ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

大テーブルの制作 その1

2014年01月08日 | 木工
夕方降り出した雨が夜10時ごろみぞれになってきました。
明日は雪はきなのだろうか、、、












椅子の制作はまだまだ途中なのですが、年明けから予定していた大テーブルの制作が始まりました。

この大テーブルは、村内の木工仲間の匠平工房の宮島さんの工房で共同制作します。
匠平工房さんの仕事場は私の工房よりも広く、
宮島さんは私よりも腕がよく経験豊富なので、このような大仕事を受けたときにはいつも頼りにしています。
そもそもこのテーブルは長さが5m以上もある大きくて重いものなので、
一人で制作・搬入ができるようなものではありません。
私の工房では狭くて制作不可能です。








暮れに材が運ばれてきました。材はトチです。
長いものは4m以上あります。







まずこれを並べて検分します。
どの板をどう組み合わせれば最もかっこよくなるか?
ここでの判断が大事です。








ふたりで半日ためつすがめつし、板の使い方を決めて、切るものは切って、並べて置いてみます。
今回調達できた板ではテーブルの幅には足りないので、ご覧のように組み合わせて作り上げます。
こうして置いてみると全体の姿がわかります。
長さは5.2mほどで、トの字ように2mほど枝が出でいるようなテーブルです。
縁を少し膨らませて抑揚をだしたり、必要な寸法になるように微調整をしたりして、切る墨を掛けます。








おおよその大きさに板を切ってから、板を削っていきます。
板の狂いを見ながら平らに厚みをそろえていきます。
この作業は電気カンナや手鉋を使っての地道な工程です。

1日半かけて5枚の板を削りあげました。







作業3日目、削った板を組み合わせる作業が始まりました。
まず2枚の板の木口を合わせて長い甲板を作ります。

この写真の板は現状5.6mほどあり、最後に長さを切ります。







板を組み合わせる部分はご覧の様です。これは裏側。
これはもちろんバラバラで運送し、現場での組み立てができるように作られます。







これはカウンタージョイントという金物です。
穴を穿ち、この金物を挿入してネジを締めて結束するしくみです。







連結して、隣の板が付くように直線に切ります。
まずは丸鋸で少し切り代を残して切り、
その後は定規を当ててルーターで仕上げます。




体があちこち筋肉痛。






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