えちご・くびき野100キロマラソンを走ってきました。
自分は4時半スタートの部(4時半から30分おきのウエーブスタート)
ゴール時間は18時半となる。つまり、最大14時間。
今回からは謙信公武道館が発着点。

2年前の前回と同じく最前列を陣取る。
目立つために(笑)

4時半、中川市長による号砲。

最初は真っ暗だけれど1時間もすれば足元が見えるようになる。
ライトつけて走る人、あんまりいないんだよねー。
なくても見えなくはないんだけど。

9.3キロ地点、板倉区豊原小学校のレスト。
霧下そばを頂く。
ウルトラマラソンは長いので食べないともたない。

ここで初トイレ。

清里中学校のレストへ。

太鼓の応援が賑やか。
漬物を頂く。
名物の餃子は今回はパス。


牧区へ。

地元牧区では顔見知りのボランティアスタッフが多くうれしい。
励みになる。
地元大会は嬉しい。
今回は序盤と後半のコースが少し変わり牧区まではおよそ20キロ。
1キロ5分半と自分としてはハイペースで進む(前回は1キロ6分)
エイドでの休憩やトイレを含むので2時間6分となっていますが。


牧区総合事務所のレストへ。

まだ牧フレッシュガールズの賑やかな応援はなかった(その後あったらしい)

名物おぼろ汁やおにぎりなど頂きました。

こちらのレストではクマ鈴の配布もありました。
そして登坂が始まります。



看板とかかしが盛り上げてくれます。



川上笑学館のエイド。
ここでも知り合い多く元気を頂きます。


川上笑学館から高谷集落へ向かう下り道。

この下り道で足が早くも攣ってしまいました。
1回目の試練。
やばいぞ。
入念なストレッチでとりあえずの回復。

またもや登り。

まだ元気なので牧区から始める登坂はすべて登り切った。
遅いけれどね。

牧区の峠を越え安塚区へ入る。
一気に下ります。
下りが足が心配。慎重に。
急激な下り坂で足が再び攣る。
ストレッチで対処したが下り坂ではクセになりそう。
安塚区切越の給水所。
気温がぐんぐん上昇し水をかぶる人も出てきた。



安塚区B&G海洋センターのレストで出る名物のクジラ汁。
今日は暑いせいか汁物がやけにうまい。
前回は食べれなかったクジラ汁も旨い(クジラ汁って癖があるよね)


安塚区行野集落を経て大島区へ向かう峠道。
ここでついに初めて歩いてしまった。


一度歩きを入れるとクセになる。
Bブロック(5時スタート)やCブロック(5時半スタート)のランナーに追い越され始めてきた。
追い越されると心が折れる。
が、今回は考えを改め
早いランナーの走る姿を見ることができる貴重な機会、という良い方向で。

ひたすら歩く。

大島区との峠道へ到着。

一気に下り坂へ。
前回は足が攣って走れなかった下り坂。大幅にタイムロスしリタイヤのきっかけともなった
苦い思い出の箇所。

そして、あぁぁ、やっぱり今回も同様に攣ってしまった(今回は3回目)
下り坂なのに時間が稼げない。
またかー。
ただし、今年はある程度は冷静だった。
入念にストレッチをし足が復活。
時間はロスしたが走れるようになる。

大島区の下り坂を下りきる。
遅いけれどペースダウンとはなっていない。
いい感じ。

大島区のレスト。

ここでキノコ汁を頂く。おいしかった。汁物はうまい。
というか、汁物しか食べれない。 もう固形物は受け付けなくなっていた。
友人がボランティアをしているのだが忙しそうだったので話せず残念。

ここでもトイレ。
今回は全部で7回行った(おなかの調子が悪かった)

大島区から安塚区坊金経由で再び安塚区へ。
ここの登坂もつらい。

前回は調子が復活し軽快に走って登ることができたのが
今回はまるでダメ。
全歩き。
ここを少しでも駆け抜けるようにならないと厳しいな。
というか、今日は気温が上昇。
最高気温24度予想だったが大汗をかきまくり。
水をかぶりながら走っていた。
(のちに完走率は61.3%と判明。前年比11.6%減ったという。暑かったのだ)

ようやく峠へ。
体感的に長かった。

景色が素晴らしい。

下り坂でやはり足が攣る(4回目)
またもやピンチ。
足が攣ると気は焦る。
だが、ストレッチで何とか復活。
ついに42.195キロへ。
時間は10時07分なのでスタートから5時間37分。
登坂があるとはいえ、もう少し短縮ないと完走には近づかない、かな)

ヤナギバひまわりが見頃。


そして、前回からの道路工事のためのルート変更で
増えた峠道。
ここも全歩き。次回の課題。


やっと登り切った(歩き切った)
ここからの下り坂でも足が攣る(5回目)
塩分足りないのか?

