気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
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 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

「はやぶさ2」の旅立ちに思うこと。

2014-12-04 10:59:06 | 時評

 日本が世界に誇る「はやぶさ2」は、12月3日午後1時22分、見事に打ち上げられ、同日午後9時15分、小惑星1999JU3に向けた所定の軌道に投入され、6年余に亘る宇宙探査に旅立った。

今回の「はやぶさ2」関連プロジェクトも、初号機「はやぶさ」(2003.5~2010.6) プロジェクトの成果と教訓を活かしてきっと成功して呉れるものと心から期待している。同機が諸任務を完遂して帰還するのは、次回東京オリンピック終了後の年の2020年12月の予定だ。

その年、当方元気であれば満85歳になる。2度目のオリンピックも観たいし、無事帰還の様子もこの目で確かめたいものだ。余談だが、打ち上げの様子をTVで注視しながら、命の年貢を納めるのは、その後に願いたいものだと切に神頼みもした。

それにしても、僅か約600Kgの探査機が、直径約900m程しかない宇宙の彼方の小惑星に向けて就航の任に無事就いたこと。3年半の歳月をかけて目標到着後同機は、同惑星を周回して着地の適地を綿密に調査して同地に軟着地し、生命の謎解明に繋がるかも知れない有機物を含む物質を特殊な手段で採取して帰路に向かうこと。

この間、同機との通信には往復約40分もかかると云う困難な条件下で、6年余もの長年月に亘り探査機の運用統制を続けねばならないこと。そして最終的には、約52億Kmに及ぶ「はやぶさ2」の宇宙の旅を無事終えさせて、再び同機を地球に帰還させ、採取資料を持ち帰るというのだから、凡人の老生にはどうしてそんなことが出来るのか全く解らない。

けれども、この壮大な「はやぶさプロジェクト」についての興味と関心は、老生と雖も大ありなので、日本人として愛して誇るべき「はやぶさ2」の宇宙の旅の安全と計画の成功を心から切に願っている。