しさ倍増
今日のゴミ収集日
妻から
「ダンボールと布よ」
そう耳打ちされた
ゴミ出しは爺の役目
通販でよく頼む爺
段ボール箱がたくさんたまる
その上前日妻が衣替え
捨てちゃう衣服がどっさり
それをまとめるのに一汗
ダンボールを90のゴミ袋2つ
衣類は45のゴミ袋2つ
100メートルあるゴミ出し場
本当なら2回に分けて出す
それがベストなのだが
一回で済ませようとした
ゴミ出す姿
それは
格好が良いものではない
ご近所の人とは
こんな時は余り会いたくないもの
2回の往復はリスクが高い
小指に食い込むゴミ袋
痛さでオシッコもらしそう
もう少し、もう少しと
自分を励まし
やっと着いたゴミ捨て場
ちょっと悪い予感…
風景が何か違うぞ…
いつもなら
既にダンボールの山
だかそれが見えない
見えるのはビニール類のゴミ
そして気が付いた
今日は水曜日
そしてビニールの日
ダンボールの日は木曜日
もうこのままおいて帰ろうか
そう悪魔がささやく
だけどダンボールには
はっきりくっきり
宛名ラベルが貼ってある
仕方なく同じ道を引き返す
紫色に変色してる指
痛さでオシッコもらしてる
おまけに家に着くや否や
ダンボールの角で
破れてしまったゴミ袋
中味がバランチョと出てしまい
またまた冷汗をかきました
家に帰って
勤めて冷静に
そして
押し殺した声で
「今日のゴミ
ビニールの日やないの?」
そう抗議すると
ちょっと考えて
「あ~らそうだったわね」
「おほほほ」
何がオホホホホだ
「で、出してしまったの?」
うれしそうに
そう問う妻に
「そんなわけないだろう」
「ちゃんと確かめてから行くわい」
そう答えてしまった
間違って出しに行ってしまった
そんな事言おうものなら
妻は2時間は笑い続けるでしょう
その腹いせに
妻の着替え用の下着の上に
そっとおもらしパンツを置きました
でもなぜか心が晴れません