安塚区の国道へ。

ここでラン仲間の応援を頂く。
疲れていたのでとても励みになりました。
応援は本当にありがたい。
ちょっと重かった足も元気に。

ついに50キロ地点。
って、まだ半分か。
時刻は11時14分。スタートから6時間44分。
制限時間の半分に迫っているが
のこりの峠道は一つのみなので その後の平地(42キロ)を一定のペースで走ればゴールは可能。
この時点は足も動いていたのでゴールできると信じていた。
(ただ、100キロマラソンはそんなに甘くはなかった)

11時30分 第3関門となる浦川原総合事務所に到着(関門閉鎖は12時半)
ドロップバックをもらう。
Tシャツを入れていたので着替える。
気分転換になるので。
あとはジェルの補充。

レストでは自然薯うどんを頂くが気持ち悪くて食べれない。
持参したジェルが命綱(今回はジェルを多く持参)

国道253号線。

さぁ、最後の峠道となる「ついたち峠」へ。

ここからの登りは全歩き。
タイムロス。

下り道。
前回は足が攣ってここから先が走れなくなった。
今回も同様に下り坂で足が攣る(6回目)
しかし冷静なストレッチで下り坂の歩きは回避。
「大丈夫ですかぁ?」と車で巡回中のスタッフが声をかけてくれた。
「ストレッチすれば大丈夫です」と。

さぁ、峠道が終わった。
残りの距離はフルマラソン(ってまだまだ長いな)
ここから先は歩かずにキロ7分台で走り続ければゴール可能(と他のランナーのお話が聞こえてきた)
前回はこの平地も走れなかった。
歩いて時間をロスしタイムアウトの理由となった。
今回はあれっ?走れるじゃん。

しかも1キロ6分台で。
しかし、途中から苦しくなり吉川区総合事務所までは、と無理をして走ったのがいけなかったのか
急に体調が悪化。
ひっとして熱中症?と思うくらいに具合が悪くなった(たぶんそうなんでしょう)
カメラ仲間が撮影に来てくれたのだがせっかく来てくれたのに
苦しいというか気持ち悪い表情しかできなかった。
なので吉川区総合事務所で結構長い時間休んでしまった。
大汗をかいていた。ドリンクを飲んでもおさまらない(熱中症?)
しかし、休んでいるだけでは距離が減らない。
時間をロスしているだけ。
とにかく少しでも歩こう。

走れない。
ただ歩いているだけ。
しかも遅い。
今回の最大のピンチ到来。


歩いて再び走り出すきっかけを待つ。
なかなか復活しません。
ただただ歩くだけ。
時間が刻々とすぎるので焦りだしてもいるけど
走れないのですから。
柿崎区に入り柳ケ崎バス停前エイドまで歩きとおした。
それからようやく走り出せた(遅いけど)
そしてようやく69キロ地点の柿崎区総合事務所へ。
ここで写真仲間3人とお話。
応援は本当に力になります!
JCVの取材など受けて気分転換も。

柿崎総合事務所は第4関門になっていて自分が到着したらじきに閉鎖されました(涙)
次の関門は17.5キロ先の保倉小学校。
閉鎖まで2時間10分しかありません。
今の体力では厳しいがやるっきゃない。

さぁ、走り出します(遅いけれど)
なんかもう歩いているランナー多し(あきらめモード?)
自分はいけるところまで(回収されるまで)行こう、と。

しかし、その思いとは裏腹に足が突然と止まった。
なんかもう走れる気がしない。
今度こそ復活する気がしない。
さっきよりひどい(熱中症?)
応援にかけつけてくれマリオさんも
「顔色がやばいぞ、明らかにおかしい」と。

