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長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

148.今月は誕生月

2014-06-18 21:53:56 | 日記・日常

今年は梅雨に入ってから不安定な天候が続く。雨ばかりではなく、雷雨だ竜巻だと住宅地のスピーカーからは頻繁に注意報が流れる。昔はこんなことはなかったなぁ。

6月は僕の誕生月。21日に〇5歳となる。この10年ぐらいは1年間がほんとうに短く感じる。どころか振り返ると3年、5年があっという間である。頭の中身は20代後半からあまり進歩していないんだけど。梅雨に生まれたせいか雨は嫌いではない。ザンザン降りはともかく、シトシトと降る分には風情さえ感じてしまうし、ジトジトとした気候の中、なぜか元気になってしまうのだ。

僕が生まれた〇5年前はちょうど日本が東京五輪に向かう、高度経済成長の真っただ中だった。世の中、高景気に湧いていて活気があり、それまでにない新しい事がたくさん生まれた時代でもある。父親たちは大忙しで仕事に追われ、一緒に外出した覚えがない。そういう慌ただしい時代の梅雨に生まれた。難産の逆子だったようで『カンシブンベン』という方法で大きなヤットコのような器具で頭から取り出されたそうだ。3年前に他界した母親が「とにかく、とってもたいへんだったのよ」と時々思い出してはこぼしていた。あまり、生まれてくるのに時間がかかったので実家で待機していた父方の祖母と母方の祖父母も待ちくたびれてしまったらしい。よくぞまぁ無事、五体満足で生まれてきたものである。両親には感謝しなければいけない。

先月、母方の祖母が91歳で大往生し、その時のことを覚えている大人も父親だけになってしまった。なんとも寂しいことである。トップ画像に使用した僕のモノクロ写真は生後5か月ぐらいの時に自宅で祖父により撮影されたもの。カメラは父が安月給をはたいて購入した『キャノネット』という当時の最新機種である。まだ一眼レフカメラが出るかどうかという時代だった(こう書くと年齢がばれてしまうが)。やや後ピン気味だが、表情がよく撮れている。21日はアルバムを開きながら当時のことを思い出すことにしよう。画像はトップが自宅で眠る生後5か月の僕。下は梅雨の中、庭に咲く満開のガクアジサイ。