数時間の換気扇全開
ファブリーズの乱れうち
起き抜けの妻への先制突っ込み
などなど
焦げ臭さの問題は何とかクリアー
幸いビニールなどのごみ収集日
使ったパッケージもバイバイ
重症のあっちゃん
その上に数個の鍋を重ねた
しばらく許してね
守護霊様のおかげで
大事に至らなかった爺
だが悪いことばかりではない
こんな不始末でも
こんな年でも学ぶこと多々あり
あっちゃんを助けるべく
蛇口の水を注いだときの
あの水蒸気爆発
おどろいたのなんのって
文系の爺には原理はわからない
水素爆弾の原理の元ではないか
ただし驚いた割には実害がない
ドッキリカメラ系の小道具にもってこい
このアイデアの権利は
永久に爺に帰属することをここに宣言
テレビでこの手のドッキリを見たときは
法的手段を取ることも合わせて宣言
この手のゆがくうどん
パッケージにゆがく時間を明記
そしてその下に
ゆがきすぎにご注意ください
そんなメッセージ
なんとなくわかってはいたのですが
はっきりわかりました
そうムラムラしていた中高生時代
なんとなくわかっていた女体の秘密
それがはっきりわかった日
それと同じように
はっきりくっきりわかりました
しかしこの不始末を語った後には
その主原因とも言うべき
あの事件
そう略して
ネットを見てると急に
あなたのパソコンが危険危険の画面
それを性懲りもなく繰り返す
閲覧スピードも遅くなり
挙句の果て
女の流暢な声で
「ファイブ」「フォー」「スリー」とカウント
それを繰り返す
決して「ゼロ」までいかない
その対処に今も腐心してる事件
それを語らなければならない
あまいトマトの文字
トマトジュース大好き爺は
どんなんかなぁ~
...ってな気持ちで2個買った
冷蔵庫には
以前買った
普通のトマトジュース2缶
自分のものは自分のもの
爺のものも自分のもの
妻のポリシー
爺用に買ってきたドリンク
飲もうとしたらもうない
そんなことは日常茶飯事
だがトマトジュースだけは違う
たぶん嫌いなのだろう
冷蔵庫を開けてびっくりした
あまいトマトジュース
なんと1個しかない
愛ねこモコ助ではないはず
犯人はただ一人
へ~ 彼女も飲むんだ
まだ一本残ってるので余裕の驚き
翌朝起きぬけの妻にそれを質す
見たことのない笑顔
多少照れた様子で
わかった?
そうボケをかましてきた
めずらしいじゃないの?
さらに突っ込むと
なにかおいしそうだったから
やっぱり
女は見た目なのよね...○△□
わけのわからない言葉を発して
上機嫌でトイレへ
それはあっちゃんが重症になる
一日前のことでした
楽しいもの、おいしいもの
それは最後にとっておく
爺の確固たるDNA
それが理解できない妻
いつも揶揄する
すでにある普通のトマトジュース
これを飲み終わってから飲む
そうするとおいしさ倍増なのだ
それがわからない妻
かわいそうに
かわいそうなのは爺だった
冷蔵庫を開けると
あったはずのものがな~い
さては....
連荘でやらかすとは....
あっちゃん重症事件
その数時間前のことであります
朝起きてきた妻の第一声
なんか焦げくさくない?
換気扇全開で対処したものの
そう言うことは予測済み
そう?
そう軽くいなし
それより
またトマトジュース飲んだ?
