符号計算の答えに(+)(-)のどちらを付けるか説明のできる先生が増えて欲しい

2016年11月09日 10時57分01秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 今も昔も変わらぬ指導法。それは符号学習の(+)(-)の授業。

 +と+は、(+)

 -と+は、(-)

 +と-は、(-)

 -と-は、(+)になるので、暗記して下さい。覚えておきましょう。

少なくとも、私はこのように指導されたことを覚えています56年前の事です。

 

 現役中学生に直接尋ねても、私と同じ指導の回答が今までのところ100%です。暗記指導でもいいじゃないですか、と言われるかも知れませんがこれが為に理解が進まなくなる生徒が多くいることを知って欲しいのです。

 

 あなたは、大丈夫ですか?  何故か説明が出来ますか?

 説明があったとすれば暗記指導法とどのように違うのか!少しばかり述べてみますと、暗記指導は主に計算テクニックにあります。これには異論が出ると思いますしかしながら説明が不足すると「勘違い」が入り込みます。特に+・-の符号ゆえ数の増減を強く意識されてしまうのです。これが勘違いの始まりで、座標の利用・グラフ図の理解・式作りの理解・(-)符号の奇数個偶数個の利用・累乗問題の理解行く行くは方程式の解き方など、繋がりのある部分が途切れてしまう作用を起こしてしまうのです。

 現状分からなくなって困っている方の多くはここにあります。暗記指導で習ったもののほかの問題に繋がって行かないので、ほとほと困り数学に興味をなくし挙句は諦めてしまいます。

 

 このような生徒を作る・作らないは指導次第と申し上げたいのです。

 こうした部分で、指導法を根本的に変える必要性を訴えています。

 すごく大きな「落とし穴」に先生方は沈んだままなのです。いち早く抜け出して頂ければ生徒たちが救われる事と思います。

 

 その解決の為の方法は、今まですでに述べました「方向図」と「領域図」の説明にあります。これは実績があります。

 生徒側にとっても大変理解しやすいものです。 次に続きます。乞うご期待。


関数に関する指導については、親切・丁寧・分かり易くが不足しています

2016年09月12日 16時13分48秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

つい先日、ある中学生と久しぶりに会いました。

その中学生とは、昨年の12月まで私が担当していた放課後学習で算数を習っていた児童で、学校の帰り道に立ち寄ってくれたのです。

そこで私がここぞとばかりに「どう!数学の符号問題理解できているかい?」と聞いてみた。「まあー!出来ています」と答えたので、それじゃ問題を出してみるから!

という事で、「(+4)×(-8)=いくらと聞いてみた」ー32と答えた。合っている。そこで何故(ー)がつく答えになったのと聞いてみると「+とーの組み合わせは、(ー)になるんだと教えられた。」「おぼえておくように!」暗記法の指導なんですね!この暗記法だと何故(ー)になるのか説明は絶対不可能なんです。

 実は、中学生にアンケートをとってみても「この回答」がほとんどなんです。

 関数に強くならないどころか、弱くする・嫌いにする元凶なんですね!

 関数の指導で最も大事な部分が抜け落ちているんですよ!学校の指導ミスなんですね。

教育関係者のどなたでも良いから早く気付いて頂けないでしょうか。生徒が可愛そうですよ

 

 符号問題の入り口で、丁寧に分かり易く教える一例を述べてみますと・・・・・・・・・

 4×8= これは絶対値のけいさんです。小学校2年生の問題と同じです。答え32ですこの問題に符号をつけてみますと、例えば(+)と(ー)にしましょうか。すると(+4)×(ー8)になります。この例から分かるように、符号問題は(符号=方向)と(絶対値)に分けての学習で、学習の目的がここにあるわけなんです。

 皆さんが気付かれるまでは、おそらく何の疑問も持たずに、先生の言われるままに鵜呑みした形で授業を受けられてきたと思います。(これが日本の教育の姿といっても良いぐらい関数学習では平均的な形だと言っても過言ではないと思います。)

