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もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「大丈夫であるように」~Cocco 終らない旅~

2009-01-10 21:20:06 | 映画
1/9

特別にCoccoが好きというわけじゃないのに、
どうしても観たいと思ったのは、
ニュース番組で観たCoccoが印象にあったから。
言葉は不器用だけど、
真っ直ぐに想いを伝えようとする彼女が。

ステージ衣装からむき出しの腕の細さに、
関節がくっきりと浮き上がるその細さに心がざわめいた。
あのショットだけで解ってしまうのは、
近い闇を抱えているからなのかもしれない。

Coccoは歌う。
笑いながら、泣きながら、ステージで歌う。
整理できない気持ちも、楽しい気持ちも、歌になるんだって。
そういう風に生まれてしまった人。

感覚だけで歌っているのではなくて、
考えて、ジャッジして、選んで、
全て自分で決めてその重さを引き受けている。

六ヶ所村に行ったきっかけのファンレター。
「手紙はみんな『助けて』『助けて』って書いてある。
でも、青森の女はひと言も書いてなかった」

『助けて』と書いたその手紙が、
大好きなCoccoを沈める重石になってしまうことに気がつけない人がいて、
『助けて』を書かないで「青森が好き」と書くことで
Coccoを六ヶ所にまで向かわせる人がいる。

「沖縄の新聞は沖縄が主語だから、沖縄のことばかりで
青森でも同じように(国の政策の為に)ツライ思いをしている人がるなんて、知らなかった。知らなくてごめん」

知ってしまったら、知らないことには出来なくて、
自分の出来ることをめいっぱいやろうとする姿に、
胸が痛くなる。

米軍基地の移転予定地の鉄条網にCoccoと皆が結び付けた色とりどりのリボン。
「もっともっさりなると思ったのに、全然足りない・・・」
ステージではすごく存在感があったのに、相手がでかすぎる・・・。

砂浜に穴を掘ってファンからの手紙を焼くCoccoの姿は、
お弔いをしているようにしか見えない。
最後には、
青森の女からの手紙さえ焼いてしまう。

スクリーンの中ではいっぱい笑っているCoccoもいて、
沖縄の風景もあって、
なのに、ぷつんと画面が消えた後には、
皆がすぐに立ち上がれない空気の映画館。

「大丈夫。とは言えないけれど、大丈夫でありますようにとは思える」
大切な言葉をもらいました。
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「天国はまだ遠く」

2009-01-07 21:17:35 | 映画
2009/1/6

今年1本目。

『なんとなく面白そう』ぐらいで観に行ったら
いい映画でしたよ。
時折「月とキャベツ」を思い出したので、
好きな要素が何か似ているんだろうな。

自殺をしに田舎にやってきた千鶴は、
様子を怪しんだタクシー運転手の機転で
山奥の民宿”田村”に泊まることになる。
若い主人が一人でやっている”田村”は、商売っ気が全くないが、
死のうと決めている千鶴には関係が無かった。
計画通りに沢山薬を飲んで、
恋人に別れのメールを送った千鶴だったが、
1日半眠り続けただけでお腹を空かせて目覚めてしまう。

死に損ねた千鶴に結構ブラックな言葉を投げかける田村。
両親が共に交通事故で死んでしまい、民宿を継いだと話すが、
畑仕事をし、そばをうち、鶏を飼い、魚もみずから釣り上げる生活を送り、
命を奪うことにこだわりを持っている。
そんな田村に薄くつきまとう死の匂い。

田村の作るごはんがとてもおいしそう。
ガス釜におひつ。
懐かしさを感じる食器。
千鶴がものすごい勢いでおいしそうに食べるのも納得、というか
食べるシーンがとても多い。
あと、劇中のセリフにもあるけれど、
よくゲロってます。笑えます。

