ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

蚕と桑の木

2010年07月01日 | 
 飼ってた蚕が繭になりました。



 去年日本絹の里でもらった蚕が卵を産んでこの春に孵った子達です。春早く生まれてしまいましたが、あわせてもらっていた人工飼料が残っていたので一齢、二齢幼虫時代はそれで飼いました。その後このあたりの桑の木も芽吹きましたので、桑の葉っぱをあげました。大きくなるにつれ、食べる量はどんどん増えました。本当は娘の蚕なのですが、私が三食せっせと葉っぱを採って運びました。桑なんてあちこち生えていますし今は誰も養蚕はしていないので気兼ねすることはないと思うんですが、畑の際に生えている桑の葉を切って持ち歩くのはなんとなく気が引けます。



 ざっと150匹。眉毛の濃い子は「イモト」とか、成長の遅くて小さいのは「チビコ」などと自然に名が付きます。でもそのうち混ざってわかんなくなります。なぜかかわいく感じます。えさを欲しがるしぐさもかわいい。



 これは桑の実。おいしくて好きなのですが、梅雨時期に実がつくのと、すぐ実が落ちるので、存分に食べられないで時期が終わってしまいます。気をつけないと、たかっている虫を一緒に食べてしまいます。子供の頃よく食べたな。


 工房の庭にも一抱え以上ある桑の大木があります。来た人がみて驚くような大きな桑の木です。そこにいたのか、うちの蚕が半分くらい繭になった頃、工房の庭で見つけました。



 野生の蚕、クワコです。初めて見ました。蚕よりだいぶ小さめ、色も茶色っぽいです。早速箱に入れておくと繭になりました。繭もだいぶ小さめです。

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