そう強くかぶせた
またまたまた満面の笑顔
へらへらしながら
わ・か・っ・た? とまたボケた
爺が楽しみにしてたのにとすねると
さらに
おいしかったわ
おいしかったわ
逆なでする言葉を連呼
爺の怒りはどこ吹く風
なんかわからないことをしゃべって
上機嫌でトイレへ
懸案の焦げ臭さは
これでなんとなくうやむやに
だか爺の心は
今晩コンビニへすっ飛んでいく
そのことしか考えていません
何か妙な違和感
臭いなのか 音なのか
一言で言えばたそがれてる
一言で言えばキョトン
そんなコンマ数秒を経て
強烈な焦げ臭さが五感を襲う
左後ろのガスコンロ
ふたなし圧力鍋あっちゃん
チリチリと聞いたことがない悲鳴
強火のガスの炎が責めている
まずガスを止め
厚手のフロアマットで取っ手を巻き
あっちゃんを流し台へ
水を流し込む
流れるようなその対処
だてに年を食ってはいない
誰でもそうするわ
そんな声も聞こえないでもないが
これで一件落着ではない
むしろここからがクライマックス
チリチリと断末魔の悲鳴
あっちゃんを救うべく
ひいては自分を救うべく
思い切り蛇口をひねった瞬間
これは一生忘れないだろう
ボンと水蒸気爆発
入れてる水がはなから沸騰してる
流し台もジャワジャワ悲鳴
そのさまはとても長く感じた
あっちゃんすごいぞ
5ミリ以上の厚さ
お前の底力をとくと拝見した
てなことを言ってる場合ではない
うどんがこげて底が真っ黒
たわしでこすってもびくともしない
さすがあんたは極太麺
何分居眠りしたらこうなるのか
5リッター以上の水が
すっからかんになり
極太麺が底に炭化してしまう
爺が理系なら計算できるだろう
文系の爺としてはこう答えるしかない
そこそこ
ゆがく時間が15~16分て長くない
そんな時間横についてられるかよ
そんな責任転嫁をするつもりはない
数日前
受付パソコンのディスプレーが壊れ
その対処に追われてた
おまけに
爺の大事なメインパソコン
ネットを見てると
突然外人の女の声
「ファイブ」「フオー」「スリー」
と繰り返してカウントする
腹が立つのは
「ツー」「ワン」「ゼロ」までいかない
また突然広告が出てくる
ここ数日その対処に没頭
まさに超睡眠不足なのだか
そんな言い訳をするつもりもない
妻が退院して
仕事に追われ
妻のケアーに追われ
慢性的睡眠不足
てな言い訳も言いたくない
ちょっと大目に見てよね
って話だけ
爺の守護霊様だけが
そんな爺を見て
火災寸前で起こしてくれた
爺はそう信じてます
しかしこれからが大変
まずこの焦げ臭い臭い
危険度50パーセント
妻より先に食べようとしたこの事実
危険度100パーセント
守護霊様のお助けを
まだまだお願いしなければならない
そんな状況は続きます
女性はちょっと太目が好き
柳原可奈子 CHIEちゃん などなど
そしてうどんも太っといのが好き
あんたのは細いのに...って
もし妻に揶揄されたら
即刻自殺サイトをみるだろう
うどん県に住みながら
時代の流れはなぜか細めん
お前!! そうめんか?
というのも堂々と売られてる
ネット注文大好きの爺
個人情報がばら撒かれているらしく
ダイレクトメールがわんさかわんさか
弱いあなたにどうぞ 金○朝鮮人参
ほっといてくれ
それより弱いって何で知ってるの?
そんな中
昔ながらの讃岐うどん
中央に堂々と超極太麺
これはもう
目の前に裸の女性がたってるようなもの
速攻注文
届いたのは意外に遅く2週間後
早朝4時
おなかがすいて眠れない
妻はすっかり夢の中
10袋あるから1袋減ってももわからない
条件がそろいました
爺の愛用のなべは圧力鍋
圧力鍋として使用したのは2,3回
ふたなんかとっくにない
その大容量、厚み頑丈さで
うどんなどゆがくのにはもってこい
5リッターぐらい水を入れ沸騰を待つ
沸騰したのでうどんを入れる
湯があふれないようにガス調整
後はビデオを見ながら待つだけ
のはずが....
とんでもないことになるのです
グスン
外人か?
タカトシではないけれど
妻の喜怒哀楽パフォマンスは
日本人離れしてる
使ってはないけれど
多分
オーマイゴッドがよく似合う
コーヒが飲みたい
妻の指令に
ホットコーヒを買ってきて渡す
触ったとたん
両手を耳の位置で
くるくるまわし
熱い...と絶叫
まぁ~熱いことは熱いが
そこまでする~と唖然
自販機から10メートル
そこまで平気で持ってきた爺
立場がなくなる
痛みも同じ
どんな痛みも
最高級のパフォマンス
入院中深爪して
そこにばい菌が入り膿んだらしい
その時の痛さの表現
腰の痛みと大差がない
腰痛さんごめんなさい
手術後の経過もよく
術後10日ぐらいからリハビリ
リハビリも順調らしく
今日は何したかにした
今日は廊下を歩いた
そんな話を聞いていた
だけど爺が行ったときは
彼女はいつも病室
そこでの動作は
痛さのアピールか
スローモー
その様子から
まだまだ退院は先のことだ
そう思ってた
そんなこんなのある日
いつもより早く病室に行くと
妻がいない
はは~ん リハビリかな
そう思って初めてリハビリ室へ
だが妻の姿はない
なら一階のコンビニかな
だけど姿が見えない
仕方なく病室に帰り
待つことにした
ちょっと心配になり電話する
電話に出た妻に
いまから行くけど必要なものない?