 

 (符号=方向)と(絶対値)が理解できれば、符号問題を掛け合わせれば(決まった数)を求めたことになると気づきます。なぜなら、(+)の方向と(ー)の方向の組み合わせは座標と同じですので、Xとyを掛けたことになり、これは反比例を意味します。従ってy=a/ x の a が32となり曲線上はすべて32を示し、約数によって整数の座標が見つけられてテストで出題される問題も簡単に解けるのです。

 

 上記の曲線上に直線を交じらわせて出来る交点を利用して、Xyを求め直線の関数式が分かり易く求められて、おそらく半数以上の生徒は「分かり易い授業の恩恵を受けて」苦手意識は遠のくことと思います。

 

 直線は(0)を通ることで、y=ax(ーエリアからーエリアの線は、y=-ax)と知りy軸線上を+方向に3つ上がれば(切片)y=ax+3 ー方向に4つ下がればy=ax-4となることも簡単に生徒は理解できる。 

 

 これだけでは、説明がまだ不十分な事は重々分かっておりますが、符号問題では以上の点で最低限何故こうなるのかの説明が必要なのに、なされていない授業がまかり通っていることに警鐘を鳴らさざるを得ない現状がある。

 関数理解を高める研究が遅れている事を指摘する者です。


符号問題の加減算・乗除算同時に教える方策が見つかる

2016年08月11日 15時12分55秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 美作市のある中学校の校長先生から夏期補充授業の依頼があって

対象となる生徒さんたちの理解レベルは高くない、高くないという

よりまだ小学生レベルを卒業できていないぐらいですと説明を受け

ました。

 実際に中1の符号問題加減算で苦戦している生徒が沢山おられた。

 そこで、この符号問題の指導はこの学校だけではなく、他校でも

同じような指導上の悩みがあるのではないかと思われます。

 指導上の悩みと言いますと、符号問題だけに焦点を合わせますが

大方の指導法は、「暗記」に頼った指導に陥っていると言っても

過言ではないと思われます。「なぜ、そうなるんですか」と質問を

されますと、納得のいく説明が出来れば良いのですが、現状はできて

いないようです。

 

 暗記法で教えますと、符号問題では計算テクニックに走ってしまい

がちです。大事なことは、符号問題の加減乗除とも共通した指導法が

あるという事と「関数のグラフ・表・式」のすべてにつながった或い

は一次関数・二次関数の基本学習であるという点に着目しなければ、

指導の目標は達成出来ないという事です。

 

 今回の中学校で感じたことは、今回もと言った方が適切かも知れませ

んね!

 次のような問題を同時に教えるとどうなるか?

  (+4)+(-8)=         (ー6)×(+5)=

 ではどのような指導が、ではどのような指導法があるでしょうか?

暗記法では、+・-の異符号だからとなるでしょう。

すると、生徒さんから「なぜ、異符号なら(ー)となるのですか」と

質問が来る、(ー)×(ー)=なぜ、(+)の答えに変換されるのです

か?と質問をされると、どのような説明を持ち合わせておられる

のか、「ここのところが、生徒は知りたがっている」

何故という疑問に答える。(答えられるなら問題はないのですが)

も同時に同じような指導法で、指導者として簡単に分かりやすく

指導できるようにしておかねばなりません。(同じような指導法?)

想像がつくでしょうか?

 

 今回の小冊子(15枚)の項目を記して、次回から具体的に説明した

小冊子の中身を丸写しで、シリーズ5からご披露したいと思います。

   p1  新しい発見を楽しんでください

   P2  4つのパターン 方向と領域

   P3  問題のどこを組み合わせるのでしょう

   p4 問題を解いていきましょう(加減算)

   P5  乗除の問題を解きましょう

   p6 グラフ図の読み方書き方につなげていく

   P7  グラフに分かった事を書き込んで行きましょう

   p8 曲線を記入する練習

   p9 謎めいた問題!?

   p10 反比例の曲線はどうすれば描けるの?

   p11 グラフ図で曲線と直線が交差すると難しいのですが!

   p12  文章

   p13  文章

   p14 ちょっと休憩 違いが分かれば解けるでしょう

   p15 ちょっと休憩タイム  基本計算 経験だ~!

