もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

『うっとおしい』わたしたち その2

2007-11-13 23:12:59 | Weblog
続き。

騙し騙し働き始めてからも、
薬の量は増えたり減ったりしながら、続いてた。
もちろん会社には内緒で、
丁度クリニックが仕事で出かける場所にあったので、
通院は続けられたし。

何年かしてから、
知り合いの女の子が思いつめた顔をして、
「もじもじさんが通っている病院を教えて」と言って来た。
もうずっと眠れないの、と泣きながら。
まだ心療内科のクリニックは少なかったし、
他の人には相談できないからって。
私も、友人の友人が通っていた所を紹介してもらった。
会社関係以外の友人知人にはカミングアウトしてたんでね。

そのコは結局そこの先生と合わなくて、
病院を転々として、
病状も全然安定しなくて、
家族がいないこともあって、
入退院を繰り返すようになった。
病院で共通の知人の娘さんに会ったそうだ。
拒食症。
母親の自慢のいい子だったっけ。

彼女は
外泊時に、安定剤を飲んで酒を瓶ごとあおって、
動けなくなって私に電話してきたことがある。
薬の量も酒の量も解らなくて、どうしようもなくて、
意識はちゃんとしてたから
「救急車呼んで病院に運んでもらうかい?」
と言ったが、断固拒否したので、
主治医と私が電話で話をして、
最後には「本当に危険を感じたら救急で帰ってきて」という話に落ち着いた。
誰かが部屋に泊まるのも拒否したし、
気が気じゃあなかったが、本人の意思は絶対らしい。

その後お互いに事情があって越してからは、どうしてるか知らないんだ。
冷たい、と思われても構わないけど、
私はどうも”巻き込まれ型”で、
調子の悪い人の話を真剣に聞くと自分も不調になってしまうので。
子泣き爺を背負ったみたいになる。

その後は、
会社の下請けの社長さんがウツ病になって、
やっぱり入退院して、
会社をしめてしまったら落ち着いたんだけど、
死んじゃった。
冬だった。
前の日に雪かきしているのを見かけて挨拶したら、
にこにこしていたのに。
良くなりかけがヤバイのは本当なんだなぁ、とぼーぜんとした。

さらに、もう一人友人の友人を病院に紹介した。
彼女は働けなくなってしまったらしい。

その後にも電話で話している友人がヤバそうだったので、
「病院に行ったほうがいいって」と無理矢理勧めたら、
休職しろってぐらいヤバい状態だったり。

そういう人が身近にいない人にびっくりする私って、オカシイのか?
「あの人鬱だったんだよ。でも軽鬱だって」と、声を潜めて語られると、
かえって驚くんですが。
そっちの方々から見ると私たちって
『うっとうしい』んだね。多分。

昔から、ストレスで食べられなくなったりしてて、
(食べ物を口に持っていくと吐き気がする)
そういう時は、りんごだのヨーグルトだの
とりあえず食べられるものを食べて、
人と一緒だと食べられたりするので、
友人とご飯したりして乗り切ってた。
だから、それは、
まあ、今でも時々あるけど
『あ、またか』って思う。
ストレス性の胃腸炎も『あ、またか』
結構痛くて何日も続くけど、整腸剤飲んでおくしかない。

眠れないのはねえ、本当にこたえるんで、
今でもほぼ毎日導眠剤にお世話になっている。
あんま眠れないと安定剤も飲むんだけど、
次の日眠くてねぇ。
薬が抜けないんだね。

でも、
私はどうして生きていられたのか、
入院するほどひどくならなかったのか、
(一人暮らしなのに)
働けるようになったのか、
時々考える。
どう考えても紙一重の差だと思うけど、
はっきりと人生を違えてしまう何か。

はっきりしているのは、
友人には大変助けられたということ。
誰も「気の持ちよう」「がんばれ」なんて言わなかった。
「大丈夫大丈夫」って言ってくれた。
いろいろ迷惑かけるんで、とカミングアウトしたんですが、
離れていった友人は一人もいません。
(もちろん必要ない人には言ってない)

そうそう。
病気になって『考え方のクセを治して下さい』と先生に言われたのは、
とてもタメになりました。
それまで私は「ゼロか100か」だった。
たとえば、ダイエットを1ヶ月頑張ろうと決めて、
1週間は計画通りにいったとしても、一日食べ過ぎたら
「何もしなかったと同じ!私には出来ないんだ」
と思い込んでしまうタイプだったので、負荷が大きかったのですね。
今は、少しはテキトーちゃんになりましたぜ。
ほおっておくと、形状記憶モノみたいに戻っちゃうので、
ほにゃら~、を心がけてんのです。

『うっとおしい』わたしたちも、
大丈夫に生きて行きたいです。


~☆~☆~☆~☆~☆~

地獄の釜の蓋をちょろっと開けてしまいましたが、
病気について語るブログじゃないんで、
この件は多分今回で封印。
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