ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

物書き机の製作

2017年02月12日 | 木工
2月10日、雪が降りました。





積雪は2cmくらいでした。

今はほとんど融けています。






大人が使う机を作りました。




こんな図面。

足の加飾などはお客様のご要望です。



甲板はぜひ一枚板で!とのご要望で、本桜(ヤマザクラ)の板を探して仕入れました。

長さが1m強、幅が60cm、厚さが6cmの板です。

シラタを捨てて赤味でぴったり50cm幅が取れ、間口も1mで良いとのことで、その辺の歩留まりはほぼ100%な素材でしたが
ぐわっと反っていて、これを平らにしなければなりません。

製材所に持ち込もうかと悩みましたが、自分で削ってしまうことにしました。





天気も良いので外で作業。

定規を当ててみるとこんなに反っていることがわかります。

幸い、ねじれはほとんどありませんでした。







片面を削り、




裏返します。

こんなに真ん中が盛り上がっています。








荒削りしてしばらく置いておき、板が落ち着いてから仕上げをします。
手鉋で根気よく削り平らにしながら表面をきれいにしていきます。

あんなに反っていた板ですが、その後はいい子で動きませんでした。




仕上がった表面の様子。

結局60mm厚の板が35mmに仕上がりました。

まあまあでしょう。







足の加飾挽きは原寸大の図を描いてデザインを検討します。






ホゾ穴などの加工を終えた足の部材を旋盤にかけます





まず円柱状に加工し、





刻みを加えていきます。






四本無事に出来ました。

お団子の様です。






幕板が広いのでホゾは二枚にします。







このような机は中の構造・細工が結構面倒です。







出来ました。







苦労した甲斐あって綺麗な甲板の机になりました。