”田村”にある茶箪笥、座卓、小さい引き出しなどの家具も、
古道具好きにはポイント高し。

千鶴が散歩で通りかかる度に、割れたガラス戸の桟に小石を並べるところは、
私もやるわ、あれ。と思いながら見てた。

何気なく人生を考えさせるセリフも染みるし、
笑えるシーンも多くて、
千鶴は自殺を考えていたことを忘れたのかな
そう思った頃の眼鏡橋の場面。
あれ、ドキッとする。
千鶴の中に残っていた死の願望が、
田村の持っていた死の匂いとリンクしてしまったのだろう。
でも、
千鶴を抱きとめたのは田村だった。
あの時、田村の中の死の匂いも消し飛んだ。
多分、
失ったものを考え続ける日々も。

二人は恋に落ちました。
なんて安易なラストじゃないのも好きでした。
二人にはこれからがあるよ。どうなるかな?
そういう余韻のある終わり方。

ああいう、星の沢山見える場所に行ってみたいなぁ。
鶏はシメてもらわんでよろしい。
コメント (2)
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人生初食い逃げ?!

2009-01-06 22:26:20 | Weblog
スポーツ新聞の見出しみたいだな、あはは。
あるいはサザエさん的な日常。

映画館のタダ券の期日が明日までで、
丁度見たい映画もあるし、
バーゲンのぞいておにぎり屋さんに寄って、
たらことねぎみそのおにぎりを食べ終わって、
レジに行ったら、
財布がbagに入ってなかった!
『うげっ!会社の引き出しン中!』
キャッシュカードも財布の中である。
以前は定期入れに1000円札入れていたのに、
補充してなかった・・・。
平謝りに謝って、明日払いに行くことになりました。
330円のツケです。
おばさんどうもすいません。

財布を忘れることは結構あって、
(何の自慢にもならん)
友人に立て替えてもらったり、
財布を忘れた友人に
「車出してくれたから今日はおごるよ」と言ったら
結局私も忘れていて、二人の家に順番に財布取りに行ったこともある。
やっぱり会社に忘れて、
休み前なのでTAXYで取りに行ったり。
もちろん、電話BOX(昭和っぽーい)に忘れて持ち去られる、
という王道も経験あり。
つくづく迂闊というか抜けているというか。

でも、映画はタダ券なのでしっかり観てきた。
「天国はまだ遠く」
何気に選んだのに、いい映画でした。
今年は映画の感想はさくさくとあげて行きたい。
でも、後日。

明日はお金を払いに行くぞ~。
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岡本太郎記念館

2009-01-05 21:02:59 | アート
2008/12/27

南青山は結構好きな場所で、何度も行っているのに、
初・岡本太郎記念館。

迷いつつたどり着いたわき道に、うっそうとした庭を持つ建物。
そこが岡本太郎記念館。
靴を脱いで上がる建物の1F奥がアトリエ。
2Fに展示室。
全館写真撮り放題という太っ腹。
しかし、目くらましに合うぞ。
画面見てる間に自分の目でしっかり見なくちゃ!
記憶に残るのはそこだから。

展示室は狭いのに、太郎パワーが炸裂している。
芸森で見た時の何倍ものパワー。
作品の数も空間も何もかもがこじんまりなのに、
文字通りのHomeだから?
特にファンではないのにひきつけられてしまう。

~字は絵だろ。
 絵だって記号だ。
 どちらも呪術をはらんでいる。~

全くもってカッコ良いじゃないか。
このテーマで太郎が書いた絵文字が壁に並ぶ。
その中から2点だけ写真に撮って来たのは
楽しそうに踊っている「楽」
凄みのある「笑」
心にすとんと落ちたこの二文字。
あとは、
ニューヨークタイムス(だったと思う・・・)に掲載された意見広告の
「殺すな」の文字。

写真、載せられないのが悔しいな。
それくらいパワーのある字たち。

あと、太陽の塔(縮小版)の背中には黒い太陽があったり、
”太郎と記念写真コーナー”があったり、
太郎の芸術爆発コーナーがあったり(勝手に命名)
小さいけど充実してます、本当に。