   以上が小冊子の項目別タイトルです。(参加の生徒・講師の

  方々に配布して書き込み方式で使います)

   次回以降一度では無理ですので何かいかに分けて投稿の予定


新発見・符号計算の加減乗除算指導法に共通性があった!

2016年08月04日 06時30分01秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

何の共通性があったのか!

例えば、A,(ー4)+(ー6)=   と言う指導と

    B,(ー4)X(ー6)= と言う指導では、

別々の項目として扱っていた。その為に区別して理解すると

言う事がなかなか出来なかった。(すぐ出来る生徒もあった)

 それが方向図によって同時に加減乗除が指導できるように

なり、その負担が随分と軽減され表情に変化が現れてきた。

 こうした問題では、符号の決まりごとは丸暗記でも良いの

ですが、+ーの組み合わせで「なぜこうなるのか」と言う

説明が出来るか出来ないかの違いは、後々重要な絡みが見て

取れるようになります。

 グラフ図が、一瞬にして読み取れる事。

 生徒にすれば夢のような事なのですが、本当なのです。

実は、この方向図の利用の仕方で「差」が生じるのです。

 (ー)X(ー)= +の答えになる  なぜか?といった

論争に終止符が打たれます。

 この続きは次回(10日後位に)で投稿の予定です。


関数は何故難しいと思うの?どこが難しいの? (シリーズ2)

2016年07月19日 15時24分30秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 関数では、比例・反比例  a=決まった数    x軸 y軸 交点 原点 絶対値 偶数・奇数  曲線直線 式・表・グラフ  ax   a/x    約数(因数) 方向  領域  図形 座標  双曲線など色々な言葉が出てきますので理解できない生徒は、ほとほと困ります。

 関連付けが出来ないでいるのです。とりわけ重要なのは「座標」なのです。x軸y軸によって座標の位置という事を知るのですが、この座標を指導する際に4つのパターンを徹底して教える必要があります。

 (+2・+4)(+3・-6)(-5・+8)(-12・-2)この4つなのですが、多くの生徒さんは、このような座標表示は得意としていますが、この先どのように使いこなすかが分かっていません。座標はご存じのように(xの値・yの値)というように一般通念上周知されています。これをもっと広く他の面に繋げるように指導する必要があります。

 例えば、上記の(+2・+4)は、絶対値に絡めて絶対値の大小の指導で終わらずに+・+の方向と2と4の絶対値の乗算によって、8と言うaが見つかりそれがy=8/xという関係式が作られて8と言う約数によって反比例の曲線が作られる。

 そして次に領域設定で、その領域が+になるものか?-になるものか?の判断ができるところまで教える事が必要です。この部分が中学校の大部分で今尚指導が抜け落ちているという大失態をやらかしているのです。いち早くどんな先生(担当科目が違ってもという意味)でもいいから気付いて欲しいのです。

 

 (+・+)の箇所を(+)の領域と設定すれば、おのずと(-・+)(+・-)の箇所は(-)と設定できて、(-・-)の箇所は(+)になるんだということを、そう難しくなく指導できるのです。

 

 座標のxyを掛けると、反比例の計算結果を示します。なぜならy=a/xだからです。するとその領域が、+領域であればy=a/x  -領域であればy=-a/xと一目瞭然関係式が分かるというものです。

 生徒さんたちにとって随分と役立つと思います。

   指導者の皆様、このあたりの研究を是非とも進めて頂きたいと思います。

   下手な文章はお許し下さい。                                                   


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