災害支援ボランティア 宮北会(みやきたかい)

東日本大震災後、岩手県宮古市・山田町で被災者との「顔の見える」交流活動を続けています

宮北会 年頭の挨拶

2014-01-03 10:00:07 | 挨拶・回想

 2014年。新しい年が明けました。被災者の皆様、そして宮北会に関わる全ての皆様にも、良き年であることを心から願っております。

 震災後もう間もなく三年が経ちます。三年で何が変わり、何が変わらなかったのか?今一度検討することが必要だと思えてなりません。それは、被災者支援・復興というものが、本当に被災者の立場で行われているのかということでもあります。被災現場に行きながら、そのことを感じずにはいられないのです。言葉は悪いですが、被災地域や被災者を食い物にするような現実や、利益を得る格好の標的になっているような現実の報道も目にします。「被害の階層性・被害の階級性」という現実が、少なくなるための復興支援であってほしものです。

   支援するされる関係を超える活動を

 すでに紹介されていますが、年末の12月8日(日)に山田町での交流会がありました。宮北会の被災者支援の方法論として大事にしている「顔と顔が見える関係の構築」の一つの結果ですが、さらにいくつかの願いがありました。それは「支援する、支援される関係」から「相互に学びあう関係」、「相互に支援しあう関係」を目指すというものです。被災直後においては、被災者と支援者の関係は「する・される関係」にしかありえないものです。しかし、すでに三年が経とうという今においては、変わらなければなりません。変わらなければならないのは、「被災者」より「支援者」の側がより求められているのです。埼玉に住む私たちは何かを支援するのではなく、被災者から何を学ぶかが大切なのです。継続した隣人としての活動であるなら、これからもずっと互いに学びあえることでしょう。身近な友人・知人の人生の姿は、いつも学びの対象です。それは私たちの普通の姿ではないでしょうか。これからも被災した現実から次々に問題が起きていくことでしょう。その問題に、ともに向き合い考えていく、その立場をしっかりと持ちたいと思います。

  点から面へのネットワークを目指す

 その意味で、今回は共同で料理を教えあい作りあいました。ともに食事をして交流をしました。今まで、山田町に来ることができたのは、本当にまだまだ少ないです。それはやはり、埼玉からの地理的な遠さにあります。これを乗り越えるには、やはりもっと面での接点を拡大することが必要です。私たちの地域の方々と直接かかわる活動を模索していきたいものです。今でも、そうした取り組みをしていますが、さらに、埼玉に積極的に来ていただき、多くの人々との交流と学びの場をともに作り上げることを、今年は考えていきたいと思います。

 この一年、皆様とアイデアを出し合い、より豊かな関係の構築を共にめざしていきましょう。そのためにもさまざまな形での支援をお願いしたいと思います。

まずは、新規の会員登録や、会員更新をお願いしたいです。よろしくお願いします。

代表 江藤 善章



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