1Fのアトリエは作品の保存のためでしょうが、
ひんやりとしていて、
沢山の立体とキャンバスと画材などがひっそりと。
そして、片隅に美しい螺鈿模様がついたピアノ。
ここで太郎が作品を生み出していたのか・・・。
アーティストのアトリエの再現はすごく好きなので、
じっくりと見た。

庭にも『これでもかっ』というぐらい作品たち。
顔のついた植木鉢は、ここにあってこそでしょうが、
草木に埋もれ、あまりにナチュラル。
座ることを拒否する椅子もね。

実は併設しているカフェに、最初に入ったのだけれど
(あまりに腹ペコだったので)
ばななさんがこの記念館とカフェを絶賛している意味を考えつつ、
パンケーキとアールグレイのセットを食しながら
”イルカ”を読んでいたら、
横に置いた携帯のストラップがイルカなにの気がついて笑う。

秋口に前につけていたストラップが壊れて、
沖縄みやげを友人に選んでもらって余ったイルカ。
(もうひとつはジンベイザメ)
他に替えがないのでただそれをつけていただけなのに。
このタイミングで
ばなな・”イルカ”(もちろんばなな作品)・イルカ(ストラップ)
なんだもん。
笑うよなぁ。
世界は繋がっていて、私が何を選ぶかなんだ。ほんと。
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旅。のようなもの

2009-01-04 21:28:51 | Weblog
よんどころない事情によって
関東で年末年始を迎えることになって20年あまり。
雪の無いお正月にはちっとも慣れず、
北海道に戻ると『ああ。新しい年』って思う。
空港に飛行機が着いて、機内も少しひんやりするあの感じで
スイッチが切り替わる純道産子。

そこは故郷だとかいう場所ではないので、
落ち着くというよりは、
場所に慣れるのに時間がかかって、
棲み処みたいにする頃には帰宅。

それでまた出歩いてばかりで、
何故かって、そこには何も馴染むものがないので
知っている人に逢いに行ったり、
旅の気分で街々を日替わりで歩くのが楽しい。

今回は
・岡本太郎記念館
・蜷川実花写真展
・ニューイヤーパーティin恵比寿
・ピカソとクレーの生きた時代

後は南青山・高円寺・下北沢・中華街などをメインに歩き、
友達と待ち合わせてご飯したり飲んだり。
二人とも道産子なのに渋谷で焼き鳥なんて食べてる不思議。

アート鑑賞記と旅日記も時間があったら。

さて、ここ25年くらいで
飛行機には何回乗ったのかカウントしてみようかな。
覚え書きというかクロニクルなつもりで。
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会社には何を持っていけばいいんだっけ?

2009-01-04 20:57:42 | Weblog
クリーニングに出していた制服一式と、
女子チームにお菓子と、
寒い会社対策の防寒モノと、
(稼動していないコンクリの建物の冷えっぷりときたら)
あと、何だっけ?

朝、起きられるんだろうか・・・。

そして、
会社って何をするとこでしたっけ?
なーんて言ってみたいな、明日。真顔で。

またエライ人やエラソウな人が沢山来るのかぁ。
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踊りながら新年を迎える・2009

2009-01-03 20:36:57 | Weblog
あけましておめでとうございます。

本当に踊りながら迎えた2009年。
それも、
菊地成孔ダブ・セクステッドの演奏と共に。
よもや、菊地さんと一緒に新年を迎えるとは!
それも最前!
カウントダウンは別枠で大騒ぎかと思ってたが、
うれしい誤算。

演奏中にステージ後ろにカウント出てて、
菊地さん笑いながら、
一体感があるのか無いのかわかんない
「ハッピーニューイヤー」
紙ふぶきときらきらは最前列を通り越し、
後ろの子供たちは大騒ぎだ。

長年の呪縛をいっこ解いてのニューイヤー。
2009年。
なんか面白い予感。
もちろん、
自分次第。
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