すでに病室にいることは隠した
廊下から聞こえてきた
力強い足早に歩くスリッパの音
こちらを目指してる
看護婦さんだろう?
そう思って構えてたら
なんと入ってきたのは妻
押し車もない
え~
この驚きの度合いは
間違いなくここ10年のトップクラス
あの足音は
爺をはるかに凌駕する
まるでアスリートの足音
退院はその一週間後でした
そうそう〇〇がなくなったの
病室に入るや否や
妻がそうのたもうた
妻は決して買ってこいとは言わない
だから周りに人がいても
それが命令だとは誰も思わない
だがこれを聞き逃すとどえらいことに
明日買って来ます
爺のほうから申し出る
あ~ら そう ありがとう
それが命令であったことは
ポイントカードが
すでに彼女の右手に握られている
それで証明される
近くのドラッグストア
広い店の上に山積みの日用雑貨
目的のものを探すのはかなり大変
ところがどっこい
爺はこんな場合でも
店員さんに
どこにあるか聞いたことがない
店に入るや否や
すぐ店員さんをつかまえて聞きまくる妻
えらい違いである
人様に迷惑をかけない
自分のことは自分でする
これは爺のポリシー
それに見つけ出すのは実は得意なのだ
業種が違えどお客の心理を測る
それは同じ
こんな商品はココに置いたほうが...
店側の意図を読めば簡単
その日もすばやく見つけ出しレジへ
ポイントカードを差し出す
男性がポイントカードを一瞥
少し間があいて
このカード奥さんのですか?
胸には店長のカード
ココはそんなことまで聞くのか...
思わぬ一言にぎこちなく
はい
そして続いて驚くべき言葉が
奥さん最近見えませんね?
思わぬ質問に
亡くなりました
得意のジョークを言う余裕もなく
正直に入院手術の話をして
そそくさと帰路につきました
それにしても
ポイントカードを一瞥して
本人が特定できるのは
どのぐらい買物をすればいいのか?
爺の知らない領域に
ちょっと触れてしまいました
全てにおいて対照的な爺と妻
彼女の行動言動のベースは
天真爛漫
思いつき
無計画
典型的な純粋B型
熟慮型を自称する爺はいつも翻弄される
ちなみに爺はAB型
妻は爺をなぜか二重人格と揶揄する
腰の痛みを訴えてた妻
全ての事を塾慮して
手術は今年の10月に...
そう決まってた
6月
家に帰れば腰痛で苦しむ妻
店に出ればU君の悲痛な顔
U君は我が店のエース
その有能さ信頼度においては
右に出るものはいない
数ヶ月前からおかあさんが悪い
そう聞いてはいた
妻の10月手術もそこの考慮
だがここにきて相当悪い
彼の口から恐れてた言葉
彼が抜ければ
当店の存続にかかわる
それは爺もU君もわかっていて
看病と仕事の両立
寝る間のない日々で
気の毒にぐらい憔悴していて
爺も精神的につらい日々であった
忘れもしない7月1日
毎月の1回の妻の診察日
いつになく上機嫌で帰ってきた妻
一瞬悪い予感
興奮して話す彼女
その話を聞いて一瞬凍りついた
7月 9日検査入院
7月30日入院
7月31日手術
決めてきました
そうきっぱり宣言したのです
え~
返す言葉がない
家庭内順位第一位の妻が
第三位の爺に高らかに宣言したのです
これはもう誰も覆せません
へへぇい~
そうひれ伏すのみ
店が~
U君のことが~
店の決算か8月なのに~
全てが
爺にとって最悪の月の入院
おそるおそる聞きました
10月予定なのになぜ7月
したかったから
明快な返事が返ってきました
ウソは泥棒の始まり
爺の子供のころ
大人が子供にそう諭してた
その理屈からすれば
爺はいまや立派な泥棒
だが恥ずべき心は微塵もない
家庭では
妻を傷つけない
妻を不快にさせない
妻と波風立てない
平和主義者の爺にとって
ウソは必須アイテム
これまでの人生
多少の打撲
多少の引っかき傷
多少のリモコン攻撃
*妻はリモコンを振り回すのが好き
そのぐらいで済んでるのは
すべてウソのおかげ
これを善意のウソと爺は呼ぶ
美容院から帰った妻
どう?と聞かれ
「よく似合ってるよ」
逆に聞きたい
これ以外の言葉があるのかと...
