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ホンダが農水省のソフトエタノール開発支援事業に公募か

2008年05月23日 10時35分12秒 | バイオマス
ホンダがフィットにハイブリッドを搭載する計画であることを発表したが、環境性能に意欲的に取り組む企業として、プリウスをはじめとするハイブリッド車が大きな役割を果たしているトヨタに対して、ホンダはどのような戦略を持っているのだろうか。



ホンダ ハイブリッド「フィット」投入 10年代前半に(yahoo!ニュース 5月22日10時27分配信 毎日新聞)
=== 備忘録(引用)===
 ホンダは21日、売れ筋の小型車「フィット」のハイブリッドモデルを、2010年代前半に投入すると発表した。価格はハイブリッド車としては最安値水準の以下にする方針。来年投入予定のハイブリッド専用車に続き、より手ごろなモデルも加えることで、ハイブリッド車で優位に立つトヨタ自動車を追いかける。

 国内向けだけでなく、海外での現地生産も検討し、ベース車(現行モデルで119万~178万円)との価格差は20万円以内に抑える。ハイブリッドは製造コストが高いため、中高級車に採用されることが多かったが、「これだけ原油価格が高騰すると、フィット(のような小型車)のハイブリッドも成立する」(福井威夫社長)と判断したという。

 ホンダのハイブリッド車は現在、シビックハイブリッドのみだが、来年初頭に5人乗りのハイブリッド専用車、その後はスポーツタイプのハイブリッド車も投入する計画だ。鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)内にあるハイブリッド用モーターの生産ラインも増強する予定で、フィットのハイブリッドモデルが投入される10年代前半には、ハイブリッド車の世界販売台数を、07年の5万5000台から一気に50万台に高める考えだ。【宮島寛】
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ハイブリッドの量産に加え、燃料電池車の開発とバイオディーゼル燃料の製造に積極的なトヨタに対し、稲わらなど草本系セルロースからのエタノール精製技術の実証実験を行っているホンダは、エタノール燃料に未来を託しているのかといえば、どうやらそうでもないようだ。

他の自動車メーカー同様に、家庭用燃料電池コジェネの市販化を目指すホンダだが、その理由はプラグインハイブリッドの充電。
ハイブリッドに力を入れ始めたホンダとしては、家庭用燃料電池コジェネの普及と合わせて、プラグインハイブリッドを主力としたいということなのだろう。

また、欧州で自社製ディーゼルエンジン搭載者を販売するホンダだが、ディーゼルハイブリッドやプラグインハイブリッドFFVの開発に関しては口を濁していたものの、すでに発表しているように数年後には国内でのディーゼルエンジン搭載社を販売する計画となっている。

FFV(フレキシブル・フューエル・ヴィークル)に関しては、日本国内でE100もしくはE10を超えるエタノール混合ガソリンの販売が可能となったら、ブラジルで生産しているエンジンを日本国内に持ち込むか、技術の転用で日本国内で生産するといった方法で対応するとのこと。

では、ソフトセルロースからのエタノールの生産技術開発に関してはどう考えているのだろうか。

ホンダ広報によれば、あくまで技術をプラントメーカーなどへ提供することを考えての研究であり、ホンダがプラントを作ってエタノール生産に乗り出すということではないという。
しかし、現在ソフトセルロースからのエタノール製造に関する農水省の公募に関しては、稲わらの収集や輸送の技術的な研究という面もあって、応募する方向で検討中という。すでに商社や自治体などからも問い合わせがあり、輸送のために化石燃料を大量に使うことは考えにくいとして、現在実証プラントがある研究所からさほど離れない地域との連携を匂わせていた。

クルマが売れない時代を迎えつつある中、それぞれのメーカーが生き残りをかけて燃料電池車や電気自動車、ハイブリッド車、FFV、ディーゼルエンジン車の開発に取り組んでいるが、インフラ整備という難題を抱える中で、はたして新たなクルマの未来は地球環境悪化を食い止めるのに間に合うのだろうか。





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