ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

ツマミ作り

2012年07月04日 | 木工
おとといの写真ですが、仕事上がりに月が出たので、撮りました。



月を見ると、上野村に住み始めたころを思い出します。
学生時代を送った東京近郊から奥深い山里にやってきて、夜の暗いのに驚きました。
黒々とした山の端からピカピカの月が上ってきたのを見たとき、
そのおどろおどろした光景にのまれました。びびりました。
えらいところに来てしまったと。
人の家に夜、遊びに行って帰ろうと思ったら、暗くて車が見つからない、なんてこともありました。本当です。

今は平気。
月明りで夜道が見えて、工房から帰るのが楽だなーくらい。



8時くらいまで仕事をして、帰り道はいつもこんな感じです。

こんな暗い夜に、何かが鳴きながら飛びながらついてきたりします。チッチという声。
正体はいまだに謎です。
地元の人に聞くと、蝙蝠かも、と言われました。

昼間はこんな道。自転車で通っています。家から5分くらいの道のりです。





さて、今回の家具も、ツマミを作って仕上がりです。
ツマミは家具の顔を決めるので、必ず自分で作ります。
既製品のツマミなど付けると、家具が既製品の顔になります。



これは加工前の部材。材はサクラです。丸いのは加工のための台座です。

これを旋盤につけて、



加工すれば、





出来上がりです。

引き出しに付けるとこんな感じになります。



ちょっと大きめで、持ちやすくしました。
あとは塗って完成です。






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