激マズ料理を夫に食べさせて
夫がどう反応するのか
ドッキリテレビが昨日ありました
とてもおいしい
そう連呼する消防士の旦那さん
まさにナイスガイ
まさに爺ファミリー
日本はまだまだ大丈夫
我が家といえば
電動歯ブラシ
退院した妻が
入院前のように
爺のそれの横にセッティング
それらはまったく同じもの
爺のは常に左
間違わないでね
妻の一言に
間違うはずないでしょ
強く言い返した
微妙にこわばる顔
何月何日何時何分
それは思い出せない
思い出したくもない
そんな前でもないある日
歯磨きをし終わり
電源にのせようとして
ハット気がついた
爺の左の電源の上に
歯ブラシがすでにあった
と言うことは....
もうひとつおまけに
そんなことが
過去にもあったようなないような
爺はついに大泥棒になりました
え~
荷物を見てびっくり
手荷物以外の小型、中型バッグなど
その数合計5個
全部必要と主張する彼女
とりあえずそのうち2個を持って行き
残り3個は後で子供に持ってこさせる
爺の妥協案
これで手打ち式
そそくさとタクシーに乗り込んだ
「日赤に行って」
7月30日午前9時40分
彼女の入院の始まりである
入院の受付
身ひとつの彼女
受付でぺらぺらしゃべってる
後ろで控える召使い爺
手荷物と
ちょっとした大きさのバッグ2個
もしこれが5個だったとしたら...
恐ろしくて考えられない
当日入院する人たち
案内係りの女性先導で
待合所に集められ
まずは身長体重の測定をします
そう言われて
彼女は少し動揺した
少なくとも爺にはそう見えた
身長は問題ない
問題は体重
マル秘中のマル秘
何の囲いもない場所で
周りには知らない人10数人
見ようと思えば見える環境
その心中察します
運命のいたずら
なんと彼女がいの一番のご指名
爺の目に前の体重計
その数値は驚きの数値
想定外
食事担当としては責任重大
そんな感傷にふける間もなく
妻が担当者に近づき
そっとつぶやいた
はにかむような
少女のような顔で
「服着てますからその分引いてね」
服が何ぼの重さじゃ
その人にそんなこと言って
なんのいみがあるんじゃ
翌日は手術なんです
神のご加護を
どんな場所にあっても
また大銀行の看板を失っても
輝く人材こそ本物だ
真に優秀な人材とは
そういうものなんじゃないか
ご存知半沢直樹の次回作
系列証券に出向した直樹が
銀行副頭取と対決死闘
敗れてもなお抵抗する副頭取に
頭取が毅然として左遷の引導をわたす
それはすなわち
勝者直樹への最大の賛辞でもある
爺は言いたい
4月になったらなおっちゃった
〇〇を食べたら直っちゃった
そんな花粉症を騙る輩に言いたい
4月からが花粉道の本番
くしゃみをするたびに
妻にうるさ~いと言われ
数時間でゴミ箱はティッシュの山
ティッシュが怒る
鼻だけかよ~
アソコはないんかい
このように輝く人こそ本物じゃないかと
そうそう目薬と言えば
必ずさしてあふれた目薬が耳に入る
その確立100パーセント
悩める爺が
ある日ふと思いついた
ティッシュを丸めて
耳に入れておくことを...
花粉症の上
中耳炎になったらたまらない
理屈じゃなく
ふととか
なんとなく
そんな感じで思いつく
これがまさに爺の進化
ある日そんな時
携帯電話がなる
ちょっと聞き取りにくいなぁ~
耳がおかしいのかなぁ~
一瞬老化現象を考えた爺
断っておくが
それはごくごくほんの一瞬
すぐに
つめたティッシュの存在に気づく
進化には多少の犠牲もつきものである