ちょっと脇道に逸れて、休憩をしつつ早くも今日の反省会(前半飛ばしすぎたとか)
休憩しても体調は良くならない。
具合が悪ければもうリタイヤするしかない。
それでもなんとか次の給水所まで歩く。
柿崎区の上下浜会館エイド。
ここでリタイヤしようかな、と。
せめて大潟区まではいきたかった。

給水所でコーラ、水、ミニトマトを頂く。
椅子に座って休憩していたら隣の女性ランナーとお話することができた。
「過去に2度ほど70キロくらいでリタイヤしたので80キロまで行きたい」と
お疲れのようだが 表情は明るく走り去っていった。
「頑張ってください」と応援。
俺も負けてはいられない。
そしてついに、一番最後のランナーのうしろを走る後走車がこのエイドに到着。
ランナー2~3人がここでリタイヤ。
スタッフが「リタイヤしますか?」と自分にも声をかけたが、
まだリタイヤしたくはない。
100キロマラソンはここで終わりたくない。
「いえ、走ります」
スイッチが入った。
でも自分は最終ランナーに。
後走車に追いかけられるというのはちょっとプレッシャーでした。
いけるところまで動き続けたい。

ついに見えてきた日本海!
壮大な海を見たら足が復活。
あら不思議、走れるように。
歩いているランナーが複数いて追い越す。
自分は最後尾のランナーでなくなる。

そしてここからは足が完全に復活。
あれっ、1キロ6分台で走れるじゃん。
なんと最後の最後でにランナーズハイ状態に。
勢いそのまま大潟区へ。
楽しみにしていた海賊汁は終了していましたが・・・(残念)

どのエイドでも閉店間際でランナーがほぼいないので熱烈歓迎、大拍手を受けました。
ボランティアスタッフ、本当にありがとう。
テンションさらに上がります。
ちなみにここで2回目のドロップバックがあったのですが
時間も迫ってきているので受け取らず走り去ります。

ランナーズハイは終わらない。
ついに80キロに到達。
前回は80.2キロでリタイヤだったのでその先を行くことに。
これでまたテンション上がりまくり!
上下浜会館エイドでリタイヤしていれば73キロ地点でした。

ランナーズハイの俺の走り。
もう完全復活。
脚が止まる気がしません。
(写真はマリオさん提供)

100キロマラソンは終わらない!

歩いているランナーが多い中、なんとか意地を見せることができたかな。

ここでラン仲間が車で応援に駆けつけてくれました。
さらに勇気と気力をもらいました。
感謝です。 本当に有難うございます。

ゴールまでたどりつけるんじゃないと思うほど
ランナーズハイは続きます。
スピード全く落ちません。

最後の最後で今日の一番の走り。
足が軽い。
楽しい。
疲れない。
どこまでも行けそう♪
100キロマラソンって最高!

「走るのをやめてください」
終わりは突然とやってきました。
第5関門の保倉小学校の関門閉鎖時間(16時50分)を超えたので
そのひとつ手前のくびき希望館に着いたときにストップがかかりました。

17時頃、83.2キロ地点。
今日の戦いは終わりを告げました。

思わずスタッフと硬い握手(知らない方)
「ここまでありがとうございました!」と感謝。
ちなみに保倉小学校までは3.3キロ先。
うわぁー、大崩れしなければ突破できた距離だったかもしれません。
でもやはりこれが100キロマラソンの難しさ、厳しさなのかな、と。
コンスタントに走ることができなければゴールには辿り着きません。
今回のように大崩れすると時間切れになるのです。
自分の100キロ挑戦は2回目。
その前の中止(台風とコロナ)は2回あります。
100キロ完走は険しい現実がありました。
くびき希望館は前回までゴールだった地点。

なので、なんちゃってゴールシーンを撮影しました。

マリオさんにはスタート時と終盤に助けられました。
ありがとうございました。
おかげで上下浜から希望館までちょうど10キロを
ランナーズハイで駆け抜けることができました。
完走はできなかったけど終盤これだけ走れたことは大きな成果と自信につながりました。
2年後リベンジします。
最後に、たくさんのボランティアスタッフ、沿道の地元住民の熱い応援に
勇気づけられました。
上越はあったかい地だと改めて実感。
感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
とてもいい大会でした。